The Story Of The Moody Blues - Legend Of A Band / The Moody Blues [DVD]
2023-01-13 14:10:27
この前年が、R&Bバンドとして結成されてから25周年ということで、まずベストアルバム「Greatest Hits」が発売された。そのうち「Question」と「Isn't Life Starange」の2曲はオーケストラを導入した新録という内容。本作はそれに続く第2弾という位置づけで、本作発売に伴なって前述の「Greatest Hits」も、本作と同じ「Legend Of A Band」に改題されて再リリースされている。
1. Your Wildest Dreams(リリース時に制作されたビデオクリップ)
2. Nights In White Satin(リリース時に収録されたTV映像)
3. Tuesday Afternoon(本ビデオ制作時のラインアップによるライブ映像)
4. Ride My See - Saw(本ビデオ制作時のラインアップによるライブ映像)
5. I`m Just A Singer (In A Rock And Roll Band) (リリース時に制作されたビデオクリップ)
6. Steppin` In A Slide Zone (リリース時に制作されたビデオクリップ)
7. Gemini Dream(本ビデオ制作時のラインアップによるライブ映像)
8. The Voice(本ビデオ制作時のラインアップによるライブ映像)
9. The Other Side Of Life(リリース時に制作されたビデオクリップ)
10.Question(新録バージョンリリース時に制作されたビデオクリップ)
11.No More Lies(リリース時に制作されたビデオクリップ)
12.The Story In Your Eyes(本ビデオ制作時のラインアップによるライブ映像)
13.I Know You`re Out There Somewhere(本ビデオ制作時のラインアップによるライブ映像)
14.Vintage Wine(エンドクレジットに被さるかたちでの70年代前半のライブ映像)
制作されたのがオリジナルアルバムでいうと「Sur La Mer」がリリースされた後で、まだパトリック・モラーツが在籍していた時期。ムーディーブルースは1981年に「Long Distance Voyager」が全米1位のセールスを記録して復活し、その成功の余韻が残っている時代でもあった。
語り手は、グレアム・エッジ、レイ・トーマス、ジャスティン・ヘイワード、ジョン・ロッジの4人。”マージービート”に対抗するバーミンガム出身の”ブラムビート”バンドとしての成り立ちから始まって、「Go Now!」での成功と挫折、クラシックとの融合を図った「Days of Future Passed」での再出発、プログレッシブロックバンドとしての成功とそれに伴なう葛藤、その結果として生じたマイク・ピンダーの脱退等々、といったバンドの歴史が語られて、その時期に合わせた楽曲の映像が流される。ムーディーブルースの場合は60~70年代の映像があまり残っていないようで、そのため収録された楽曲の映像も当時のものが少ないのは残念。
前回紹介のイエスにも当てはまることだが、過去を振り返るにはいちばん良い時期に制作されたと思う。と言うのも、これ以降のムーディーブルースはあんまり冴えなかったからだ。この後ほどなくして、パトリック・モラーツは脱退し泥沼の裁判騒ぎになった。レイ・トーマスも居場所がなくなり脱退してバンドは三人だけが残ったものの、数年前に「Days of Future Passed」の50周年記念ライブを最後にバンドとしての活動も停止。
70年代初頭の人気から考えると、寂しい終焉であった。いつかまたこのバンドが再評価される時が来ることを願う。
(かみ)
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