松本大臣のオフレコ圧力に屈したマスコミ
上条幸哉(うえじょう ゆきや)氏、ブログ転載
2011年07月06日
http://uejou.seesaa.net/article/213474335.htm
一昨日、取り上げた松本震災復興担当大臣、やはり、
宮城県、岩手県での暴言が原因で、辞表を提出することになりました。
これは当然の帰結でしょう。
ところで、見過ごせない問題が浮かび上がっています。
マスコミ各社が、大臣のオフレコ圧力に屈したのではないか
という疑惑です。
この問題が発生した当日7月3日(日)にきちんと放送したのは
東北放送だけ。この東北放送のニュース映像がYouTube等に
アップロードされ、拡散して大きな騒ぎになっていったのです。
ちなみに私は、元大野城市議で、現在は幸福実現党のアドバイザーで
ある、いかるがさんから伺いましたが、やはり、youtubeにアップ
された東北放送の映像でこの事件を確認しました。
本件は、当日の夜、全国ネットのテレビニュースでは一切、
報道されていないのです。ところが、ネットの影響で翌7月4日(月)になり
騒ぎが大きくなってくると、テレビ朝日、日本テレビ、NHKが、
それぞれ知事と大臣の会談模様を流し始めたのです。
各社は、取材映像を持っていながら放送はせず、事件発生から
丸一日たって、ネット等で騒ぎが大きくなってから放送した
ということになります。
ということは松本大臣の「最後の言葉はオフレコ。
いいですね、皆さん、書いたらその社は終わりだから」と
いう圧力に屈したということになります。
「オフレコ」は、取材を受ける側とマスコミ側が了承して
はじめて成立するもの。今回はそのようなものではなく、
大臣からの一方的な発言であることは明らか。
それにもかかわらず、東北放送以外のテレビ局が映像の放送を
自粛していたことになります。
これは大問題です。
一方で、今回の事態をきちんと放送した東北放送の行動は
評価されるべきでしょう。
マスコミには、もはや「正義」は存在しないのでしょうか?
マスコミにとって、大臣は恐いものなのでしょうか?
NHKをはじめとするマスコミ各社は、なぜ、持っていた
映像を流さなかったのか、これを説明するべき。
それにしても、本来なら宮城県内のローカルニュースで放送されて
終わりだったものが、ネットで拡散され、多くの国民の知る
ところとなり、マスメディアは後追いで映像を流さざるを
得なくなったのです。
結局、ネットの力が、大臣を辞任に追いやったのです。
正義も責任も持ち合わせないマスコミ。
自らの判断により、その存在理由が、
少しずつ薄れて来ていることに気づくべきでしょう。
l