晴天のお休みの日に、 先日着用した着物のお手入れを楽しみながら過ごしました。
古い帯ですので 気になるシミや変色がありますが・・・ この迫力です。
手書きのように見えますが、 綴られています。
顔料が使われているのでしょう、 時が経ってもなお 素晴らしい発色です。
結婚式では控えめな側を締め、 披露宴で 『 鶴と松 』 に締め直す。 そんな感じに使われたのかもしれませんね。
卓越した職人技、
繊細なカービングに驚かされます。
鼈甲専門店で磨いていただきました。
光沢が戻り 生き返りました。
古いものには お手入れが必要です。
『 むじな菊 』
まるで無地のようですが・・・
絹の魅力を存分に味わえる、 粋な着物でした。
この着物を誂えたのは 私の母です。
きっと 老後にゆったりとした気持ちで楽しみたいと思っていたのでしょう。
袖を通すことがかなわなかった母への供養をかね 私がお正月に着ました。
日本人の民族衣装
着物は 日頃のお手入れ そして いざ着るとなると 前準備も後始末にも手がかかります。 だから 持っているのに 着ない人が増えて当然だと思います。
皆さま
日本の素晴らしい ” 職人技を守る ” 意識をもって 頑張って お正月に ご一緒に着ましょう。
片口 由美