あおぞら文化村便り =フォト俳句 エッセイ 野菜作りと今日の一品 縄文のこと=   

何でもありの文化村から発信します。野菜作りのこと、迷シェフの今日の一品、ネイチャから路地裏まで写真三昧、そしてフォト俳句

No.53 霊山「御岩神社&御岩山」―霧に包まれてー

2024-08-25 14:52:59 | 

 

水戸から国道349号を北上すること約30キロメートル。常陸太田市から日立市に抜ける県道36号日立山方線、きららの里付近に位置している御岩神社。「常陸風土記」にも登場し、さらには縄文晩期の祭祀遺跡としての遺物が出土している、まさに古代からの霊場、信仰の聖地です。

また、この一帯は多賀山地(阿武隈山塊)の南端に位置していて、白亜紀層とカンブリア層の境界上にあり、日本列島で最古の地層(5億年前)となっています。

いろいろな意味で興味深い山地ですが、森の中は、杉やヒノキ、リョウブなどの樹木が生い茂り、足元にはヒノキゴケやジャゴケ、様々なシダ植物が生い茂っています。

8月の猛暑の日々が続く中、思い立って山歩きを楽しんできました。早朝6時歩き始めました。昨夜来の雨が上がったばかりで、一面、朝もやが立ち込めていました。気温は24度ほど。御岩山頂までは、のんびり歩いても1時間程度、獲得標高は300メートルくらいでしょうか。霧が創り出す神秘な世界の中を徘徊するように、ゆっくりと高みに登っていきました。

樹肌も葉っぱも、足元の石も、しっとり水分を含んでみずみずしく生き生きとしていました。高い湿度と、自らの汗で、びしょびしょになりながらも、新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込み、新たな生命力を頂いたような気持ちになりました。

 

茨城県の山々は500メートル前後の山が多くあり、それならば自宅から比較的近いところで、半日程度の山行を月1回と言わず、週1回の山行をルーチンにしてもいいんじゃないかな思いました。

例えば、御岩山・高鈴山をベースの山に据えて、その時の気分で裏筑波、奥久慈男体山、そのバリエーションルートなどなど歩ければいいかなと、これからの山行スタイルを考えています。

 

さて、来週はどこの山をうろつくかな? 

また、楽しみがひとつ増えました。

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No.52 民話の里「遠野」を訪ねて2024.05.09-11

2024-05-25 09:39:01 | 考古学

No.52 民話の里「遠野」を訪ねて2024.05.09-11

遠野(岩手県)を訪ねて 2024-05-10 / ミトノミミズクさんのサイクリングの活動データ | YAMAP / ヤマップ

ここのところ、春野菜の苗を作ったり、ソラマメやジャガイモの手入れをしたりで、遠出もできず家の周りをウロチョロしている日々が続いていました。人間の身体って(自分のことだけかもしれませんが)じっと一か所に留まっていると、モヤモヤやイライラが蓄積されてきて、そのうちに、どこかにぱあーと飛び出したくなる見たいです。そんなわけで、ぱあーと遠野(岩手県)まで車をひたすら走らせ、現地に滞在三日間、清々しい気持ちに浸ってきました。

柳田國男の「遠野物語」の世界です。

物語に登場する、ダンノハナ、デンデラ野、サムトの婆、カッパ渕…

遠景に雪形の残る早池峰山を望みながら、ひたすら、myチャリンコで終日走り捲りました。チャリに取り付けていた走行距離計が作動していなくて、推定ですが30kmくらい、町の中、水が張られた畑の脇道、猿ケ石川や小烏瀬(こがらせ)川の畔など、あらかじめ調べてあったポイントを昼飯もそこそこに訪ね回りました。

 昨年(2023年)の初頭、朝日カルチャ講座で新谷尚紀(たかのり)先生の「遠野物語と柳田國男」を受講して、近々訪ねてみたいと思ってずっと温めていた遠野。

これまで旧石器時代や縄文のいわゆる先史を中心に「ひとり研究会」をやってきましたが、ここにきて、もう35年も前のことになりますが放送大学で学んでいた民俗学、民族学、博物館学など「人間の探求」コースを思い出し、卒論ゼミの故宮田登先生(当時筑波大学教授)との懐かしい思い出もあり、ふたたび蓋を開けたという訳です。

「遠野物語」に登場する館や淵、土地の名前、遠野三山の位置確認、町と里山そして山など、かなり詳細に2満五千分の一の地図上にメモをしておいたので、この自作の“観光”案内図に沿って、20インチの折りたたみチャリを駆使して東奔西走、走り捲りました。写真の撮影枚数は約900枚、こんなにシャッター切れるのもデジタルのおかげです。フィルム時代にこんな撮り方をしていたら、とんでもない金額になってしまいます!

遠野に住んでいる人たちとの会話も楽しかったです。このような会話ができるのも多分チャリを使って、いつでもストップできる、「こんにちは」と気軽に声をかけ、また、かけられる。そんなことが、いとも自然にでてくるからでしょう。

元祖「明けがらす」遠野名産の和菓子。三センチ四方、7㎜程度の厚みのあるお菓子で、米粉とクルミ、外側は求肥が巻いてあり、焦がしのような食べ物です。店舗に入ってしばし和服を召したおかみさんとお話をすることができました。大繁盛していた頃の遠野の町、祭のことや、民話のこと、柳田国男様のこと、そしていまの遠野が抱える悩みなど、まるで井戸端で隣のおばちゃんと話をしている感覚です。

たくさんの収穫があった遠野行でした。

高清水山頂から眼下に望む遠野盆地には、稲作の準備で張られた水がきらきら朝日に輝いていました。

その奥には六角牛(ろっこうし)山、北には霊峰早池峰山。

忘れることのない有意義な三日間を過ごした遠野を後に、帰りはひたすら海道筋の「三陸道」を一気に南下。

仙台東道路を突っ走り常磐道に入り、ああ、戻ってきたなと、何か素晴らしいことを成し遂げたような気持で無事、自宅にたどり着きました。

 

#遠野 #柳田国男 #明けがらす #早池峰山 #民話 #かっぱ #おしらさま

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No.51 りんりんロード 今度こそ

2024-04-10 18:34:34 | サイクリング

 

4月2日のリベンジです。

昨日まで4日連続の雨「これじゃあ花びら散っちゃうじゃないの」と内心ハラハラ(花びらもハラハラ?)しつつ、4月10日、りんりんロード岩瀬駅に向いました。絶好の天気快晴無風の早朝、手袋していても指先かじかんでしまうほどの寒い朝でした。

最初に目に飛び込んできたのは岩瀬駅の駐車場にある立派な桜。見事に全開です。

「よっしゃ」と気合を入れて、つくばに向けて出発。大正解でした。旧筑波鉄道の駅舎址のホームの桜の大木、すべて見事に開花していました。圧巻です。

平日のためか、走っている人は少なく時折すれ違う程度。

今回は、少し寄り道をしました。

筑波北条の歴史ある街並みを少し散策、ジオパークの展示館とサイクル...名前忘れました。写真に写っています。旧筑波東小学校を利用した休憩所みたいなところです。北条大池もリンリンロードからは少し離れていますが、この時期、絶対に外せないサクラのスポットです。それと隣にある平沢官衙。

素晴らしい青空の下、身も心もすっきりしました。

元気をもらったサイクリング日和でした。

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No.50 りんりんロード桜未だに!2024.04.02

2024-04-03 18:01:52 | サイクリング

 

 3月末になってやっと開花情報が流れだした関東地方。「まだ早いんじゃあないの、どうかな」と少々疑いつつも、行ってみなけりゃ分からないということで、4月2日(火)、愛車に愛チャリ積み込んで出かけてきました。

 りんりんロードでの桜は、何といっても岩瀬―つくば休憩所間+北条大池。旧筑波鉄道の軌道址が「りんりんロード」に変身して、各駅舎にあったホームが今でもそのままに残されています。近隣の小学生中学生、あるいはおじちゃん、おばちゃんたちの安全な通学道路であり生活道路でもあります。当時を思い起こさせる趣のあるホームは私の一押しポイントです。そこには桜の大木が残され保存されています。適当な距離間隔にあるホームは、一時停止して一息入れるにも最適な場所。

 岩瀬駅―つくば休憩所+北条大池は片道約25キロメートルですので、今回は往復約50キロメートル走行しました。真壁町辺りまでは筑波山が進行方向まっすぐ先に見えています。急ぐこともないので時速16キロ~20キロくらいのスピードで、菜の花や一部ヤマブキの黄色、ホトケノザやニワゼキショウの群落を眺め、景色を楽しみながら ”りんりんるんるん” 走行。

 駅舎ごとに一時停止して桜の大木を眺めるのですが、見えるのは枝だけ、大空に広がっています。場所によってはまとまって咲き始めた木もありましたが、大方、90%は蕾! 

 筑波山の西側を走行しているので、その為かなと思いつつ先に進みました。20km走った地点にあるつくば休憩所に到着。ここは土浦までのちょうど中間点になります。「おう、色づいているぞ」と! 咲いていたのは河津桜、ソメイヨシノほどの華やかさはありませんが、それでも桜を見ることができました。

 ここで、持参の “鮭入り味噌塗り海苔巻きおにぎり バナナ付き” 10:30頃ですが朝が早かったのでお昼にしました。近くの名店「まつや」の朝ラーメンは今回は見送り。次回のお楽しみということで。

 さらに5km先に進んで、つくば市民にはなじみの桜の名所「北条大池」です。かつては池の畔で宴会などやったこともありました。向かいにつくば市の体育館がありテニスコート有りで、試合の終わった後などにやっていました! ここ北条大池も桜は未だ! 蕾が大きくなってきたといった具合で、これじゃ早くて今週末ごろか?

 それにしても終日抜群の天気。サイクリングには申し分のない条件が揃いました。

 桜は見られなかったけれど、野の花や、ヒバリの囀り、時折吹いてくる春の風、平和な時間を感じることができた一日でした。

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No.49 久慈川沿道 菜の花盛り

2024-03-26 10:55:21 | サイクリング

No.49 久慈川沿道 菜の花盛り

ブログNo.47久慈川ツーリングの続きです。

 3月15日に走ってきた久慈川の土手は、菜の花が咲き出した走りの頃でした。数日前(3月22日頃)のTVで河口付近の菜の花畑が紹介されていました。そろそろ最盛期に入ったようです。広大な河川敷に広がる菜の花畑、ここは地元の人たちが日ごろからゴミを拾ったり、他の草を抜き取ったりして整備しているとのこと。黄色一色に咲いたこの景色を見たら、普段のご苦労も吹き飛んでしまうことでしょう!

 河口から遡上して常陸太田との中間点付近の土手にも菜の花がびっしりと咲いていました。休憩するのに丁度よい場所だったので、しばし自転車を脇に置いてヘルメットを脱いで背中のザックも降ろして、寝そべって青空を眺めました。ヒバリがどこかで鳴いていました。姿は見えません。

 サイクリングの楽しさ最高潮の久慈川土手走行でした。

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