
光文社新書の「プログラミング教育はいらない 」です。
「プログラマといわれると、必ず引き合いに出される人たちがいる。ラリー・ペイジ、マーク・ザッカーバーグ、ビル・ゲイツ……、いずれも一時代、一帝国を築いた傑物である。創業者である彼らは、一代どころか数年でこれらの帝国の礎を作ってしまった。それだけに、プログラマの天才性が強調されることがある。確かに彼らのプログラミング能力は素晴らしい。だが、注意したいのはプログラミングテクニックだけであれば、彼らより優れている者もたくさんいることである。極端な話、情報オリンピックでメダルを取るような学生であれば、こうした「天才プログラマ」を凌駕するテクニックを持っているかもしれない。では、単にプログラミングテクニックが優れている者と、大帝国を統べる「天才」とはどこが違うのだろうか。それはアイデアと、そのアイデアを実製品・実サービスに結びつける能力である。」とのことです。

フォレスト出版の「amazon「帝国」との共存 」です。
「グローバルにおけるアマゾンの存在感には戦慄が走ります。本書の原稿を読んで、個人的にはAIに仕事を奪われるという脅威よりも、消費やビジネス、行動がアマゾンに支配され、日本の産業の衰退が加速度を増す未来のほうがよほどリアルに感じます。アマゾンに真っ向勝負して勝てる企業は、小売業においても、GAFAをはじめとするテクノロジー企業においても、日本はもちろん世界でも存在しないのではないかと思えるほど圧倒的なのです。可能性があるのは、世界一の人口を抱える中国のアリババくらい。そして、そこに日本の企業が割って入る未来が想像できず、もどかしさが募るばかり。このまま、あらゆる業界がアマゾンに飲み込まれてしまうのではないか――? 「指をくわえてじっとしていてはいけない」とは、ベストセラー『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)の著者であり、本書の監訳を務めた成毛眞氏。その真意に触れると、アマゾンをただの破壊者であるという見方が変わってきます。 」とのことです。