東京新聞 3/30より
桜田門外の変で 命を落とした 大老 井伊直弼の別宅、 旧井伊家中屋敷(東京都千代田区紀尾井町)の 老樹イヌマキとカヤが、ともに樹齢2百年以上だったことが分かり、区は四月一日付けで区天然記念物の第1号に指定する。
- イヌマキは 樹齢222年以上
- カヤは 樹齢218年以上
区の学芸委員は、中屋敷が当時の彦根藩井伊家上屋敷から1キロ余りと近いことから、直弼も訪れたとみている。 日本を開国に導き、幕府の大老として強権をふるい、 「安政の大獄」の歴史的弾圧で恐れられた直弼。 2本の木は、 そんな直弼の波乱の半生を見ていたかもしれない。
直弼は1860年、 かごに乗って江戸城に向かう途中、桜田門近くで水戸藩の家来たちに暗殺された。 中屋敷跡には現在、 ホテルニューオータニが立ち、 2本の木はホテルの庭の中にあり、 見学することができる。
周りの立派な枝ぶりの大木におされぎみです。 この木が200年を超す歳月ここに存在し 天然記念物に指定され、 初めてこの2本に注目し 写真に撮った次第です。
地味な話題ですが …実は 奥深い
江戸時代天明期(1780年代)から 彦根藩 井伊家の中屋敷に生息し、 激動の歴史の一部始終を目撃してきたということです。
井伊直弼(1815~1860) が生まれる前から ここに存在していたわけです。 中屋敷とはいえ、 お濠の内側で、当時の権力者たちの争いを目撃したはずです。
また 近代史上 最悪の飢饉といわれる ”天明の大飢饉”(1782~1788) では 江戸にまで及んだ食糧難に苦しむ庶民の姿をも 見たはずです。
- 2本の古木は 現代に 何を見つめているのでしょう。
”天然記念物 第1号”に指定し 古木を守る意志を示した・・・ 千代田区に感謝です。 ニューオータニも これに応えて この 『2本の古木』 に、 栄誉ある席を与えてあげてほしいと思います。
私は好きです・・・ こういう歴史と文化がある話
- 目立たないので見逃してしまいそう
”粒金ホワイティー”に お立ち寄りください。 私が お庭の2本の古木をご案内いたします。
樹齢200年を超える ”天然記念物”に指定された古木が生息する、4万平方メートルの庭園に囲まれた ニューオータニの豊かな敷地の片隅で 日々働けることに 幸せと誇りを感じます。 感謝です。
粒金ホワイティー 店長 片口 由美http://www.newotaniarcade.shop-site.jp/si-ryukinwhity.html
東京のホテルニューオータニの中に、そんなすごい木があるとは知りませんでした。とても読みごたえのあるブログをありがとうございました。
都心のオアシス ニューオータニの庭に 是非 くつろぎにいらしてください。
”古木” と ”考古学様式 粒金技法”
歴史と文化のひと時をお楽しみください。