佐伯画廊の『ひとこと、ふたこと』

漫画のこと、音楽のこと、映画のこと、その他思いついたことを気の向くまま書き綴っていきます。

出ずっぱりの三谷さん

2008-06-03 20:41:23 | 雑記
映画がもうすぐ公開ということでテレビにまぁよく出てる三谷幸喜。

私、好きな映画は映画館に何回も見にいっちゃうんです。
ベルナルド・ベルトルッチ監督の「ラスト・エンペラー」。アカデミー賞総なめにした作品なのでよく知られていると思います。主演ジョン・ローン。音楽は坂本龍一。清朝最後の皇帝として有名な溥儀(ふぎ)の物語。中国の紫禁城で皇帝として君臨するもクーデターに遭い、国を追われ、日本軍のモクロミで満州の皇帝となりいいように日本国に使われ、戦犯となり投獄され、最終的に庭師になり一般市民として死んでゆく…。
なぜこの映画に惹かれたかというと「いい映画とはこういうものか!」とはじめて思わされたものだったからです。
「カメラワーク」がどうとか「ライティング」がどうとか…けっ、知ったようなことほざきやがって…うるせえなぁ…。なんて思ってたんですがラスト・エンペラーを観たときに「こういうことかぁっ!!」って実感したんです。それに気付かせてくれた映画だったんです。映画館に9回観にいきました。

伊丹十三の「ミンボーの女」は10回ぐらい観たかなぁ。プータローやってた頃で。いや、ただ暇だったからではなくてホントに面白かったんです。伊丹作品の中で一番はまりました。

「スター・ウォーズ」シリーズはもう映画というよりエンターテイメントで、自分がドップリ浸かったお祭りですね。エピソード3は初めから10回ぐらい観るだろうという理由で10枚前売り券買っておきました。ちゃんと観ましたよ、10回。正直7回目ぐらいで「もういいかな…」とか思っちゃいましたけど。

で、三谷作品は「ラヂオの時間」と「みんなの家」は観ました。そこそこ面白いとは思いました。でも何回も観たいものではなかったです。「まずい料理だからあんな店、二度と行くかいっ!」ではなくて「うん、まあうまかったけど、もういいや」って感じですね。

それほど何度も足を運ばせるほどの魅力がないんです。「古畑任三郎」は何度も見てるんですけどね。映画監督としてはいまひとつ…って感じでしょうかね。オレの主観ですけど。

映画は映画館まで出向いていってお金を払って気合入れて(?)いい姿勢で観るのが正しいんだから、テレビ的ではダメだと思うんですよ。とはいえ厳密に違いがどうなのかが自分でも明確に回答できないんですけどね。テレビは時代性に左右されて消えていってしまうもので、映画はず~っと残るべきもの…そんなイメージでとらえてますけどね。とにかく好きなもんは何度でも食べるけど、とくに感情が揺さぶられなかったものは一回こっきりで「ごちそうさま」なのです。

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