凸版印刷、次世代機能性フィルム製造の新工場を建設、2009年度量産化へ
~次世代バリアフィルム・太陽電池バックシートなどを製造、産業資材市場での事業拡大を目指す~
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、次世代の機能性フィルムの製造拠点として、埼玉県深谷市に新工場を建設、2009年度中に量産を開始します。
新工場では、次世代のバリアフィルムや太陽電池向けのバックシートなどの機能性フィルムを製造し、産業資材市場での事業拡大を図ります。
【背景】
・最終製品の品質保持向上へ向けた包装・部品材料として、ハイバリアを始めとする機能性フィルムのニーズが高まっています。
・太陽電池市場は、国内外で著しい成長を続けており、今後もこの拡大傾向が継続すると予想されています。
【ねらい】
凸版印刷にとって、今回の工場建設は、同拠点での第1期工事にあたり、「GLフィルム」や太陽電池バックシート等の機能性向上により、新たな市場を開拓することを目的としています。
凸版印刷は、これまで水蒸気や酸素を通さない世界最高水準のバリア性能を誇る透明蒸着フィルム「GLフィルム」を中心に、各種機能性フィルムに注力してきました。新工場建設により、更なるハイバリア性を追求した新フィルムなど、さまざまな機能を持つフィルムを製造いたします。
また、先に発表した米国デュポン社(本社:デラウエア州ウィルミントン、会長兼最高経営責任者:チャールズ・O・ホリデー・ジュニア 以下 デュポン社)とのポリフッ化ビニル加工に関する技術移転契約を基に、デュポン社の優れた素材技術とトッパンの製造技術力を融合した新たな太陽電池バックシートの生産体制を構築し、年間1ギガワット(GW)の発電量相当を生産する計画です。
これらの機能性フィルムの製造・拡販により、2010年度に300億円の売上高を目指します。
なお、米国においても、デュポン社より以下の内容が新聞発表されています。
「今回の提携は、デュポン社の太陽電池バックシート用テドラーの独自技術と凸版印刷の他に類をみないコーティング技術が融合したものです」
【新工場の第1期工事概要】
・所在地 : 埼玉県 深谷市 本田
・敷地面積 : 166,233m2
・建築面積 : 6,669m2
・延床面積 : 7,612m2(鉄骨平屋建て)
・建物着工 : 2008年8月1日
・建物完成 : 2009年2月
・製造品目 : 各種機能性フィルム
・投資額 : 約100億円
【今後の展開】
凸版印刷は、今回の新工場第1期工事に続き、2010年には第2期工事の着工を予定しています。太陽電池バックシートや他の機能性フィルムなどの高機能フィルム部材の国内最大級の製造拠点として、幅広い用途に対して供給を図り、産業資材市場での事業を拡大いたします。
以上