It loves such me. 

等身大の來伊羅☆に触れてほしくて・・・  

劇団

2005年12月21日 | マスコミ


数日後、東宝東和株式会社 劇団フジと書いてある所から大きい封筒が届いた。

ちょっとドキドキして、中身の封筒を開けてみた。

B5サイズの表彰状とパンフレットが入っていた。

表彰状は合格通知で、

パンフレットは劇団に加入するにあたっての説明があった。

「合格おめでとうございます。あなたは我が劇団のオーディションに合格いたしました。

したがって、入団費を○○万円を○月○日まで、

下記の振込み先に送金して下さい。」と記してあった。

オーディションと称して、手の込んだ勧誘みたいなものであった。(笑)

勿論、幼い私はそんな意図を知る由もない・・・

でも想像つかない大金がかかる事は理解できてたので、

両親にどうやって説明して説得しようか、それだけが頭の中でぐるぐる駆け巡った。

なるべく機嫌の良い日を選び、恐る恐る説明してみた。

父以上に男勝りでサバサバしてる母は一言「あぁ!無理無理!!それは誰でも受かるようになってんの。

お金取りたいだけだから合格するのは当たり前なんだよ。」と。

私の中で何かが崩れるような気持ちになって、とてもショックを受けました。

数日前の勢いも空しく、また元の自分に戻ると思う事がとても悲しく思ってしまったの。

あまりにも落胆した私を、母は哀れに思ったのでしょう。

半分、仕方ないようにため息をつくように許可を出してくれました。

それから高校の受験まで、在籍していました。。

目だった事はあまりできなかったけど、時々舞台などで脇役をしてました。

一度だけ主役をもらい、前の晩なかなか寝付けなかったのを記憶してます。

先輩に、三原じゅ○子や大場久○子がいた劇団だったらしいです。

私の頃にはもう、二人とも有名で劇団を離れていたらしく、

一度もお会いした事ないです。

今の自分が明るく変わっていったのは、

審査してくれた藤木さんがお世辞でも、

あの一言をくれたお蔭で少しでも自信が持てるようになったのかもしれません。

一度だけしかお会いした事なかった人だったけど、

亡くなったと分かった時は寂しい気持ちだったなぁ・・・