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還暦おやじの洋楽日記

Leah Kunkel/ Leah Kunkel

 真夏の夜に聴く女性ボーカルに、リア・カンケルの79年デビューアルバムを選んでみる。
リア・カンケルは、1948年にワシントンDCにて生まれた。ママス・アンド・パパスのママ・キャスこと、キャス・エリオットの7歳年下の妹、ラス・カンケルの最初の奥さんである。コットン・キャンディ名義で69年にダンヒルからデビュー。同年にはラス・カンケルと結婚している。彼女はジャクソン・ブラウン、スティーヴン・ビショップ、アート・ガーファンクル、ジェームス・テイラーなどのアルバムに参加していた。キャス・エリオットは1974年に亡くなっている、彼女にはキャスの作品を歌ってほしいという要請が常にあったそうだ。

1. Step Right Up
2. Under The Jamaican Moon
3. Souvenir Of The Circus
4. If I Could Build My Whole World Around You
5. Down The Backstairs Of My Life
6. Losing In Love
7. Step Out
8. Don't Leave These Goodbyes
9. I've Got To Get A Message To You
10. Fool At Heart

癖のない、伸びやかな声質が全編にわたる気持ちのいいボーカル作品。オリジナルは2曲「 Under The Jamaican Moon」と「 Souvenir Of The Circus」。「 Under The Jamaican Moon」は74年にニック・デカロがAORの名盤「イタリアン・グラフィティー」でとりあげている。この作品はスティーヴン・ビショップと共作、リアは作詞を担当している。暑い夏の夜に聴くべしのクールサウンドです。「Souvenir Of The Circus」は彼女のピアノの弾き語りによる内省的な作品、俺適には、AORのアレンジが強すぎるのが残念。他の曲はすべてカバー曲。「Step Right Up」は、こんな風に歌えたらとなんと素晴らしいかとおもうよ。ピーター・マッキャンの作品です。「 If I Could Build My Whole World Around You」は67年のマービン・ゲイとタミー・テレルのヒット曲。「Down The Backstairs Of My Life」はゴスペル調のウイリアム・D ・スミスとエリック・マーキュリーの作品。「 Losing In Love」はハーラン・コリンズのポップな楽曲、ジャクソン・ブラウンのハーモニーがいいですね。7曲目の 「Step Out」は、ママス・アンド・パパスの作品。キャスがリードを取った曲ではないがキャスへの想いを感じます。「 Don't Leave These Goodbyes」はジュールズ・シアーの作品、語りかけるような美しい声でうたいあげます。「 I've Got To Get A Message To You」は68年のビージーズのヒット曲。「 Fool At Heart」はスティーヴン・ビショップの作品、アート・ガーファンクルとのツアーに於いて披露した曲だそうです。

(さだ)
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