ミスターサカナの西表島海中日記

沖縄西表島でスクーバダイビングショップのオヤジをしてるミスターサカナのフォトエッセイ。

海ヘビ料理

2006-04-25 23:52:02 | Weblog
今日はGWを前にスタッフ総出でボートの整備をした。
昼飯は浦内にあるレストラン「いなば」で、海ヘビを一度も食べたことがないスタッフに「エラブ汁」をトライさせる。
ここのエラブ汁はオオタニワタリが入っていて那覇で食べたのとはずいぶん雰囲気が違っていたけど、みんなの感想はまあまあよかったようだ。小骨が多いのが玉に傷といったところかな。
皆さんも沖縄に来たら是非チャレンジしてみて下さい!
ヘビと言ったらゲテ物のイメージがあるけど、琉球料理では超高級な一皿で、まさに「ヌチグスイ」(命薬)そのものなのだ。
現代沖縄人の大半の食生活は、日本最悪と言われてる程どんどんひどくなってるけど、昔からの料理は医食同源で素晴らしいものがいっぱいだ!
写真は、エラブを食べるマサアキです。今夜はギンギンのはず。
〓〓サカナ〓〓

お祝い!!

2006-04-17 00:39:45 | Weblog
スタッフの栗ちゃんが4月10日の自分の誕生日に彼女のユイちゃんを入籍したので、昨夜うちで飲み会をしたのだった。
メンバーは現スタッフの木村、石見、元スタッフの川尻夫妻、メインの栗原夫妻そして僕とエリザベスの7人+1匹である。
真冬に西表のイノシシを1匹まるごと猟師から買って冷凍してあるのを解凍してオーブンで焼いて食べたのだが、イノシシは僕が海外に行ってる間に小分けにしてビニール袋に入れて冷凍してあって、解凍するまでどの部位なのかわからないところがスリルに満ちていたのだった。
で、適当に7人前くらいの肉の塊を選んで解凍したら、なんと頭と内臓だったのだ。
頭は目玉は無かったけれど、舌は口からはみ出したままで耳もついてる。このままでは脳みそまで火が通るのは時間がかかりそうなので、一旦かるくオーブンで焼いてから頭蓋骨を出刃包丁でまっぷたつに割った。
大きな魚の頭となんら変わることは無いので、骨の周りの肉を丹念に取ったり、舌をはずしたりしてから、塩コショウして玉ねぎニンジンかぼちゃ紅芋などと一緒にオリーブオイルをまわしかけてオーブンで焼く。舌も腎臓も頭の周りに並べておいた。よくやるマグロのカブト焼きと全く同じ要領だ。
腸と肺と胃袋はきれいにしてからさっと茹でて、小さく切りそろえてたっぷりのニンニクと唐辛子とオリーブオイルで炒める。よく炒まったら白ワインを入れて煮込み、ワインの量が半分くらいになったら、ホールトマトの缶詰2缶をどばっと入れて塩で味を調えて、さらにしばらく煮込む。
オーブン焼きもトマトソースの煮込みもどちらも全然臭くなく大好評でした。
栗原ユイちゃんも川尻チエちゃんも喜んで頭蓋骨から脳みそをほじくりだして食べてくれて、ちょっと意外だったけど嬉しかったな。
抗生物質やらホルモン剤やら遺伝子組み換え配合飼料やらと全く関係のないところで育った美味しい野生の動物を食べられる幸せをワイン数本空けてしみじみ感じた夜だったのだ。

全快!

2006-04-11 00:03:06 | Weblog
うちのHPにイラストを提供してくれてる名古屋の直子さんが元気になったのだ!
今年始め癌の手術をし、その前後に大変な抗癌治療も受け、結構滅入る闘病生活に打ち勝って、今週から仕事に復帰できるそうだ。
嬉しい!文句無に嬉しい!
そうそう直子さんは、僕の使っていたニコンF4&マイクロ105mm+テレコン&リングライトというスーパーマシンを引き続き愛用してくれているんだけど、マリンダイビングの地球の海フォトコンに2点も入賞されたそうです。
ネイチャー部門で大瀬のイボイソバナガニ。自由部門は西表島のカンザシヤドカリだそうです。
これまた嬉しい!文句無に嬉しい!
皆さん観て下さいね!うまいよ!海が好きというのが伝わってくる写真です。

今回の写真は、直子さんの元に行ったカメラの後継機のD70&105mm+テレコン&リングライトで今日撮影してきたヘルフリッチ君です。
一人ぼっちで寂しそうでしたね。
どこからか恋人が現れるといいんだけど。
まあ、そういうのは運命だからね。

そうそう面白い本をひとつ。
「環境問題のウソ」池田清彦著ちくまプリマー新書
僕の敬愛するあの我らが瀬能先生も槍玉にあげられてて、なかなか興味深い内容です。
文章もこの手の題名の本ではありえないくらいに読みやすくあっという間に読み終えてしまえるから、是非目を通してみて下さい。
僕はあらゆる問題は、情報を選択する人間の偏見に根ざしてると思ってるから、地球温暖化やダイオキシンの問題について結構共感してます。
白人ダイバーの何が何でも着底禁止ダイブが、いかに偏見に満ちて根拠がなくヒステリックなものなのかも、この本を読んでから考え直すと、はっきりと見えてきますよ!

すっかりジイさんネタ。

2006-04-07 17:07:27 | Weblog
さっきせっかく書いたブログがなぜかアップされないで消えてしまった。
うううっー悲しい!

ちょっと前、久しぶりに深場に潜ってシコンハタタテハゼに逢ってきたのだった。水温も25度あって前回のように風邪もひかずに快適なダイビングをエンジョイしてきたのだった。ミナミハタやらフチドリハナダイも確認できたし、減圧停止中にはアツクチスズメダイのウロチョロする枝サンゴの下にニシキテグリも現れて、改めてファンダイブの楽しさを実感したのだった。
もう歳なので、このままファンダイバーになってしまおうかなと思ったほどである。(もうすでにそうなってると言う声も聞こえないではないが)

歳と言えば、大昔のスタッフで今はグッドダイブの社長の井腰が「最近になってサカナさんが良く言ってた『日焼けは疲れる』ということを実感するようになりました」と話してたけど、そうなんだよな。
若いうちは、何をこのジイさん眠たいこと言うてんねん?と思ってたことが、歳をとるとある日突然わかるようになるものなのだ。
このようにして進歩のない人類の歴史は繰り返されているのであった。

最近良く聴いてる音楽
大大好きなサムクックの「you send me」を大好きなロッドスチュワートが大大大好きなチャカカーンとデユエットしてるのに痺れまくってるのだ。
ロッドのアルバム「ザ、グレートアメリカンソングブック Vol,4」に入ってるんだけど、1曲目のダイアナロスとのデユエットの「i`ve got a crush on you」にも痺れていて、ふらふらとバーボンでも飲んでみようかな、と思うほどである。
ロッドスチュワートのこのアルバムのシリーズは、最初ロックをやめてなんだかフランクシナトラみたいになってしまったなとガックリしてたんだけど、よく聴きこむと、味わい深いし、ロックンローラーの不良ぽっさも失われてないし、何より抜群に唄が上手いのだ。
やっぱ歳とると、歳をとった人の歌が理解できるようになるものであった!

石垣島から帰る安栄丸の船中で、先ほどの井腰にipod&自慢のパナソニックのヘッドフォンで、やはり先ほどのロッドスチュワートのアルバムを聴かせたところ、余りの音のクリアさに感動してくれて、それでなくても声がデカイ井腰がヘッドフォンをつけたまま大声だしたからちょっと恥ずかしかったな。
ジイさんは行動に気をつけなくっちゃ!

リコーGRデジタル

2006-04-02 01:20:58 | Weblog
タイから帰ってしばらくしたら、フィリピンのリロアンへ相思相愛のYOKOちゃんに逢いに、しかし神戸の美人女医のカナコと二人で出かけたのだった。
おまけにポケットには新兵器リコーのGRデジタルを忍ばせていたから、思わず笑みがこぼれてしまい、ただのニヤけたスケベなオヤジがフィリピンに向かう姿は、何も知らない人が見たら相当怪しかったに違いない。

リコーのGRシリーズは、銀塩時代からコンパクトカメラの正しいあるべき形を実現してる唯一のシリーズだと絶対の確信を持って言い切れるカメラである。ホント!
正しいコンパクトカメラとは、当たり前だのクラッカーであるが、まずコンパクトであること。薄く軽くレンズは沈胴式で出っ張らないのが当たり前。違和感なくシャツの胸ポケットに入れられることが望ましい。
そして、誰もが納得いくようないいレンズを使ってること。ブランド名だけじゃなく本当の実力あるレンズであることがカメラにとっては一番大切なのは言うまでもない。でっかい一眼レフに負けない解像力や味わいが欲しい。ズームなんていらないからワイドでしっかりとしたヤツがコンパクトカメラにとっては一番使い道があるのだ。
次にカメラマンの意思を速攻で生かすことが出来る操作性。オート撮影でも露出補正が指一本で簡単にできることが最低必要条件だ。
ブランド名でみんながありがたがってる高級コンパクトカメラの大半は、でっかくて重くて全然コンパクトではなかった。
だったら一眼レフを使うよな、というものがほとんどだったし、操作性も満足なものは皆無だった。

と言う訳で、僕は銀塩一眼レフカメラは、交換レンズを除いて全てあげたり売ったりして処分してしまったが、GR1とGR21だけは手放していない。
そして、今回初めて使うGRデジタルも銀塩時代からの使い勝手の良さと写りの良さには、さらにあっと驚くタメゴローだったのだ。
気軽に、しかししっかりと心底カメラを楽しむにはベストのチョイスだぜ!

写真はリロアンマリンビレッジのコテージ。GRデジタルで気軽にパシャッと撮りました。

これから当分、陸はこれ一本で十分だ!