航空業界の厳しい状況。日本の頑張りどころ!
吉井としみつ氏ブログ 転載
2011-12-08 2
国際航空運送協会(IATA)によると、
2012年度の航空業界全体の
最終利益が、前年比49%減の35億ドル(約2700億円)
に落ち込むとの予測が発表されたそうです。
(日経新聞2011.12.8朝刊9面より)
落ち込む原因としては、
欧州債務危機による、
欧州域内の旅客や貨物の需要の減少が見込まれるため
とされています。
最近、アメリカの航空大手のアメリカン航空と
親会社AMRが
破産法の適用を申請することが
報道されており、
航空業界の厳しい状況が挙げられています。
日本でも、
JALが再建に向けて歩みを進めている最中です。
今後、航空業界が新しい航空機の購入を
渋る厳しいことも考えられますが、
三菱重工業が開発している
「MRJ(三菱リージョナルジェット)」には
ぜひ、成功していただきたいです!
MRJは、客席は70名と90名の旅客機で、
2014年にMRJ第1号機納入を計画しています。
既に、全日本空輸、
米航空会社トランス・ステーツ・ホールディングス、
香港の航空機リース会社ANIグループ・ホールディングスから
計130機を受注し、
これから20年間で1000機(北米4割、欧州3割、アジア3割)の
受注を目指しているとのことです。
日本の航空産業の競争力が高まれば、
他産業の競争力の押し上げにもつながり
例えば、
軍用機コックピット→自動車運転席パネル
角度センサ↓
自動車用アンチロック・ブレーキ・システム・ロボット用センサなど、
航空機技術は他分野への波及効果も見込まれます。
日本は、戦後、1973年までYS11という航空機を製造していました。
しかし、経営悪化を理由に生産を打ち切りになってしまい、
ボーイング787の部品の35%を納入できる
部品技術がありながらも、
機体を製造できない状況なのです。
※この政治的な判断は、
日本の航空業界の競争力を弱める結果となりました。
経営のイノベーションをして、
事業は継続すべきだったと思います。
これまで
航空業界への参入については、
軍事面とも関わるため、
アメリカの圧力が
かかっていたといわれますが、
アメリカも債務削減や、
経済的にも元気がないため、
無理はできないはずです。
日本側からの魅力的な提案があれば、
航空業界への積極的な参入を
推し進めるチャンスだってあります。
増税ではなくて、
景気をよくするためにも、
民間企業がもっと打って出られる
環境をいかに整えるかが、
重要だと思います。
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