SACHILOG

美しい風景を中心に、陶芸、旅、美味しいものなどの記録です。

森の再生について学んだ週末

2022-05-16 23:17:30 | いろいろ
先週末は、たまたまなのですが、森の再生について学ぶ週末となりました。

まず、土曜日は、車を運転して富士山麓の富士宮まで行き、きらめ樹という皮むき間伐を体験してきました。
(ご参考:きらめ樹とはhttps://mori-no-yomigaeri.jimdo.com/%E3%81%8D%E3%82%89%E3%82%81%E6%A8%B9%E3%81%A8%E3%81%AF-1/

このブログで何度か紹介させて頂いているつきひほしさんの素敵なアクセサリー(例えば、こちら:https://blog.goo.ne.jp/sachi_003/e/3a44bc19b501128fb38098e579e1d901)は、このきらめ樹という方法で間伐された木を使って作られたものなのですが、アクセサリーを購入するだけではなく、きらめ樹というものについてもっと学びたい、体験してみたいという思いをずっと持っていたところ、この度、体験できることになったのです♪


東名高速道路を運転するのは、かなり久しぶりで、緊張しましたし、途中、霧が濃いエリアなどもありましたが、道も広くて比較的空いていて運転しやすく、「富士山あたりまでは、無理なく自分で運転して行けるな。」と思えました。

二時間ほどで着いたところで、まずは、日本や世界、特に東南アジアの森の状況、そして、きらめ樹の方法、効果について学びました。
私の理解を大枠で説明すると、「日本では高度成長期に住宅需要などに応えるために、スギやヒノキの植林を行ったが、その後より安価な東南アジアの熱帯雨林の木々を伐採して輸入するようになった(それにより、東南アジアの原生林が失われ、現地の人々の暮らしが一変させることにもなっている。)。これにより、日本の人工林が放置され、多様性が失われ、薄暗い森には生物も棲みつかなくなり、ほぼ死んだ森となったところに生えている木は根も弱く、森の中で倒れたり、大雨によって土砂災害を生んだりしている。
きらめ樹は、この暗い森に光を入れ、森を蘇らせると共に、伐採した木を余すところなく資源として使用する方法である。」といった内容です。

講義の後は、実際に富士山麓の人工林ベルト地帯と言われているところの一角に行きました。

暗い森




几帳面に真っ直ぐ植えられた木々


富士山の溶岩でできた石


暗い森の中で逞しく咲くエビネ



歩みを進めていき、多様な木々が生えているエリアになってくると、昆虫たちも出てきました。

オオミズアオ




約10年前に間伐をしたという場所からは、多様な植物が生えてきていました。




きらめ樹間伐をするエリアに到着しました。

まず、一定の広さの中に一定以上の木々の合計面積がない状態にするために、対象のエリアを正確に測り、その中にある木に番号をつけて、それぞれの木の周囲を測って計算をし、何本間伐する必要があるか、どの木を間伐するかを慎重に選びました。(太い木は、未来のために残して、細い木を間伐対象とします。)


そして、対象の木を決めたら、お酒、お塩、お米で、感謝を込めて清め、鎌で皮に切り目をつけ、


大きな竹べらで皮を剝いた後に、みんなでその皮を持って引っ張り、できるだけ上の方まで皮を剝きました。(皮を剝いた後の木をできるだけ全て使えるようにする為です。)


皮を剝かれた木の白さは、神々しいほどでした。




何故皮を剥くという方法を取るのかというと、皮を剥かれた木は、一年かけて枯れていくので、地面や周辺環境にいきなりの環境変化を及ぼさず、準備期間を与えることができるためと、森でゆっくりと乾燥した木は、女性や子供でも運べるくらいに軽くなるので、重機や倉庫不要な状態で伐採が出来、その後の利用がしやすいこと、又、高温加熱の必要がないため、伐採した木に木の成分を残すことができることなどのメリットがあるからということでした。
(実際に、伐採した木の加工場も見学させて頂きましたが、本当にエッシェンシャルオイルのような良い香りが漂っていました。)

森や木々に関する実情は、知らなかったことも多く、自分の行動に変化が生まれることは間違いないと思います。
体験させて頂いて本当に良かったです。

帰りは、温泉に入り、帰路につきましたが、20時を回ってまだ夕食を食べていなかったので、お腹が空いて、、、

もう一台の車で帰るお友達と、「足柄SAでご飯を食べよう!」と話して、東名に乗りました。

足柄SAに向かう途中で見えたのは、”駿河湾沼津SA”の文字。


「足柄よりも、沼津の方が、美味しい海の幸などあるのでは...?」と思っていると、


前を走るお友達の車からウィンカーが出た!


以心伝心!!


ということで、駿河湾沼津SAに一旦入って、海鮮丼を頂きました♪


美味しかったです♡

日曜日(昨日)は、杜人(もりびと)〜環境再生医 矢野智徳の挑戦(https://lingkaranfilms.com/)という映画を観てきました。


自然の声を聴き、自然環境を再生していく造園家の矢野智徳さんを追ったドキュメンタリー映画です。
人間が良かれと思ってしたことが、自然環境にどのような影響を及ぼしているのか、何故豪雨災害が起こるのか、どうしたらこの状況を改善できるのかなどを理解することができる内容ですが、矢野さんという方のぶれない姿勢、自然に対する真摯な向き合い方に本当に感動しました。

まずは、「知ること」から。
知れば行動が変わると思います。

興味を持たれた方は、是非観てみてくださいね!


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