『マレーシアのイスラム教』
*メル友北海道*転載
(本稿は、2011年9月27日北海道正心館七の日講話の内容の
エッセンスをまとめたものです。)
ご案内のとおり、去る9/18(日)に、マレーシアの首都
クアラルンプールにて、総裁先生の大講演会、『The Age of Mercy』
(「慈悲の時代」)が、大々的に開催されました。
この内容は、シンガポールでの御法話、『Happiness and Prosperity』
(「幸福と繁栄」)と共に、10/1(土)から全国の精舎で
開示されますので、ぜひ、御拝聴ください。
少しでも、イスラム教のことをご存じの方であれば、この
「慈悲の時代」というテーマと、御法話の中で強調しておられた、
「"慈悲"とは、神の別名にほかならない」という御言葉の重みが、
おわかりになると思います。
『コーラン』の聖句は、各章ともに、必ず、
「慈悲深く、慈愛あまねきアラーの御名において…」
で始まります。
また、今月開示になったムハンマドの霊言、
『中東で何が起きているのか』の中でも、語られているとおり、
「アラーとは、色々な名前で呼ばれていた」とありますが、
その色々な名前(呼び方)の代表格の一つが、
「慈悲深き神」なのですね。つまり、
「"慈悲"とは神の別名である」
と言ったときに、それがイスラム教徒にとって、特別な意味
を持つことを十分意識された上での「ご発言」だったのです。
(アラーの証明orエロヒムの証明)
この「ムハンマドの霊言」を聴いていただければ、
「これから、イスラム教徒への伝道(中東への伝道)が
どれほど大切になるか」が、お分かり頂けると思います。
それを考えるに当たっても、まずは、「先入観を無くす」
ことが、とても大事になります
確かに日本にも、オサマ・ビン・ラディンのような過激派
はいます。(ex.革マル派)しかし、日本人全員が「革マル派」だと
言われたら、さすがに怒り出すでしょう。
けれども、私達も、同じような目で、「十羽ひとからげ」で
見ているようなところはありますね。
ですから、白紙の目で、無用に恐がったりしないで、
真実を観ていく必要があります。そうすると、私達にとって、
「イスラム教は、意外と身近な存在だ」ということが分かります。
今日は、それに資する話を3点ほどしたいと思います。
キリスト教徒より"霊言"がわかる!
一点目は、「ムハンマドの霊言」の中でも出てきましたし、
御帰国後の、とある「リーディング」の総括の中でも、主が
仰っておられましたが、
「そもそもイスラム教が始まった『コーラン』は、当会と同じ
"霊言方式"なので、彼らは、「霊言による宗教」というのが、実によく理解できる」
というのです。
「今回、マレーシアで講演してみて、それを痛切に感じた」
とおっしゃっていました。
「キリスト教徒に向って、"今イエスが、総裁先生の言葉に
臨んでいる"と言っても、なかなかスパっとは理解してくれ
ないが、イスラム教徒なら、それがわかる」というのですね。
確かに、今回の講話に当たって、『コーラン』全巻を改めて
通読してみましたが、「なるほど、もの心ついた頃から、
これを読み聞かされ、自らも読み続けていたら
(『コーラン』とは「読誦せよ」の意)、
『幸福の科学の運動は霊言から始まった』という言葉の意味が、
よくわかるだろうなぁ」と、「痛感」しました。
中には、ほほ笑ましい"くだり"もあって、私達も初期の頃、
「霊言が口語体である」ことに対して、お経や昔の聖書みたいな
「文語体」ではないので、「荘厳な感じがせず、宗教じゃない
みたいだ」と批判され、それに対して、
「多くの衆生に教えを広めるには、こちらの方が良いのだ」
と、よく反論していましたが、全く似たようなムハンマドの反論が、
『コーラン』の中にも、よく出てくるのです。
これは、『黄金の法』講義にもありましたけれども、
「『コーラン』の中に出てくる譬え(たとえ)は、「クモ」だとか
「イナゴ」だとか、上品でないものが多く、イエスのたとえ話
のような、洗練された"文学的香り"がしない」
と、当時批判されたそうですが、
(その割には、それらは数か所しかなくて、
「騒ぐ程の話でもない」と感じましたが、)これも、当時メッカの
クライシュ族(『黄金の法』参照)の使っていた口語体アラビア語に
照準を合わせたからだそうで(名訳者・故井筒俊彦慶大教授による)、
何となく、ムハンマドの苦労がしのばれます。
「現在進行形の啓示型宗教のみが持つ悩み」
なのでしょうね。
そして、もっと驚くのは、イスラム教が、
「キリスト教やユダヤ教に、どれだけ配慮してきたか」
ということが、実際に『コーラン』に目を通してみると、
「痛いほどよくわかる」ということなのです。
(「その2」に続く)
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