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働く意味は、障害者が教えてくれた 障害者雇用を先がけたチョーク工場  2018.07.23

2018年07月24日 00時00分00秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

働く意味は、障害者が教えてくれた 障害者雇用を先がけたチョーク工場

 焼きあがったチョークの数を揃え、梱包する工程を担当する従業員。

働く意味は、障害者が教えてくれた 障害者雇用を先がけたチョーク工場

重度の知的障害者の就労が当たり前ではなかった時代、道を切り開いたチョークメーカー、

日本理化学工業の川崎工場(神奈川県)を訪ねた。(2016年9月号記事再掲)

きびきびとチョークの検品をする男性が、そのうちの一つをはじいた。

どうやら、少し曲がっていたようだが、一見しただけでは分からない。

この工場で、1日10万本のチョークを生産する。

プロの仕事だ。

実は、この男性も含め、工場で働く人の7割が知的障害者で、IQ50以下の重度の障害者もいる。

作業をする人の中に健常者は数人だけで、複数の障害者が現場のリーダーを任される。

川崎工場と北海道の工場から、1日20万本のチョークを出荷する。

工場の中は整然としており、休憩時間には「こんにちは」と挨拶が飛び交う。

記者にお茶を出してくれたのも障害のある方だった。

日本理化学工業は1960年に知的障害者を2人雇用し、それ以降、障害者の雇用を拡大してきた。

しかし、最初から「障害者雇用」に取り組むつもりだったわけではない。当時専務を務めていた、大山泰弘会長はこう話す。

「最初は近所の養護学校の先生から『うちの生徒を採用してください』とお願いされたのです。

初めは『難しい』とお断りしたのですが、三度も来られて、『せめて実習だけでも』とおっしゃったので、

じゃあ、ということになりました」

当時、知的障害者は「精神薄弱者」と呼ばれていた。「精神のおかしい人たち」と受け取られ、

就労の道はほとんどなかった。しかしそのままでは、働くことすら知らずに、施設で一生を過ごすことになる。

養護学校の教師も必死だった。

実習生として受け入れた女子学生2人は、熱心に、そして幸せそうに商品のラベル貼りを続けた。

休憩時間になっても手を止めようとしない。そんな姿を見た他の社員に、「私たちが面倒をみるので雇ってほしい」

と頼み込まれ、大山氏は雇用を決めた。

そんな大山氏がある時、禅宗の僧侶に「なぜ、障害者の彼女たちは施設より工場に来たがるのでしょう」と聞いた。

僧侶の答えはこうだった。

「人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされること」

施設では得られない幸せを、仕事の中では提供することができる。働くことは障害のあるなしに関係なく、

人間の本質的な幸せを満たせると気付いた。

それを機に日本理化学は障害者の雇用を拡大し、北海道にも障害者が働く工場を建てた。

信号の色が分かるなら

ノギス(写真左下)を使えなくても、チョークの太さをチェックできる器具。内側の段差で引っかかれば

JIS規格に適合する仕組み。

もちろん、障害者が工場で働くには課題があった。数字も文字も読めない障害者に、どうやって

材料の粉を量ってもらうか。考えて、気が付いた。

「会社に通勤できるのだから、信号の色は分かる」

材料の容器と同じ色の錘を使うようにすれば量れた。理解力に合わせて工夫すれば、成果につながる仕事ができた。

「健常者の職員の仕事は、彼らの理解力に合わせて仕事を教えることです。易しく言ってもできない時は、

職員みんなで知恵を出して、次の手を考える。これが理化学の社風なんです」

長い年月をかけて、それぞれの人が持つ才能を成果に結びつけるためのマネジメントが研究されてきた。

新しい市場を創る

濡れた面にも描ける、お風呂用「キットパス」。

工場の入り口のイラストは、自社で開発したガラスに描けるチョーク「キットパス」で描かれている。

障害者の戦力化に苦心しつつ、企業経営者として、事業を継続するためにも、幾度も困難を乗り越えてきた。

近年、学校の黒板がホワイトボードに変わってチョークが使われなくなり、同業者は次々と廃業。事業の存続が危ぶまれた。

そんな中、早稲田大学との共同研究によって誕生したのが、ホワイトボードにも書けるチョーク「キットパス」だ。

窓ガラスに描いても消せるので、子供のお絵かき用にもちょうどいい。新しい市場を開拓できた。

「障害を持つある社員のお母さんは、『あなた方夫婦なら必ず面倒をみてくれる』と天の神様から言われて、

この子を授かった、と話してくれました。私も、障害者が社会で働けるよう、天の神様から道筋をもらった。

そして、これからも商売を続けられるように、新しい製品も授けてもらったのだと思っています」

「重度の障害者が働ければ、間違いなく、より軽い障害の人たちの雇用も進む」と語る大山氏。

あらゆる人が何らかの仕事ができる「皆働社会」を目指す。

「特別支援学校を出たら企業がすぐ雇えるようにしたい。その方が幸せを早く感じられるし成長できる。

企業への『直行便』を後押ししたいのです」

施設で保護されるよりも、自ら働くことを選ぼうとしている人々がいる――。

そのことは、働く意味や、福祉のあり方について、大事なことを示唆している。

【関連記事】

2018年1月31日付本欄 知的障害を理由とした不妊手術強制で女性が国を初提訴 障害者の生きる意味とは

https://the-liberty.com/article.php?item_id=14086

2018年7月21日付本欄 宗教失格……麻原死刑囚が霊言で語る、隠された“犯行動機"とは?

https://the-liberty.com/article.php?item_id=14674


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (Unknown)
2018-07-25 22:13:37
以前にテレビで観ました。。。
(YouTubeにあった)

奇跡体験!アンビリバボー 2018年5月17日 笑顔と優しさあふれる優良企業の秘密…
https://www.youtube.com/watch?v=4iBrB1a-DCw
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