経済ニュース朝一番

経済ニュースを皆様にお届け

NEC、遠隔でのメタボリックシンドローム対策指導支援システムの実証実験を開始

2008-12-19 17:37:29 | Weblog










メタボリックシンドローム対策遠隔指導支援システムの実証実験を開始


 NECは、このたびパソコンや携帯電話のTV会議機能を活用し、遠隔でのメタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)対策指導を支援するシステムを開発し、7月から社内の実証実験を開始いたします。

 本システムでは、ネットワークを介して遠隔地を接続し、指導実施者と対象者が、ポータル画面を使って、対象者の健診結果や日々の体重等の健康情報を共有します。また、TV会議機能により指導実施者と対象者が対面で、各種教育ツール等を共有しながら、保健指導が行えます。

 これにより、対象者は面談のために保健指導機関へ出向く時間や手間を減らすことができ、CO2の削減にも貢献できます。また、対象者と指導実施者間で円滑なコミュニケーションを確立することで、指導の質を高めるとともに、途中脱落者を抑制し、数ヶ月にわたる継続指導を支援します。こうして、指導実施率の向上や、メタボリックシンドローム該当者や予備群の減少といった成果の出る保健指導の実現に貢献します。

 なお、本システムは、支援ポイント管理等の業務効率化支援機能を搭載しており、制度で規定されている指導管理や事務処理を効率化し、指導実施者が指導に専念できる環境を提供いたします。

 本システム開発の背景には、本年4月から施行された、特定健診・保健指導制度があります。本制度により、保険者には保健指導の成果が求められ、保健指導サービスの需要が高まっています。しかし対象者見込み数に対し、指導実施者が不足しており、特に地方では保健指導サービスが不足しているといわれています。また、制度で規定された指導管理や事務処理業務も多く、効率化が求められております。さらに対象者にとっても、保健指導実施機関に通う手間や時間の負担が、大きな課題となっております。

 そのためNECでは、現状は制度上の規制が存在しますが、将来、それが緩和されることにより、普及が見込まれる遠隔面談による保健指導の実証実験を他社に先駆けて実施いたします。実験ではコミュニケーション品質の比較やプライバシー保護対策なども併せて検証いたします。また、将来的には次世代ネットワーク(NGN)の利用も想定しエクササイズ用の動画コンテンツ配信やASP/SaaSでのサービス提供などを検討してまいります。そして、今後、拡大が期待されるヘルスケア市場への注力を目指し、実験成果を製品化に反映させてまいります。

 なお、この遠隔保健指導への取り組みについては、7月16日~18日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される、国際モダンホスピタルショウ2008のNECブース内オープンセミナーで紹介する予定です。

以上


※文中の社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。


◆本件に関するお客様からのお問い合わせ先
 NEC 新IT戦略推進本部
 電話:(03)3798-6283