北の勘吉

日々の出来事をつれづれなるままに書きしるし、残り少ない足音とする。

誰のために生きるか。

2008-05-09 06:20:38 | Weblog
愛犬が一週間の入院から帰宅。病院ではずっと点滴をしていたようで、片足の点滴部分がはがれている。きょうで帰宅して3日目、丈夫な犬なのでもちこたえているが、食欲はなく、たまに水を飲むくらい。段々と弱っていくのが分る。オレが家に帰って頭をなでてやると、尻尾を振るのが痛々しい。
 きのうテレビでチベットに行きたいという高齢の母親を手製のリヤカーに乗せて二年余り旅する中国の話が放映されていた。二次大戦後の中国の内乱に巻き込まれ、過酷な労働のなか子供たちを育て、山奥に住む母。老いて息子と一緒に暮らし、どこにも行ったことがなく、チベットに行きたいという母の希望をかなえるために自ら高齢の身をおして母を乗せたリヤカーをひく息子。チンピラみたいな気ままは生活をしているオレにはずんと響く話だった。肉親やひとのために生きるという生活、一番大切なものは何かを感じさせてくれる物語だった。そんな思いもあるんだけど、週末になると賭博に魅入られるオレなんだわ。
 愛犬はいま茶の間のじゅうたんで寝入っている。元気なときもう少し散歩に連れていってやればよかったな。