歯軋りばっかり

三流文系私立大学の理系担当教員の独り言
偏差値以外ではいい線行ってる学生が多いのになぁ。

愛国心と恐国心

2005-04-25 00:27:13 | Weblog

村上 義雄著 暴走する石原流「教育改革」
という本(この本の内容については、さておく)に「恐国心」という表現が出てきた。のでぐぐってみたら1件しかヒットしなかったが、その
ダグラス・ラミスさんの講演会に面白い表現があるので忘れないように引用する:

美空ひばりは生前,「心から歌わない人は尊敬しない」と語っていた。歌の本質とは,そういうもの。強制されて出てくるのは,歌ではなく叫び声。強制によって植え付けられるのは,愛国心でなく「恐国心」。

 君が代の強制の欺瞞性をこれほど見事に浮き彫りにした言葉は少ないのではないだろうか。もちろん、たとえば、某社で朝一番に社是を皆で朗読するような意識統一のための儀式を無意味だと言うわけではない。しかし、その前提には消極的にでも受容しているメンバーだからこそ儀式が意味を持つのではないかと思う。言い換えると、きちんと納得するように説得する手間を省いて形だけを整えるのが、今の君が代の強制ではなかろうかと思う。そして、これは、山本七平の言うところの「員数主義」と同根ではないかと言う意味で戦前帰りをしているのだとも思った。

スパイウェアについて毎日新聞の記事が出てた。

2005-04-18 09:47:41 | Weblog
<ITの闇>スパイソフト…知らぬ間に侵入(毎日新聞) - 4月18日3時5分更新

キー操作の通りのメールが届いたり、画面を見ることができたり、社内の監視に使っている事例まで紹介している。

一般の人は知らない世界だろうから警鐘にはなるだろう。でもとんでもない世界になりつつあると言う感はぬぐえない。