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イタリアですが!(ボマルツォ、ローマ、ヴァチカン、アッシジ)

ボマルツォ(怪物庭園・怪物公園)、ローマ、ヴァチカン、アッシジなどイタリア旅行記を連載中!ボマルツォの道案内は日本一!

青の天井<サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会>

2006年04月19日 16時46分14秒 | イタリア旅行記

さて、お腹もいっぱいで午後の部は、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会からです。

しかしこの頃から、普段の運動不足がたたり、さすがに疲れが見え始めます^^;
ローマは6月だというのに暑い!!カカっと晴れまくりです。
うう、でももうひと踏ん張り頑張らねば。

さて、ローマで唯一のゴシック式の内部構造を持つというサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会。
教会の前にある、像のオベリスクが目印です。



ローマの人はよっぽどエジプト志向が強かったみたいで、いたるところにオベリスクがあります。

外観は丸い窓がかわいらしいですね。

さて、中に入りましょう。
ふむっ!!青い天井が爽やかっ!



ピンボケしてるのが申し訳ないです(>_<)

構造は確かにゴシック式で、天井を4本の柱から出ている梁(はり)で支えているものの、装飾はしっかりとバロックしています。
後の時代から付け足したものなんでしょうね。

奥の主祭壇のステンドグラスが美しい。



丸い三つのステンドグラスは、外観正面の3つの丸い窓と呼応しているように見えます。

後々、歩き方を読んでみると、実はこの教会には、ミニ美術館と言うほど、さまざまな貴重な絵画があったらしいのですが、ほとんど印象にありません(^_^;)

下側がはがれてしまっていたましたが、聖母子のフレスコ画はなかなかよかったです。



あとから知ったことですが、教会によってはコインを入れると、一定時間照明がつくようになってる場合があります。
写真を撮りたい方や、よく見たい方はコインを入れてね、というわけですね。
この時はまだそれを知らず、フラッシュなしで撮っていたので、暗い&ブレブレの写真が多かったです。
むー、無知は罪だわ。



次はナヴォーナ広場です!!


名所でイラっ~<スペイン広場、トレヴィの泉、パンテオン>

2006年04月17日 14時47分07秒 | イタリア旅行記
さて、予定でいけば、今日はあと1件教会へ行って予定終了のはずでしたが、全然まだお昼前^^;
ちょっと余裕を見過ぎたみたいです(^_^;)
というわけで急遽予定を変更し、比較的近い、5日目に周る予定だったコースもできる限り周ることに。

とりあえず、通り道でもあるので、スペイン広場とトレヴィの泉を通ってパンテオンに行くことにしました。
正直、何の思い入れもなく、写真で見ても一切ときめかない場所でしたが、名所だからといって、行きもせずにバカにしちゃあいけない、というわけで、行ってみたら、やっぱ行かなきゃよかった(-。-)y-゜゜゜

スペイン広場では、着いた途端に偽カバン売ってるおっさんに、「ナカ~タ~、ヤナギサ~ワ~」と、しつこく声をかけられ、「ナカム~ラ~」って、うるさいっ!!
ただ貧乏旅行者が階段に座って、日向ぼっこして休んでるだけの場所ではないか。
よっこらしょ、はー、落ち着いた。

さて、スペイン坂でしっかり休んだ後は、すぐ近くのトレヴィの泉へ。



いやぁ、なんだこの人だかりわ(-_-メ)
絶対スリがいる。
ジプシーの子供もわらわらといるので、決して気を抜かないようにしましょう( ̄□ ̄)!!

他にも自動シャボン玉飛ばし器みたいなおもちゃを売ってるやつが数人いて、シャボン玉が飛び交っていて、ああ、きれいだなぁ、なんて思うわけがなく、口にあたって割れてじゃまー!!
イライラ最高潮である(-ω-)

とっととトレヴィだかドレミだか知らんが、ちんけな噴水を離れ、近くの「LA SCUDERIA」というピッツェリアで昼食。
トマトとモッツァレラのピッツァとコカコーラを、通路に出したテーブルで食す。
うんまい。

目の前を日本人の団体が何組も通りかかって、こちらをチラチラ見ている。
これからあのシャボン玉地獄のクサレ噴水を見るのかと思うと、かわいそうで見ていられないわ(-ω-)

集団ドナドナ状態だな、などと思いつつ、そんな感傷はさておき、お腹もいっぱいでパンテオンに行ってみました。
悪い予感はしてたけど、期待してなかった以上につまらん。



どーんとでっかい丸屋根、真ん中に穴が開いている。



雨の日はどうなんのかということ以外は関心が持てない。繊細さが感じられない。



うーむ、名所3連発は、楽天並みの連敗であったわい(-ω-)

さあ、道クサはこれくらいにして、次の教会に向かいます!

骸骨がいっぱい<サンタ・マリア・インマコラータ・コンチェツィオーネ教会>

2006年04月11日 09時19分36秒 | イタリア旅行記
さあさあ、いいペースで本日5件目です。
次は『骸骨寺』として有名な、サンタ・マリア・インマコラータ・コンチェツィオーネ教会。

約4,000体のカプチン派の修道僧の骨で内装されたお堂があり、ゆえに『骸骨寺』というわけです。
これは澁澤龍彦のエッセイでも紹介されていて、とりあえず見ておかねば状態。

と、教会に入ろうとすると、けたたましいクラクションと排気音がする!?
何だと思って振り向くと、前の道をフィアット チンクチェントの集団がいるではないですか( ̄□ ̄;)!!



小さな屋根に開いたサンルーフから身を乗り出したり、大音量で音楽を流したり、日本であれば確実に捕まるやりたい放題!
結局100台以上は通ったであろうこのパレードに、沿道のイタリア人も観光客も大喜びでした。

さて、骸骨行きましょう。



正面右側の階段を上り、教会内部に入ると、すぐにおばちゃんが座っていて、お土産などを売っています。
なるほど、ここで喜捨(お布施というか)するんですね。
置いてあるカゴに1ユーロ入れ、いざ右手の細い通路に、ってもう骸骨見えてるー(^_^;)

残念ながら、内部は撮影禁止であったので画像はありません。
見張ってる人もいないから、隠し撮りしちゃおうとも思ったけど、宗教施設でしかも骸骨満載の隠し撮りでは、何が写っても文句は言えないっていうか、写る確率(高)ではないですか。
ここはデジカメのバッテリー温存のためにも、骸骨に免じて撮らずにおきましょう。

さて、内部は細い通路を奥に歩いていくと、何個かのお堂が左手にあります。
一応柵で入れないようにしてあるのですが、眼の前に骸骨が山積みです。

骸骨での装飾は、ランプには骨盤がよく使われていて、十字架は大体、大腿骨をクロスしてレイアウト(^_^;)。
高僧の骸骨はそのまま修道僧の茶色い服を着てポーズを取っていて、名札がついています。
思った以上に背が低い。んーー、乾燥して縮んだのかな?

例えば骸骨が1体だけ、ぽつんとあると、それはそれで恐いのでしょうが、こうもあると感覚が麻痺してくきます。
現在は骨だけになり、お堂を飾る装飾物となったカプチン僧たち。
しかし、教会の一部になれるということは、彼らにとっても幸せなことだったのでしょうね。

なので、ここは徹底して物質としての骸骨のレイアウトを堪能すべし、ですね。

蛇足ですが<サンカルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ教会>

2006年04月05日 19時19分17秒 | イタリア旅行記

サンカルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ教会ですが、他にも見所があるので、蛇足ですがご紹介を(^^)

まずは礼拝堂の天井。


こちらも白にほんのりした明かりが清楚できれいですが、よく見ると真ん中の紋章に、17世紀の建築家バルベリーニの家紋である「蜂」が3匹いるじゃないですか(・ω・)

恐らく、その礼拝堂はバルベリーニ家の礼拝堂だったのかもしれませんね。

さて、もう1つは教会内にある懺悔BOX^^;
映画とかで、牧師さんに壁を隔てて懺悔しているシーンとかってありますよね?
あの懺悔をするためのボックスです。

なんとそこには、あのフリーメーソンのマークが!


ピラミッドの▲に目の玉マーク、まさしくフリーメーソンのマークですが、そのマーク自体は、「神はすべてをお見通し」っていう意味の、汎用的な象徴なのかもしれませんねぇ。

清楚な白<サンカルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ教会>

2006年04月04日 16時24分18秒 | イタリア旅行記
さて、4件目はサンカルロ・アッレ・クァットロ・フォンターネ教会、って名前長っ( ̄□ ̄)!!

すぐ近くの交差点の4つの角に、それぞれ噴水があることから、クァットロ(4つの)・フォンターネ(噴水)教会、というそうです。
この噴水も、なかなか面白いですよ。



まずは教会の外観。
“ひさし”の部分(というか)が、うにょ~っと優美な曲線を描いており、これまたバロックしてますね。



うーむ、中はまたバロック洪水なのか?

さあ、中に入りましょう。
ほうっ!
なんと清楚な白だ。透き通る白。



内部は思った以上に狭く小さい。
牧師様が一人、法衣をまとって祭壇に向かって座っておられる。
なんと絵になることか。

なんと言っても、この教会のハイライトは“天井”です。
おもむろに顔を上げる。



ほぇー、す、素晴らしい(◎o◎)
白い丸天井部分は、8角形、6角形、そして十字が組み合わさった幾何学模様が美しい。
明かり窓から刺す光が白さを際立たせ、淡い陰影が実物以上の奥行きを感じさせます。



清楚で華麗。
うまい文章が浮かんでこないほど、美しい。

横が青、縦が赤のシンプルな十字がかわいらしく、印象的。



バロック的な彫刻はあるものの、抑制が効いていて、白い空間にマッチしている。



なるほど、こんなバロックもあるんだな。
奥が深いぞ、ローマ!

ベルニーニ!<サンタ・マリア・デラ・ヴィットリア教会~その2>

2006年04月03日 11時59分09秒 | イタリア旅行記

さてさて、バロック大洪水のサンタ・マリア・デラ・ヴィットリア教会。

「天使と悪魔」の舞台となった、コルナール礼拝堂のベルニーニの作品「聖テレーザの法悦」との対面です。



ほぉ。
天井のステンドグラスを通じて、光(=神)が天使と聖テレーザに降り注ぐ、という図式ですね。
光がもっと強ければ、かなり神秘的な風景でしょうね

ピカーーって光が、金の棒でも表現されています。



あ、「天使と悪魔」で書いてあった通り、●●が●●を持っている。
ふむふむ、なるほど。

と、おもむろに床を見ると、ぬぉっ!!骸骨!!



むぅ、素敵だ。

ヨーロッパでは聖職者や医者、魔術師などが、死を身近に感じるためのアイテムとして、よく頭部の骸骨、いわゆる“ドクロ”を書斎に置いていたそうな。
いわゆる現代でいう「オカルト趣味」とは違った意味を持っていたそうです。

むぅ、この骸骨は何を象徴しているのでしょうか。



ぶっちゃけ、「聖テレーザの法悦」よりも、この床の骸骨が気になっちゃってしょうがなかったんですけど^^;

ふーー、お腹いっぱいだ。
よし、4件目ー!!!


バロック大洪水!<サンタ・マリア・デラ・ヴィットリア教会~その1>

2006年03月30日 17時00分16秒 | イタリア旅行記
さてさて、3件目はサンタ・マリア・デラ・ヴィットリア教会。
17世紀と比較的新しい、バロック様式の典型といえる教会です。

ここは、「ダヴィンチ・コード」の作者、ダン・ブラウンのラングドン教授シリーズ第一弾「天使と悪魔」の舞台になっていて、著述されている内容が実際どうなのか、期待してやってきました。

正面外観は、思いっきりバロック(^_^;)



バロック様式は、渦巻きや曲線などを多用し、過剰な装飾が特徴ですが、2階部分の両脇に渦巻き螺旋が見えます。
細々と生えている天使などの装飾も期待をあおります。

いざ、内部へ!

ぐぉおぉおぉおお~!!!バロックだーー\(◎o◎)/
バロック大洪水!!。
いたる所から天使の顔がにょきにょき生え、なんだこの金色のよろいわぁ~!?



ふいに天井を見上げると、うぉ!!
白い天使が飛びまくりっ!!



上から落ちてきたらどうするんだぁ( ̄□ ̄;)!!
17世紀の大工さんの仕事を信用しないわけではないが、なんとなく不安だぞ!



正面の祭壇も恐ろしく過剰!!



後光出まくり!!



細部がゴテゴテしすぎて、うまく全景がつかめない。

うーむ、大笑いである!!
いやー、突き抜け感が爽快だわ。

さて、では「天使と悪魔」の舞台となった、コルナール礼拝堂のベルニーニの作品「聖テレーザの法悦」を見ますかねぇ!

~つづく~

微妙などーん<サンタ・マリア・マッジョーレ教会>

2006年03月29日 12時07分45秒 | イタリア旅行記

2件目はサンタ・マリア・マッジョーレ教会。
ローマ4大聖堂の1つ、だそう。


うむ、確かに入り口正面は立派です。



ぽこぽこと生えてる彫像がいかにも、想像しやすいヨーロッパの教会像してますね。

さて、と内部に入ると、ほぉ、内部空間がどかんと広い。
メジャーな教会なのでしょう、観光客も多いです。

んーー、しかし、なんだろうこの感覚は。
ちょっとしらじらしい感じの、へぇ~、なるほどね感というか。



どーんと感動がこないなぁ。
想像してた範囲内の、どーん感というか。

茶色いいかにもバロックな天蓋の装飾も見事ではあるのだけど、どうにも中途半端な印象。
監視員みたいな連中が、細々と注意を与えているのも、感動を削ぎます。

主祭壇の半地下には、聖遺物である、キリストが生まれた時に眠ったかいば桶の木片が納められているそうで、そこにはどうも館内ツアーに申し込まないと入れないみたい、ガッテム(/ロ゜)/



しかし、キリストにまつわる聖遺物って、なんでこんなに無理があるんだろう(^_^;)

ただ、聖職者がミサのために礼拝堂に行列作って向かうシーンや、ローマのバロックの巨匠、ベルニーニの墓、いかにもバロックな天蓋が見られたりと、それなりに満足のいくものでした。







さっくりと、次行ってみましょう!


いざ出発!<サンタ・プラッセーデ教会>

2006年03月28日 14時30分14秒 | イタリア旅行記
朝8時、興奮で胸が高鳴ってるんだか、眠いんだかよくわかんない状態で、いざ記念すべき1件目の教会へ出発です。
今日1日、スリに遭わずに無事に帰ってくるぞーっ!

今日は肩慣らしの意味も含めて、ホテル周辺の6件の教会を周る予定。
しかし、なんで朝っぱらからこんなに日差しが強いんだってくらいに強烈な太陽( ̄□ ̄;)!!
真夏の海水浴並の日焼け対策が必要だ。

さて、記念すべき1件目はサンタ・プラッセーデ教会です。
「歩き方」によると、ローマで1、2を争うフレスコ画があるそうな。

ふむふむ、しかし外見は思いっきり地味だけど、だいじょぶなんだろか!?



ギィィイィっと木のドアを開けると、おおっ!

決して内部空間は広大ではないけど、人間が認識できる適度な空間の広さが心地いい。
外観と違い、華やかさがあるが、決して華美ではなく、抑制の効いた華やかさといいますか。



白に薄茶色のマーブル模様の床と壁面が柔らかな印象。
朝日がほのかに差し込んで、照明のついていない堂内に淡い陰影を作っている、by渡辺篤志の建もの探訪。
んーー、しかしいいぞ、やるじゃないかプラッセーデなんである。

おもむろに、入り口近くの薄暗い礼拝堂に入って天井を見上げる。
おおおっっ( ̄□ ̄;)!!
なんとすばらしいフレスコ画だっ!!



金色の地色にキリストとその四方を天使が取り囲んでいる。
天使の白い衣類に赤いラインが映える!
天井を支える壁面にも同様に金色に白い法衣の恐らく聖者であろう人物が生き生きと描かれている!!



すばらしいぞ、プラッセーデ!!
遠近法の使っていない、単純な線で描かれた図柄も思いっきり好みである。

この礼拝堂は「サン・ゼノーネ礼拝堂」といい、フレスコ画は9世紀のもので、中世の人をして「天井の園」と言わしめた、そうな。
んーー、こりゃ1件目からいいもの見せてもらった!!

次、2件めー!!!

いざローマの教会めぐりへ

2006年03月27日 15時29分09秒 | イタリア旅行記

昨年の6月、初めてイタリアに行ってきました。
澁澤龍彦を読んで、漠然とイタリアに行きたい、と思ってからだいぶ時間が経ってしまった。

イタリア行きの主な目的はボマルツォ(詳しくは『ボマルツォ紀行~怪物庭園~』をご覧ください!)行きと、ローマの教会巡り。

キリスト教徒ではありませんが、ヨーロッパの教会の装飾や歴史に惹かれてしまっていたんですね、なぜかわかんないんですが^^;

というわけで、前日アリタリア(イタリア航空)でフィウミチーノ空港に降り立って、ローマの玄関口、テルミニ駅(東京駅みたいなもんですかね)近くのホテルに居を構えたのでした。

朝6時、ローマの朝は早い。
というか、もっとゆっくり寝ようと思ったのだけど、時差で眼が覚めてしまった。

イタリアと日本の時差は8時間、イタリアのほうが“遅い”ことになる。
つまり朝の6時は日本の14時。
いくら時差をなくそうと、前日遅くまで起きてたとしても、そうそう寝ていられない。


窓を開けて、ローマの朝焼けをパチリ。



んーー、血の色だわ、なんつって。
朝の肌寒い空気を感じながらタバコを一服、いい気分です。

ホテルのバイキング形式の朝食は、チョコの上に更に砂糖がかかってるような甘ーいパン数種と、硬いパン、あとはチーズといかにも安っぽいハムと、ゆで卵、缶詰であろうパイナップルと桃、あとはバターとジャムとフルーツジュース。

私は朝からけっこう甘いパンをコンビニで買って食べるので、それほど抵抗なく食べられけど、一番おいしかったのは、ゆで卵でした^^;

さて、部屋に戻って準備して、教会巡りに出かけなきゃ!!