少林寺拳法の技には、左右があり 技により表・裏もあります。他に内・外というものもあります。有段者でも此の事の意味があいまいにしか理解していない方がおられます。整理すると、柔法・剛法により違いがありますが、剛法の場合を申し上げますと表、裏とは、守者が攻者の背中側(裏)に入るか、正面側(表)に入るかの違いがあります。あくまでも攻者の攻撃前の構えた時の背中、正面ではなく、攻撃に対して突きが決まるときの攻者の背中側(裏) 正面側(表)に入るかの違いで法形で云う裏・表が決まります。内・外というのは、攻者の攻撃に対して守者が正中線側に受ける(外から内に)のが内 正中線より外側に(内から外に)受けるのが外 ということです。守者の位置により技の表、裏が決まり、守者の受ける方向により内、外が決まります。実際の法形でも内受突は、体捌きは、相手の裏側(この場合自分の正中線側から外側)に捌きながら手さばきの軌道は外側から正中線側に受ける受けの内受けを行っています。級拳士の方が技を覚えるのに少林寺拳法では、技と技法名が一致しており、名づけられた意味を理解しながら練習をこなすと上達も早くなると思います。内受けは、外側から正中線側、外受けは正中線側から外側へ、打上げ受けは、文字通り上側へ打上げる、屈身は、身体を下げる、屈伸する、流水は水が流れるごとく、屈身、振り身、引き身を合わせた様に重心を一方方向に流す受け、開身受は、これも文字通り身体を開く、半転身、横転身、逆転身も文字の意味を理解すれば、答えは出てきます。昇級試験等で半転身が、なぜか横転身にしか見えない体捌きがある時もあります。少林寺拳法の技法は、奥が深く考えれば考えるだけ疑問がわいてきますね。皆さんも、教えられるだけでなく、自分で考える癖をつけましょう。合掌