(3)生物的要因・(4)社会的要因について

（３）生物的要因
細菌などによる食中毒、最近では病院等における医師、看護師や医学研究所の
業務などにおける細菌やウイルス等による感染症による疾患などがこれに
当たります。

（４）社会的要因
機械化、ＯＡ化、ロボットの導入など、職場の労働態様が大きく変化して
います。また、合理化やリストラの進展で、人間関係も複雑さを増しています。
たとえば、事務的職場でコンピューター化、ＯＡ化によって一定の姿勢で
長時間反復作業することによる静的筋肉労働作業が増えて、精神的疲労度が高く、
ストレスの増大を招く等、新たな健康問題が生まれてきています。これら
日々の疲労が回復すれば問題ないが、蓄積し慢性疲労状態になると、
眼精疲労（ＶＤＴ作業等）、腰痛（立ち仕事等）、頸肩腕症候群、心身病等
さまざまな形となって職業上の疾病につながり、表面化することになります。

特に、職場のメンタルヘルスケアを考えるとき、従来の精神障害者への
アプローチを中心にした精神衛生対策のみではなく、広く、職場全体の心の
健康度を高めて、明るく、楽しく、活気のある職場を形成していく努力が
必要です。そのためには、「傾聴の態度」と「共感的理解」ができる職長
として、職場の全員から信頼されるように努めなければなりません。




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