にわか日ハムファンのブログ記念館

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〔2011夏 東北・北関東の旅〕第2部(2):山形・左沢線探訪

2011-09-13 01:00:50 | さすらいブロガー旅情編
 美田園からの電車が終点仙台に着いた。ここで1時間ほど電車の接続を待つことになる。



 仙台駅はお盆の時期だけあって、駅も土産物屋街も賑わっている。それだけからすれば、2年前に訪れた時と変わったようには思えなかった。
 とはいえ、工事中と思しきところや、「がんばろう東北」の垂れ幕を見れば、大震災の後だということは嫌でも分かる。



 仙石線への連絡通路に置かれたコインロッカー。
 「サイボーグ009」は言わずと知れた石ノ森章太郎の代表作の1つ。仙石線の終点、石巻には氏を記念した「石ノ森漫画館」があり、石巻市はこれまで「漫画の国・いしのまき」として地域振興に努めてきた。
 ただ、北上川の中州にあった同館は大津波の影響で今も閉館中。仙石線も一部区間が消失しており、復旧するにも沿線の復興計画次第で路線の変更もあり得るため、いつ運転が再開できるのか、まだ誰も分からない。



 ともあれ、今日の目的地は仙台から東だ。仙山線の山形行が出る時間になったので乗り込んだ。



 いろいろ考えると小腹が減る。牛タンをつまみに地酒を一杯、とも考えたが午前中なので、駅の売店で見つけた「仙臺まるバーガー」というのを見つけたので、電車に乗り込む前に買っておいた。
 「バーガー」とは言うが要はクリームを挟んだパン、このぐらいの腹のすき具合にはちょうど良い。



 仙山線は厳密には仙台から、山形の2駅手前にある羽前千歳までの区間の路線であるが、実際には名前の通り「仙」台と「山」形を結ぶ路線と位置付けられている。
 仙台を出るとしばらくは近郊の住宅地を縫うように走るが、その後は次第に山間部へと入り、人気のない峠を抜けていく。再び民家が増えだしたと思ったら、すぐに羽前千歳を経て山形に着いた。



 山形駅。ここで左沢線のディーゼルカーに乗り換える。



 左沢線は山形から1駅北の北山形と左沢を結ぶローカル線である。といっても、山形近郊の通勤・通学路線として、それなりの需要はあるようで、私も山形からしばらくは席に座れなかった。
 ちなみに、先ほどの羽前千歳も山形から北にある。つまり、山形・北山形(左沢線分岐)・羽前千歳(仙山線分岐)となっているので、北山形でも乗り換えは可能ではある。
 しかし、私にはそうできない事情があった。



 というのも、「北山形では昼食を調達できない」。探せば店ぐらいあるかも知れないが、その間に列車を乗り逃す可能性だってある。ならば、山形まで行って駅弁を買うのが賢明なのである。
 ちなみに、こちらが山形で買った牛めし。駅弁は普通の弁当よりも値が張るのだが、こういう旅ではどうしても目が向いてしまう。
 といっても、貧乏性なので本当に高いものには手を出せないのだが。



 中はこうなっている。この手の駅弁の中では、コストパフォーマンスは良い方ではないかと思った。



 列車は1時間もしないうちに、終点左沢駅に着いた。かつては広い構内に線路が何本も引かれていたようだが、今はホーム1つだけの小さな駅になっている。



 果物の産地として名高い山形だけあって、洋梨の形をした駅名板があった。



 それにしても、「左沢」というのは難解極まる地名である。駅にはその由来も書かれてあったが、結局のところは決定的な説がまだ定まっていないらしい。



 駅舎を眺める。隣の帽子のような屋根をした建物が目を引くが、こちらは地場産品の販売や地元の観光案内が入っているようで、駅自体は隣の平屋建ての小さなものである。

 ここから山形まで引き返し、次の目的地に向かう。


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