
熊本の迅速な復興と首都の災害対策の強化を![HRPニュースファイル1618]
http://hrp-newsfile.jp/2016/2737/
文/HS政経塾第2期卒塾生 曽我周作
◆今回の熊本地震
4月14日以降に発生した熊本・大分における震災において亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また被災地の迅速な復興と、被災された方々の生活が一日も早く再建されますよう心よりお祈り申し上げます。

幸福実現党では「平成28年熊本地震 被災者支援募金」を募っております。被災地復興にむけ、皆様のご協力を賜れれば幸いです。(http://info.hr-party.jp/2016/5455/)
今回発生した地震のうち、震度6弱以上を記録した地震は、なんと7回も起きております。
27日に確認された時点で、49人の方が亡くなられ、1人が行方不明、怪我をされた方は重軽傷併せて約1450人となっています。
また家屋の被害は熊本県内で、全壊が2102棟、半壊が2297棟、一部破損が7731棟に上ります。
現在避難されている方は熊本県で約3万6800人、大分県で224人と報道されています。16日の地震の発生後には約20万人近くの避難者が発生していました。

◆もし首都圏で同じ規模の地震が起きたら
今後、もし首都圏で今回のような規模の直下型地震が発生した場合、その被害は甚大なものになります。
中央防災会議の首都直下地震対策検討ワーキンググループが作成した『首都直下地震の被害想定と対策について』の最終報告はつぎのようなものです。
・揺れによる全壊家屋 約175,000棟
・建物倒壊による死者 最大約 11,000人
・揺れによる建物被害に伴う要救助者 最大 約72,000人
・地震火災による焼失 最大 約412,000棟、 倒壊等と合わせ最大 約610,000棟
・火災による死者 最大 約16,000人、 建物倒壊等と合わせ最大 約23,000人
など、おびただしい数の人と建物の被害想定がなされています。
また、避難者数もおびただしい数に上り、避難所は収容能力を超えることも予想されています。
今後、政府は民間とも協力して、今回の地震から教訓を得て、備えを進めるべきだと思いますし、いざという時には民間企業等の手助けも、とても重要になるものと考えられます。
◆災害対策上も重要な原発再稼働
このような大きな地震が起きた時に、電気・ガス・水道のインフラへの被害を少なくし、いち早く復旧する事は当然大切なことになります。
ただし、例えば、送電線の設備が普及しても、もし電力供給そのものが不足していた場合、東日本大震災で経験したような「計画停電」を余儀なくされる可能性があります。
前述の報告書によると、「多くの火力発電所が強い地震動で緊急停止したり被災した場合、充分な電力供給が確保できなくなることから、電力使用の自粛要請が行われるが、被災量が大きい場合、計画停電を実施せざるを得ない可能性がある」と指摘されています。
被災直後は約2,700 万kWまで供給能力が落ち込み、夏場のピーク時の51%程度の供給能力まで落ち込む可能性があります。
直下型地震で大きな被害を受けながら、さらに計画停電が実施されるとなると、その影響は計り知れません。
大災害時の電力供給の不足を防止するためにも、やはり、柏崎刈羽原発の再稼働を早く進めるべきではないでしょうか。
今回の地震に際しても、ネット上ではデマや嘘が出回っていると言われていますが、原発関連の情報について、政府やマスコミが積極的に正確な情報発信を行う姿勢が大切だと思います。
◆空の交通網を活かせるように
また、地震発生後には「深刻な道路交通麻痺が発生し、消火活動、救命・救助活動、ライフライン等の応急復旧、物資輸送等に著しい支障等が生じる可能性がある」ことが指摘されており、そういう事態に陥った場合、ヘリコプターなどの空の交通に大きく依存せざるを得ない状況になるものと考えられます。
今回の地震においては輸送支援にオスプレイが利用されており、それに対して批判の声も上がっているものの、被災地の方に迅速に必要な物資を届けたり、人員の輸送をするうえで有利であるならば、オスプレイも含めて積極的に活用すべきではないでしょうか。
それを、政治問題にして不安を煽り、政府批判をするのはお門違いであると思います。
いずれにしても、いざという時に使用できるように、ヘリの離着陸ができる場所を確保することなど、政府や東京都等の自治体は協力して、空を使った輸送を積極的に活用できるための備えを進めるべきだと思います。
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関東大震災等で発生した前兆現象
関東大震災等で発生した前兆現象
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亀井義次著「地震の起こるとき」から引用させて頂きました。 |
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この分野の第一人者亀井先生にはこの本を読んだのがきっかけで20数年前お会いし、日本地震予知クラブに参加させていただいた経緯があります。昭和50年代初めだったと思いますが、霞ヶ関ビルでエレベーター上昇中に地震発生。壁面にゴツンゴツンとぶつかりながら上昇する怖い目に合いました。30階に着いた後も5分くらいゆっくりと揺れていました。船酔いする感じです。以来、20年以上に渡り大地震でも生き残ることを考え続けました。まず外見は肉厚の本カバーで、中身は「なまず」とほぼ同じものを作りました。というのはリュックなど置くスペースがないのと、少し恥ずかしいという気持ちもあり、背表紙に「地震工学」と記入し引き出しに入れておきました。当時は、インターネットなどなく販売することなどは考えませんでした。幸いそれを使うこともありませんでした。 近年の新潟地震、スマトラ地震等の続発で、かつインターネットの普及もあり、人々の生命を守るこの事業を進めたいと考え、平成17年から販売開始した次第です。おかげさまで、多くの方から反響あり、お礼の意味からも以下に亀井義次著「地震の起こるとき」から関東大地震時実際に起きた前兆現象を時系列に整理しました。 この本を読むとわかりますが、他の地震でも同様の前兆現象が起こっていますので、広く地震の前兆現象と考えて頂いてよいと思います。(避難グッズ「なまず」発案者 安部可伸)
関東大地震の前兆現象 大正12年9月1日11時58分相模湾海底で地震発生。 地震の規模が大きいのに比例し、異常も数ヶ月前から各方面で発生。 相模灘海底で数10~300mもの隆起および陥没が発見されたが、これは地震時に生じたのではなく、地震前に生じていたらしい。三浦半島、房総半島では住民が「年々浜が減少していく」と述べていた。
3月~4月ごろ |
- 鎌倉、藤沢あたりで毎夜大砲を撃つような音が聞こえ、ガラス戸が破れんばかりの振動を受けた。大島の噴煙は火柱となり、夜間は殊に美しかった。
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5~6月ごろ |
- 5月下旬から6月初旬の間、水戸・銚子で有感地震急激に増加、いったん収まり、9月1日相模湾で大地震発生。
- 山中湖の湖水が全面的に濁った。精進湖は6m位減水した。
翌年1月15日の地震にも東側3分の2が濁った。
- 南葛飾でネズミの集団移動があった。
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7月 |
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8月 |
- 大根、ナシが大豊作。地熱の影響か?地震被災後、ナシを食べながら親戚の家まで歩いた。
- イネがいつもの年より草丈が伸びず、10日も早く黄金色に実っていた。以後、こんな異変はただの一度もない。
- 伊東市で漁具がまったく売れなくなった。相模湾でまるっきり魚が取れなくなったので漁具も不要になった。海の中が濁ってあぶくが吹いているようだった。
- 川崎市北端の耕地付近の水田や小川で非常に多数の小ナマズが繁殖した。この様なことはこれ以前、以後一切ない。
- 川口市で、震災の起こる前ナマズが非常に繁殖した。古老は地震の前後、地熱の上昇でナマズが繁殖するのではないかという。その後このようなことは無い。
- 品川猟師町(現在の品川1丁目)で井戸水が涸れた。安政の大地震の前にも涸れたので調べてほしいと通報があった。大地震後は復旧した。(現在この井戸の所在不明)
- この井戸の西方数百メートルの春雨庵という寺で、20m離れて2つある井戸の丘側(八ツ山)の境内の井戸水が鉄臭く煎じ薬のようなにおいがして飲めなくなった。地震後しだいに回復した。現在も北品川4丁目春雨寺の境内にあるが、工場排水の影響かアンモニアが多く飲用には使用していない。この井戸の水位の増減やにおいがあれば要警戒か。
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2週間くらい前 |
- 伊豆半島で海女が海底から盛んに泡が立ってるのを見た。その後、あわびが岩に硬く吸い付いて容易に取れなくなった。
- 木更津浜で局所的に、くみ潮現象(満ち潮の途中に30分~1時間急に潮が引く。引き潮の途中に30分~1時間急に満ち潮が混じる)が発生した。
- 隅田川でメダカやフナがたくさん水面に浮かび、パクパクしており、素手ですくい上げることができた。
- 浅草三筋町で、イヌが2週間前からあちらでもこちらでも遠吠えしていた。近所の人たちは何か変事があるのではないかと気持ち悪がった。(別の地域でも同じ報告あり)
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1週間くらい前 |
- 鎌倉由比ガ浜と材木座の間を流れる川ぶちで、足元がムズムズするので下をつかむとハゼが5、6匹とれ、川底の窪みを両手でつかむと一度に10匹くらいとれ、結局4リットルとれた。
- 東神奈川の海岸寄りの運河で、ハゼが異常に発生。
- ネズミが江戸川の市川橋の下の水道管を伝わって逃げた。昼は人に見えないように、また人が邪魔しても夢中で逃げ、夜も水道管を伝わって逃げた。これが見られなくなって、2日後大地震おこった。
- 大田区中央、春日神社近くの井戸6~7ヶ所で、井戸が出なくなり、風呂に入れずどうしょうかと相談している時地震がおこった。
- 神奈川県中郡南秦野村今泉付近の井戸で、9月の大地震前に水位減少、地震後増加した。又、翌年1年15日の地震前にも減少して、その後又増加した。
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2日前 |
- 横浜鶴見区潮田のかいがんでカニが陸に向かってぞろぞろ這っており、短時間に大びくに入らぬほど取った。
- 横須賀市安浦町でも防波堤に無数のカニが這い上がり1時間に500匹とれた。
- 品川の相州楼ではいつも勝手口の残飯にドブネズミがうろうろしていたが、記者が写真を撮ろうと来たところ、その日に限って1匹もいなかった。相州楼の主人が講談師に話したところ「てっきり地震だぜ、安政もそうだった」と言った。その通りになった。
- 朝いつもなら1羽のカラスが、当日は20羽騒々しく鳴きたてながら飛び交っていたが、30分位でいつの間にか姿を消した。
- 東京市の空の一部に猛烈にかなり長時間にわたり音響なしの光があり、はじめ珍しげに見たが不気味となり眺める人も減り家に入った。
- 身延鉄道のトンネルの中で時計の夜光がみえず、結局2日前から地震翌日までの期間のみ効力を失った。今でも時計の夜光は効力を持続している。(S50年頃の時点で)
- 鎌倉市長屋で、月が火の玉を上げたように真っ赤であった。翌日(地震の前日)夜11時頃の月も真っ赤であった。地震の過ぎた9月1日の夜の月は、すでに青い月で清い光を投げ出していた。
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前日 |
- 大森海岸で悪潮現象(海面の潮流と海底の潮流が逆に流れる)が発生。魚網の袋の部分がひっくり返った。
- 蒸し暑く不快な日で頭痛がした。夕方5時ごろ帷子(かたびら)川の上流今井川でイナの大群が水面に口だけ出して上流へ上がっていった。さらに下流の石垣の間という間に数えきれないほどのウナギが首を出して、石を投げても動こうとしなかった。
- 酒匂川でアユのどぶ釣りしたが、午前まったく釣れず、午後驚くばかりの入れ食いとなった。翌日の大地震で、このあたりはがけ崩れで惨憺たるありさまとなった。
- 海岸で投網を投げると30cmくらいのウナギがバケツ3杯もとれた。
- 夕方、東京赤坂福吉町十字路の電柱の電線をねずみの列が通り、竹ざおで驚かしたがわき目も振らず30分間自宅の土地へ入った。その夜コトリとも音がせずネズミは一匹も自宅にいなかった。
- 東京本所の米屋で、いつもはネズミで困っていたが、米倉の網を食い破って中にいたネズミが押し合いへし合いしながら外に逃げた。
- 月が天の一角に火の玉をあげたように真っ赤だった。
- 夕方世田谷で、西の空を真っ赤な雲とどす黒い雲が重なり合っているのを見て恐怖に襲われた。
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当日夜明け前 |
- 午前3時品川沖の漁船が西南の方向に発光を見た。その光で新聞が読めるほどであった。
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当日早朝 |
- 朝日には蛇のような雲が幾重にも巻いていた。
- 午前6時箱根堂ヶ島の大和屋の温泉が泥濁りとなり、入浴中体がみえない程で奇異に感じた。地震起こると湧出止まったが、3日後復帰した。
- 朝、三島の湧き水が濁ったが、古老がそれを聞き「安政の地震の時にも濁ったから近く地震があるかも知れぬ」と言った。
- 朝、深川より東京湾の方にピカピカ光る光を見た。光が日中見えるのは珍しいことである。
- 初島(熱海沖)付近で水平線上に稲妻が走った。音はしなかったが大変なことが起こるぞと話し合い、漁をやめて岸に引き返した。
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当日地震直前(10~12時) |
- 10時過ぎ、青空に今まで見たことも無いどす黒い凄みのある入道雲が現れた。いつもの入道雲と違いあとからあとからわき出し、雲の境の一部がものすごく光った。
- 朝から曇ったり照りつけたり、頭の痛むような天気だった。
- 漁師が漁業近くでタラ科の深海魚がたくさん死んで浮んでいた。なにか変事があるに違いないと思い、すぐ陸に引き返したところ、まもなく地震発生した。
- 10時ごろ相模川で、アユ、ハヤなどが打ちよせ、気持ちが変になるくらいとれた。夢中になっていると突然地震発生。
- 11時頃から磯子近くの中村川にイワシの大群現れ、虫取り網でいくらでもとれていた。横浜大岡川でも同様イワシの大群現れた。
- 太陽が真っ赤だねと言いあっていると、突然ぐらぐらときた。
- 気味の悪い、音でない唸りが聞こえなんだろうと思っていると、ガタガタとすごくゆれ始めた。
- 東京湯島でセミが木の低いところや地面におりて手で簡単に捕まえることができた。直後ぐらぐらときた。
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地震後 |
- 余震の起こる前、必ず発光現象を伴うので「アッ、また光った、それ地震」というように家を飛び出して避難した。
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その他の地震で発生した前兆現象
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埼玉県東部地震 M5.8 昭和49年8月4日 午前3:16 |
以前からの異常
前日および当日の異常
- 月が赤い
- 空が黄色く見えた
- キジが逃げ出そうとした
- キジが鳴く
- ニワトリの産卵量、2/3に減った。
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阿蘇地震 M6.1 昭和50年1月23日 午後11:19 |
以前からの異常
数日前からの異常
前日及び当日の異常
- 蒸し暑い
- 犬が田畑の真ん中に集まる
- ねこが柱にとびついて降りない
- 十姉妹あばれる
- ニワトリがするどく鳴く
- コーライキジがなく
- カナリヤが異常に鳴く
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大分中部地震 M6.4 昭和50年4月21日 午前2:36 |
数日前からの異常
- 1週間前山で地鳴りを聞く
- 数日前より犬のなき声
- 川魚が見えない
前日及び当日の異常
- 蒸し暑い
- 夕日が変な赤み
- 異常な風がふいた
- 山から出てくる清水が濁る
- 牛が産気づいたように激しくなく
- キジが盛んに鳴く
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伊豆半島沖地震 M6.9 昭和49年5月9日 午前8:33 |
以前からの異常
- トコブシ(貝の一種)が一ヶ月前岸の近くでたくさんとれた
- エビ網漁一ヶ月程前から不漁
数日前からの異常
- 山畑の水もちが悪くなる
- 2,3日前より潮の流れが速くなった
- ネズミがいなくなった
- 2,3日前より小鳥が暴れた
- コイが一番深い所に集まる
前日及び当日の異常
- 蒸し暑い
- 海の中泡立ったような感じ
- 山畑の水もちが悪くなる
- 海の中濁っている
- 干満感じられない
- 直前にものすごい地鳴り
- ベッコウ亀川をのぼる
- アリがたくさん地面に出る
- ネズミ、イヌ、ネコがいなくなっていた
- コイが大へん暴れた
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