紙一重

先日ラジオをいつものように聴いていたらある女性アーティストの歌が流れてきたんです。正直ちょっと退いてしまったんですよね…そのアーティストが作った楽曲なんですが、歌詞や歌を大切にする気持ちはわかるんですが、なんか押し付けがましい。聴き手に色々と膨らませるスケールがないんです。…まぁ、これは紙一重ですが大切な事ですね。前にテネシーワルツという舞台に出て芝居が出来ないから色々と悩んでる時に、下条アトムさんから『あんまり台詞に気持ちを込めなくても自然にそこにいるだけでいいんだよ。もう台本の上に言葉はあるからあとは聴き手が理解するんだからさ～』と言われた事が鮮明に覚えています。共演していた島田歌穂さんにも同じ事を教えて貰いました。ホント、紙一重ですね。表現するんだから気持ちを込めるのは当たり前の事ですが、それが行きすぎると聴き手の心に素直に届かない事が多い。表現者の独りよがりになってしまう事もあります。ただ、よっぽどカリスマ性があってそれがその人のスタイルになった時はそれは凄いエネルギーになりますね。ホント紙一重ですが、自分も表現者として常日頃気をつけている事です。これがまた難しいんだ
な…