・ヒャダインの概要
ドラゴンクエスト(以下DQ)シリーズの呪文はDQ3あたりから、3段階の強さで表すのが通例であり、DQ9あたりから4段階の派生に変化した。
メラ ⇒ メラミ ⇒ メラゾーマ ⇒ メラガイアー
ギラ ⇒ ベギラマ ⇒ ベギラゴン ⇒ ギガグレイド
このような形で、4段階に派生しております。4段階目の呪文はDQシリーズが大ボリューム化し、ボスキャラ・雑魚キャラともに強くなり、それに比例してプレイヤーもより強くなっていく事情があったと解釈できます。
ここで、ヒャド系の呪文を確認しましょう
ヒャド⇒ヒャダルコ⇒「ヒャダイン」⇒マヒャド⇒マヒャドデス
マヒャドデスの登場は前述の通り、DQシリーズの大ボリューム化によるパワーアップと理解するが、「ヒャダイン」は???でしょう
「ヒャダイン」古の呪文として確かにあったのです
・ドラゴンクエスト3のヒャダイン
DQ3から氷や吹雪系の呪文として、ヒャドが誕生しました。フレイムや溶岩魔人のような炎にまつわる敵に大ダメージを、ブリザードやひょうが魔人のような敵には耐性を与えることで、モンスターの戦いに幅を持たせたものと考えられます。後々のドラクエシリーズでモンスターに系統や体制をもたせることでより個性的なモンスターとなったのですね。
おさらいするとヒャド系呪文は、
「ヒャド⇒ヒャダルコ⇒ヒャダイン⇒マヒャド」の順に習得します
問題のヒャダインは、魔法使いと賢者がレベル26で習得します
ヒャダインは敵全体攻撃が魅力的ですが、同じような呪文でイオラがあります。同じ敵全体攻撃でダメージも70ぐらいなので、線引きが難しいところです。強いてあげれば、ようがん魔人のような奴がいる時に重宝するのか?
また、レベル32になれば敵グループが範囲となりますが、より強力なマヒャドを覚えることになります。このマヒャドは中盤の大ボスであるバラモスとの一騎打ちで重宝いたします。レベル30ぐらいで相対することになりますが、バラモスはやっぱり強いです。そんな時にマヒャドがあれば、戦略に幅をもたせることができます。
さらには、DQ3の魔法使いはかなり優秀で、メラ系、ギラ系、イオ系、そしてヒャド系を覚えるので、ヒャダインを覚えるころには相当な技のデパートと化しておりますので、あまり知名度に恵まれませんでした。
これは、30年前の記憶をたどる必要がありますが、公式では「ヒャド⇒ヒャダルコ⇒ヒャダイン⇒マヒャド」の順に習得するはずですが、ファミコン版では「マヒャド⇒ヒャダイン」の順に覚えるそうです。(SFC版以降のリメイクでは修正されたようです)
・ドラゴンクエスト4のヒャダイン
ブライがレベル27でヒャダインを覚えます。DQ4ではヒャダルコのダメージが50前後と弱体化したため、ヒャダインの価値が高まりました。また、ブライの攻撃魔法はヒャド系が主体です
DQ4の特徴としてAIを搭載した「さくせん」があります。当時は「めいれいさせろ」という作戦はありませんので、自分の意志でヒャダインを打つことができません。
そのため、ブライのプレイスタイルは以下になります。
「ガンガンいこうぜ」⇒ヒャダインを使用して敵全体に攻撃
※マヒャドを覚えたらマヒャド主体になります
「いのちをだいじに」⇒バイキルトで味方の攻撃力をあげる
このようにブライがスタメンに起用すればヒャダインの活躍も日の目を見ることがあるのでしょう
DQ4の攻撃魔法を主体とするキャラはもう一人マーニャがいます。彼女は、メラ系、ギラ系、イオ系の炎を主体とした魔法を得意としています。彼女は踊り子なのですが、DQ7あたりで職業が重要になり上級職のスーパースターが出てくるようになったときに日の目を見るようになるのではないでしょうか?ドラクエ4では、なんか消化不良な気がします。
まあ彼女が本当に目いっぱい活躍するには20年ぐらい後の「ドラゴンクエストヒーローズ2」まで待つことになるでしょう
・まとめ
結局のところ、ヒャダインはDQ3とDQ4で使われている古の魔法であったが、あまり日の目を見ることは少なかったと思える。DQ4でブライが使用することになるが、ブライをスタメン起用してもマヒャドを覚えたら、ヒャダインはあまり使わないと思われる。
その後DQ5からは使われることなくまぼろしの呪文となってしまった
余談となりますが、「ヒャダイン」というミュージシャンが活躍されておりますが、芸名の由来は、まさにドラゴンクエストの呪文で、以上のように「ヒャダインが」不遇な扱いを受けていることにシンパシーを受けて、自らの芸名を「ヒャダイン」と名乗りました。
まぼろしの呪文とされている「ヒャダイン」もFC版のDQ3の世代の方の活躍によって確かに生き続けているのであります
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