るるぴんの高等遊民日記

高等遊民を目指し日々努力する姿の記録。微妙に虚飾が混じります。

良寛上人は高等遊民か

2007年10月01日 | 高等遊民
良寛上人は高等遊民でしょうか?
私は違うと思います。彼は江戸後期の禅僧です。子供たちに慕われ、乞われるままにいつまででも遊び相手を務めていたというエピソードが有名です。彼は庄屋階級の出で、修行時代は親の援助を受け、中年期以降は近在の富農たちの資金援助で生活をしています。
これらからは、一見高等遊民らしく思えます。でもちょっと調べてみると、彼は秋霜烈日の人生といえるほどの厳しさで自らを律し、また道楽の範疇を遥かに超えた、芸術性の高い漢詩、和歌、草書の作品を夥しく残していることがわかります。彼を形容する語は高等遊民では軽すぎましょう。彼は自らを激しく彫琢し続けた求道者なのですから。
冒頭の写真は良寛の書です。彼の作品はレベルが高すぎて、一般人にはなかなか良さがわからないのですが、この「天上大風」なら良寛初心者でも大丈夫でしょう。実はこれこそ彼の最高傑作なのです。

9月の不労所得は10月2日に報告いたします。

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