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日本フードサービス協会、6月の外食産業市場動向調査を発表

2008-07-26 22:24:32 | Weblog










日本フードサービス協会加盟会員社による外食産業市場動向調査

平成20年6月度結果報告
 

 社団法人日本フードサービス協会(略称:JF=ジェフ 本部:東京都港区 会長:田沼千秋)では、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の平成20年6月度分の集計結果をまとめました。「外食産業市場動向調査」は、新規店も含めた外食市場の全体的な動向や業態の変化を把握する「全店データ」と既存店ベースによる店舗の経営状況・動向を探る「既存店データ」を業態別に集計し、前年同月比の指標として表しております。


<外食市場6月の動向>

 新規店を含めた全店売上は前年同月比0.8%マイナス

 前年より梅雨入りが早く、多雨低温の天候が影響


<全体概況>

 新規店も含めた全店ベースによる全業態トータルの6月度売上状況は、前年同月比99.2%と前年を0.8%下回った。
 今年の6月は昨年に比べ梅雨入りが早まったため、降水量も多く、気温も低かった。
 特に関東甲信地方の梅雨入りは昨年比で20日早まり、梅雨時期のずれが、来客数に大きく影響した。
 前年は例年の梅雨にあたる時期の降水量が少なく比較的好天に恵まれ、客数が大幅にアップしたことも客数減の要因になっている。
 既存店売上も97.3%と前年を下回った。経済動向や食品等の値上げ報道による消費者の節約志向の高まりも客数減の要因と見られる。
 こうした中でも各社さまざまな販促活動を実施し、来客数アップに努めている。


<業態別概況>

 ■ファーストフードの業態は、売上は全店ベースで103.1%と客数が前年比3.7%アップにしたことにより前年を上回った。既存店ベースでも100.9%と客数アップにより前年を上回った。業種別では特に麺類が、店舗数と客数の増加により売上111.1%と引き続き前年を大きく上回った。

 ■ファミリーレストランの業態では、全店ベース売上は96.1%と前年を下回った。客単価は上昇、店舗数もほぼ前年並みに推移したものの、客数の減少により昨年を下回った。既存店ベースでも同様の要因で売上は94.4%と前年を下回っている。

 ■パブ・居酒屋の業態は、売上は全店ベース95.0%、既存店ベース93.9%と共に前年を下回った。客単価は前年を上回ったものの、客数が伸び悩んだ。特にパブ・ビアホールの店舗数が減少したことも客数減少の要因のひとつとなっている。

 ■ディナーレストランの業態は、全店ベースの売上は95.7%と前年を下回った。客単価は前年比1.5%上昇したものの、客数の減少により売上が伸ばせなかった。既存店でも客数の減少により売上は前年を下回ったが、客単価は100.6%と前年を上回った。

 ■喫茶の業態は、全店ベースの売上は101.1%と前年を上回った。客単価の上昇と店舗数の増加により前年同月売上を上回った。既存店ベースでは98.4%と前年を下回った。客数は伸び悩んでいるものの、客単価は前年同月比で4.3%上昇し、前年を上回って推移している。


 





日本フードサービス協会、2008年上期の外食産業市場動向調査を発表

2008-07-26 19:50:19 | Weblog










日本フードサービス協会会員社による
外食産業市場動向調査結果2008年上期(1月~6月合計)


<全店ベース>
・新規出店も含めた全店ベースの全業態トータルの売上は前年同期比100.9%と0.9%の増加となった。月別では、特に前半の1月~3月と5月が好調に推移した。1月は休日に悪天候が重なったほか、前年に比べ気温がかなり低く寒い日が多かったものの客数の減少がなく、客単価も上昇したことにより売上が前年を上回った。2月はうるう年で営業日が1日多かった。低温や週末の雪が影響し、売上の大幅アップとまではいかなかったものの、客数の増加により売上は好調に推移した。3月は前年に比べ雨天日数が多かったものの、中旬以降好天に恵まれ、また休日が1日多かったことで客数が増加し、客単価の上昇もあり、売上は好調に推移した。5月は気温が安定し、前年より休日が1日多かった影響で、客数はほぼ前年並みに推移し、客単価の上昇により売上が前年を上回った。

・業態別ではファーストフードが102.8%、ファミリーレストラン98.7%、パブ/居酒屋99.1%、ディナーレストラン101.7%、喫茶103.7%となった。とくにファーストフードと喫茶が好調に推移した。

・客数は全体で100.1%と前年同期より若干増加した。特にファーストフードでは102.7%、ディナーレストランでも100.4%と前年同期を上回った。ファーストフードでは和風以外のすべての分野で前年同期を上回った。

・客単価は全体で100.9%と前年同期比で0.9%増加した。業態別ではその他を除く、すべての業態で前年同期を上回った。

・店舗数は全体で100.1%と前年同期より若干増加した。とくにファーストフードの麺類の店舗数増加が目立つ。


<既存店ベース>
・既存店ベースの売上は全業態で98.8%と前年同期を1.2%下回った。月別では2月、3月は前年を上回ったものの、4月以降前年割れの状態が続いている。

・業態別では、ファーストフードと喫茶がプラスであったのに対し、その他の業態では前年同期を下回った。業態・業種、また個別企業によってバラツキが見られる。

・客数は全体で98.0%と前年同期を下回った。ファーストフードが前年同期比で0.9%増加したものの、その他の業態では概ね客数が減少している。

・客単価は全体で100.8%と前年同期比で0.8%上回った。すべての業態で前年同期を上回って推移し、とくにファーストフードのその他(カレー、アイスクリームなど)での増加が目立つ。


*添付資料あり。