オバマ大統領の演説を聞いて、
日米同盟の未来が悲観的になった。
[2011年02月08日(火)]
こぶな将人氏、ブログ転載
http://blog.canpan.info/kobuna/archive/981
アメリカでは、政治そのものが、エンターテーメントの一つになって
おり、まさに4年に一回の大統領選挙などはその一例になると思い
ますが、一年で恒例になっているのが年頭に行われる
「一般教書演説」であります。
なぜ、一般教書という言葉を訳として用いられているのかは、
定かではありませんが、いずれにしても一年に一回、アメリカ
議会でその年の政治的な目標をスピーチするイベントとして
マスコミ各社も特集を組んでいます。実際の演説は約1時間ほど
になっていますが、その演説の節目節目で、聴衆から大きな歓声、
拍手が起き、一大イベントであることがよく伝わってきます。
対象的に日本でも「施政方針演説」が行われ、これも改めて、
アップしたいと思いますが、総理大臣が一年間に取り組もう
とする政治的な方針を明らかにする場で非常に重要な演説で
ありますが、なかなか、敷居の高さを感じるのか、マスコミで
報道されますが、アメリカほどの国民的な注目を浴びるほど
ではありません。これは、日本の政治に対する関心の低さが
影響しているのではないか、と思います。
さて、肝心な演説の内容ですが、オバマ氏らしい、ストーリー
を聞かせる内容に感じました。新しいアメリカンドリームに
チャレンジしていく呼びかけでありましたが、一方、現実的に
経済問題が大きく影を射しており、雇用の問題など、緊急に
対応しなければならない課題にどのように対応していくのかが、
注目されていましたが、評価はあまりよいものではなかった
ようです。
しかし、私たち日本にとっては、非常に厳しい内容であったこと
を心にとどめておかなければなりません。と言いますのも、
今回の演説では、諸国の具体的な国名が挙げられ、オバマ氏の
関心の度合いがかなりはっきりを出たからです。そして、その中
で韓国、中国はそれぞれ5回、4回でたにも関わらず、私たち
日本は全くその国名を上げられる事はありませんでした。
これは、大きな危機と認識しておいた方がよいとおもいます。
おそらく、昨年一年の中で、日米関係に危機をもたらしかねない
普天間問題の取り組みがあまりにも、誠意に掛けたものとみられ
たがゆえに、このような判断に至ったものと思います。そして、
この時と同じくして、アメリカの格付け機関が日本の国債の格付け
ランクを下げるという事件が起きました。多くの方も、この動き
を見て、昨年のプリウス問題をイメージされた方も多いかと思い
ますが、私も、この判断の裏にはアメリカの政治的な思惑があった
のではないか、と勘繰ってしまいます。
そして、この普天間問題については、さきほど紹介した菅直人氏
の施政方針演説の中で触れられていますが、昨年同様の文言を
使用しており、残念ながら菅総理の元で、解決に向けて前進する
気持ちを疑わざるを得ない状況になっています。
と言いますのも、普天間飛行場移設問題については、『取り組む』
ということばを使用しており、一方、『米軍海兵隊のグアム移転計画
を着実に実行し』と述べており、分かる人が見ればわかるように、
明確な日米同盟を遠ざけるメッセージを発しております。
こうした菅直人氏の『売国奴』的な発想を受け止めたアメリカの
防衛関係者、オバマ大統領、ヒラリークリントン女史などの判断で、
あえて日本はずしにいたったということではないでしょうか。
こうしたアメリカのメッセージを日本政府、そして、民主党幹部の
方は、真摯に受け止めなければなりません。これまで、民主党内で
国益の立場からの発言を続けてきた前原外務大臣などは、北朝鮮と
の二国間交渉に意欲を示すなども気になります。
今年は、現時点においては大きな政治的なイベントが予定されて
いるわけではありませんが、地球的な危機が予言されている2012年
の一年手前の年ということで、非常に不気味なものを感じます。
なにかが、動き出す前触れのようなものを感じるのですが、
みなさんはいかがお感じになりますでしょうか。
( ・`ω・´)
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