悪霊撃退問答 ２ 安倍晴明 ２０１１・４
・(陰陽師は)個人として魂磨きをすると同時に、社会万般、人
間の諸相についての幅広い経験知を必要としている。
・後、念力の鍛え方として、神と対話できるような孤独の時間
を持つことにより、集中力を増していくことが大事。
・現代は忙しすぎる。神秘空間を確保したり、瞑想曲等の音楽
を使ったり、邪魔されない静かな空間を確保することが大事。
・深夜とか早朝とかを使うしかないかもしれないが、聖なる沈
黙の時間を持つことが、霊的になる道。
.Q2:当時は何を基準に、悪と見ていたのか・
判断基準がございましたらお教えください
・私は、霊能者でもあったけども、政界とつながってはいたの
で、政界の顧問みたいなところもあった。
・政界で主流派が変わると、敗れたほうの怨念はものすごい。
・現に政権にあるものにとっては、恨みや怨念とかは怖いもの。
私より前の時代であれば、桓武天皇は、草壁皇子などの恕霊
に崇られて、遷都までした。いい陰陽師を持っていれぱそう
した大がかりなことはしないで済む。
・善悪の基準自体は難しいが、基本的に私たちは保守の立湯。
現在の政治的な運営や、肯定されている価値観をある程度護
るということをやっていた。
・恕霊のほとんどは、葬られた政敵や、倒された者たち。ある
いは放逐されたり、封印されたり、消されたりしたものたち。
・私たちは、そういうのを見つけては取り除いていた。だから、
政治的には、何が善で悪かは、難しいところがある。
・ただ、医者は相手が立派な宗教家であるか、犯罪人で
あるかに関係なく、病巣をみたら取り除くように、私たちも人に取り
憑いて悪事を為しているとみたら、取り憑かれた人が、
根本的に神仏、如来菩薩に近い人であるかどうか、っていう
問顕に関係なく、取り除く仕事をしていた。
・腕のいい陰陽師を雇うことが、権力のシンボルでもあった。
・ー平安時代にも、人間は仏性を宿しているという価値観はご
ざいましたでしょうか。
・日本にそういう流れはずっとあるので、一応持っている。し
かし、止悪の心、悪を止める心は大事。一定のルールは守ら
さなければならないのて、霊界のルールの番人はいると思う。
・もともと善なる心がゼロとはいわないし、その恨みを持つに
も理由があると思う。しかし、悪さをさせないことは大事。
・善悪の基準は、とても難しいと思う。好き嫌いや。自分との
相性とかもあるので、最終的に神のごとき心で・善を選び取
ることは難しいと思う。ただ、結果的に時代を推し進める方
向に進んだら、善と考えたらいいのではないか。
私たちも、一種の救世主役。時代の変わり目において・この
国をよい方向に持って行こうと、限りある智恵を使って、や
っていた。
続き
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