一枚の感動

先日5月21日の朝
日本中が空の金環日食を見上げ
感動を共有した方々は数多くいたと思います。


これからお話しする
内容は私のお取引先の社長さんと
星を通じて感動した実話をご紹介します。


それは、
2012年5月21日　午前8時10分頃

私が経営する会社の駐車場に一台の車が入り
30年以上前からお取引のある60代前半くらいの社長さんが来店されました。


社長さん
おはよう。また、いつものように仕事をお願いするよ！

私
はい。いつもありがとうございます。

ところで社長さん、今朝の金環日食は拝見されましたか？

社長さん
おう！　見たよ。凄く綺麗だったね。
私も昔は星を見て写真を撮ることが好きで妻とよく夜空を見上げて撮ってたよ。
でも…最近は少し病んでいて…。

私
やんでいる？　ヤンデイル…。　そうなんですかぁ…。と
何かあったのかとその時はあまり深く考えずその場を過ごしました。


そして、私は仕事を頂いている好意として午前中撮影した
金環日食の写真を印刷して社長さんの職場に届けました。

私
社長よかったら私の金環日食の写真をもらってください。


その時、社長さんは笑顔でありがとうと喜んで頂けました。

　　


社長
天体とかカメラ好きなの？　私も内緒だけど大好きなんだよ。
今度、☆星について話をしましょう！



と言われ



それから３日して

その社長さんと仕事でお会いした際に、手招きして僕を別室に私を呼び
声を震わせながらこんなお話されました。


社長さん
実は家内が先月から市内の大学病院に病で入院しているんだけど…

この間あなたがくれた金環日食の写真を見せたら涙を流して
☆綺麗だね綺麗だねってとても喜んでくれたんだ。

ツイツイ僕ももらい泣きしながら昔二人で星を見上げていたあの頃を思い出していたよ。

その後も看護士さんたちに写真を見せたら『キレイ！きれい』と喜んでくれてた。
特にその日、鹿児島市内の空は曇り空で観測できなかったから…。

社長さん
お陰で僕も鼻が高かっかったよ！

本当にあの写真ありがとう！


と過去の星のお話も交えながらお話をくださいました。


今までは、ただお取引先の社長さんとしてのお付き合いだけでしたが
たった一枚の写真でこんなに喜びと親しさを感じることが出来ました。



また、僕の生活の中では仕事以外で他の人に
『ありがとう』と言われる事が無かったから
とても素直に嬉しく思えた。



　
そして、すでに社長さんの目からも涙が溢れるのが見え
何気ない趣味の写真で私の知らない人が喜んで頂いたことに
私は目に見えない繋がりと感動を覚えました。


お星さまがくれた記憶の感動に感謝しています。


また、その時僕の中では…

昨年の平成23年5月に熊本に入院した妻のことを思い浮かべて、
その時の社長と自分を照らし合わせていました。

僕は思わず『胸にグッとくるのを感じた。』


そして社長さんは私にプレゼントしたいと話され


1986年に社長自ら撮影されたハレー彗星の写真を僕に手渡されました。
その写真を見て鳥肌が立つくらいとても綺麗で感動をしたので
今回その一枚の写真を私がまだ知らない方々に…

その時、僕が受け取った感動の写真を公開します。

趣味って
色んなロマンと繋がっているんですね。




1986年に76年周期で地球に接近するハレー彗星写真！
今なお光度を上げている！　速度は19万8000ｋｍ、尾の光の長さ約3千万ｋｍ
地球に接近するのは2061年7月28日　

☆ハレー彗星は周期約76年の楕円軌道を持ち、遠日点は海王星軌道の外側に達する。


☆一枚の写真で拡がる感動のお話でした。