にわか日ハムファンのブログ記念館

2004年8月から2014年6月にかけて更新してきた当ブログを静態保存しております。

交渉妥結:これは勝利ではなく、終戦ですらない

2004-09-24 01:13:49 | 2004年を絶対忘れない・球界再編抵抗記
 先ほどからネットでいろいろ調べていますが、調べれば調べるほど謎が深まる気分です。
 まずは、選手会とNPBが交わした合意書の前文をご覧ください(共同通信)。

 合意書
 日本プロフェッショナル野球組織(以下「NPB」という)と、日本プロ野球選手会(以下「選手会」という)は、次のとおり合意する。
 1、NPBは、来季(2005年シーズン)に、セパ12球団に戻すことを視野に入れ、野球協約31条、32条に基づくNPBの参加資格の取得に関する審査(以下「審査」という)を速やかに進め、適切に対応する。
 2、審査は、実行委員会の下部組織として組織される「審査小委員会」が担当し、審査開始後1か月を目処に実行委員会およびオーナー会議に答申する。来年(2006年シーズン)以降の審査については、第三者を委員とする新規加入球団審査委員会(仮称)を設置する。
 3、NPBは、現行野球協約の加盟料・参加料を撤廃し、預かり保証金等の制度を導入する。
 4、審査は、適正・公平に行い、小委員会の審査過程を可能な限り、開示するなど、透明化に努める。
 5、審査小委員会の答申に基づいて、実行委員会及びオーナー会議が、来季参入を可とした場合は、NPBは、その参入が円滑になされるよう最大限の協力をする。
 6、新規参入が決まった場合、分配ドラフトへの新規参入球団の参加を認め、統合球団のプロテクト選手(2巡目、3巡目の指名選手を含む)を除いて柔軟に対応する。また、既存球団は、新規参入球団と既存球団との戦力均衡を図るため、新規参入球団に協力する。
 7、NPBは、選手会との間で、プロ野球構造改革協議会(仮称)を設け、1年間をかけて、ドラフト改革、エクスパンション・ドラフト制度の導入、選手年俸の減額制度の緩和などについて徹底的に協議する。

 解釈の分かれそうな文言もありますが、結局は新規加入の障壁を下げ、来年も12球団にすることも考えながら新規参入申請を審査するとした上で、審査合格後の参入方法を定めた、ということになるのでしょうか。
 確かに、この合意に至った経緯からすれば、さらなるストによる損害を恐れたNPBや球団経営陣が大幅な譲歩を行い、選手会側もそれを受け入れた、ということにはなるのでしょう。実際、「選手会の一本勝ち」というコメントや、選手会に経営側が屈服したとする論評もあります。
 また、中にはこれで新球団の加盟が認められ、来季から12球団でシーズンを迎えることがあたかも確実であるような発言もあります。阪神・野崎社長や、中日・白井オーナーの談話はそのいい例でしょう。
 しかし、果たして本当にそう考えていいのでしょうか?
 今回決まったことは、あくまでも前向きな審査です。うがった見方をすれば、前向きに審査した結果却下することも十分可能なわけです。また、申請が通ったからといって、来季を12球団で迎えるということには直結しない点も気をつけておかねばなりません。
 ここで注意しておくべきは、あくまでも既存球団に対する挑戦者であるライブドアとは違い、楽天がオリックスとビジネス上共通の利害を有することです。習慣ベースボールのBBSでも取り上げられたこの動きが、楽天とオリックスの関係を物語っていると言えるでしょう。
 そうすると、楽天が仙台を本拠地に参入申請することは、単なるライブドア潰しと考えても全く不合理ではないのです。さらに言えば、楽天の申請が見せ掛けだけである可能性も十分考えられますし、H5さんの危惧するような、
「楽天新規加盟申請→ライブドアあぼーん→(紆余曲折)→加盟承認→古田納得→加盟申請取り下げ→ダイエーあぼーん→10球団1リーグ実現→(゜Д゜)ウマー」
というシナリオも現実のものとして考えられます。
 もっとも、申請取り消しはビジネス上の信頼感失墜につながりかねませんし、楽天は本当にプロ野球球団を持ちたいと思っているのかも知れませんが、先々週の合意事項にあったさらなる球団数削減をしないという確約が、この合意書で消えている点に、私は警戒感を抱いています。
 また、新規加盟以外の面では、実際にはなにも決まっていないと言わざるを得ません。
 合意書の第7項には「プロ野球構造改革協議会(仮称)」ドラフト改革、エクスパンション・ドラフト制度の導入、選手年俸の減額制度の緩和などを協議するとなっていますが、要するに「話し合う」ということだけでしかありません。この話し合いがどのように行われるかも分かりませんし、ましてその結論など今から予測のしようもないのです。
 そして最も重要なことは、この合意が誠実に履行されるかどうかです。
 現時点ではファンや世論の監視がありますが、スト回避、交渉妥結という安堵感が経営陣への監視の目を緩めた時、彼らが手のひらを返さないと言う保証がどこにあるでしょうか?
 もうすぐやってくる契約更改の際に、選手会の中で特に積極的な活動を行った選手に対し、意図的な(当然表向きは違いますが)減俸等が行われないと断言できるでしょうか?

 結局のところ、この合意のみによって、来季からの体制が決まると考えることはできないようです。
 むしろ、これからの動きの方がはるかに重要となるでしょうし、スト回避で安心していると、雌伏していた球団数削減派(1リーグ推進派という言い方が一般的ですが、問題はリーグ制よりも球団の間引きです)の逆襲を食らう恐れは十分すぎるほどあります。
 その点を考えれば、合意が成立し、ストの可能性がなくなった、したがって選手会が伝家の宝刀を鞘に収めてしまったこれからこそ、ファンの監視の目が必要となると考えられます。
 そして…具体的な成果が見えにくく、まさに「妥結」としか言いようのない今回の合意によって、最も確実に決まったことが1つあります。
 それは、今回選手やファンが最も望んでいたはずの、大阪近鉄バファローズという球団の消滅回避が果たせなかったことです。
 会見場での大阪近鉄・礒部選手会長の悲痛な表情が、この合意の真相を最も明確にあらわしているのではないでしょうか。


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41 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
kazu-ctさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-10-01 18:26:44
レスありがとうございました。



>10月、11月には、親会社の処理方針として何らかの方向性が出ると言われています。



そうですね。あるいは、今の高塚氏のオーナー代行辞任というのは、その序章かも知れません。

(高塚氏を支持するつもりはありませんが、この時期になっての辞任というのには多少疑念がありますので…)



>(短期的につないだって、)次に買うところが出てくるとは思えないという前提があるのです。一リーグが実現すれば別でしょうけど。



この点については、RROSEさんに書いていただいたような交渉話もありましたし、選手会もオファーが複数あったと言っていますから、条件次第ではライブドア以外による買収はあり得たと思っています。

ただ現実には買収交渉は成立しませんでしたし、ライブドアがバファローズを買収し、果たして数年後経営危機になったとして、今回名乗り出た企業がまたオファーするかは、判断の分かれるところでしょうね。



>それ以上長期のスパンで見るとやはりオリ近の方が望ましいということになろうかと思います。すると、上の「では数年後買う先があるのか」で意見が分かれる・・・につながるわけですね。



この点はおっしゃる通りですね。



あと、レスをした時点では思いつかなかったのですが、ライブドアと他企業の共同出資というのも考えられます。

特に、仙台に居を構えるということになれば、地元企業の出資を得ることで(これは北海道日本ハムが行っています)財務面の不安は大きく解消することになるのではないでしょうか。
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ルパート・ジョーンスさん (kazu-ct)
2004-10-01 16:54:08
亀レスで恐縮ですが、レスありがとうございました。



いくつか。



>となると、親会社を再生機構にとられたホークスが、球界再編という寝た子を起こすことになるのではないか、というのが、私の考えです。



その通りでしょうね。10月、11月には、親会社の処理方針として何らかの方向性が出ると言われています。





>私にとってライブドアはいわば「場つなぎ」になってくれればよかったのです。



ここが私と認識が違うところでしょうね。私は、(短期的につないだって、)次に買うところが出てくるとは思えないという前提があるのです。一リーグが実現すれば別でしょうけど。





>オリ&近鉄との比較ですが、彼らは余力を持っていてもそれを球団に使おうとする意欲に乏しかったわけです。

ですから、意欲があっても当座の金しかなさそうなライブドアと比べると、どっちもどっちと言うことになると思います。



これは、確かに数年のスパンならどっちもどっちですが、それ以上長期のスパンで見るとやはりオリ近の方が望ましいということになろうかと思います。すると、上の「では数年後買う先があるのか」で意見が分かれる・・・につながるわけですね。
返信する
ニャンコ姫さん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-30 23:22:51
独眼流正宗を思い出しますね。大河ドラマの中で一番好きでした。

正直なところ、堀江社長の体型とドラマの中の正宗とはどうしてもシンクロしませんが(苦笑)、確かに彼なら支倉常長を世界一周させるような壮大なことをぶち上げそうですね。



もしよろしければ、アンケートの方にもご回答いただけるとありがたいです。よろしくお願いします。
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ジャビット・ドアさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-30 23:17:38
私は東北地方に縁がないもので、仙台の方がどう思っているかはなかなか分かりづらいのが正直なところでした。

ですので、仙台の方の率直な意見を聞けたのは非常に参考になりました。ありがとうございました。

よろしければ、アンケートの方にもご回答いただければ幸いです。



関西人の立場で今考えてみましたが、確かに「セレッソ大阪」が「セレッソ関西」だと拍子抜けしますね。

「ヴィッセル神戸」が「ヴィッセル近畿」なら、応援しようかとも思えませんし。

そういう点から考えるに、「東北」というのも、広いとはいえ薄い支持しかウケなそうですね。



せっかくなのでお聞きしたいのですが、これが「東北」ではなくて「みちのく」ならどうなのでしょう?

私からすると、「みちのく」という言葉にはロマンを感じるのですが、地元の方のご意見を伺えればと思います。
返信する
ライヴドアは正宗公じゃい (ニャンコ姫)
2004-09-30 20:46:34
にやんこ姫です

他のところで私の意見を書くことができず



あのですね、ライフ・ドアは

仙台の正宗公だと思うんですにょ・・・



楽天は秀吉タイプでババババンっといったけど

あれもこれも手を出しすぎて倒れた★

家康は地道に我慢して打たれ強かった☆

その家康が最後に大物大名として

「敵ながらアッパレ」と仙台の正宗公を

認めて亡くなったと言われているではないか?



やはり、仙台にふさわしいのは地道な活動ぶりの『ライブ・ドア』であると思う



名前をつけるならば「ブランメルライヴドア」

なんてのはどうだろう?



皆さん、どう思いますか?
返信する
やはりさ・・・ (ジャビット・ドア)
2004-09-30 19:08:24
なんだかんだ言ったてですね

先に来た方を差し置いて

あんなんで、よく企業抱えてるなって感じです

ハッキリ言って楽天のほうが知名度は

知られてたかも知れぬ

しかし、大人たるものあれじゃチット・・・

先がおもいやられる感じがする

名前にしたって『東北楽天』ってのがですね~

やっぱり『東北』よりも『仙台』とかの方が

解かりやすいでしょ?



私、サッカーは地元の『ベガルタ仙台』応援

してますけど・・・

例えばですね・・・弱くなったので・・・

悪魔で例えばなんですが・・・

『ベガルタ東北』だの『東北ベガルタ』って

可笑しい感じしますし

やっぱり、『仙台』ってつけて欲しいのです

その方が解かりやすいと思います



例えばですけど、私的には『ライヴドア仙台』とか『仙台ライヴドア』にしたら

球団を持ったって言う事で、ライヴドアだって

責任持つでしょうし楽天はサッカーチームまで

持っているし、昔っから『二兎を追うもの一兎おも獲ず』とか言うではないですか?



仙台の人間としては、いや、私的には・・・

『ライブドア仙台』っていいと思うんですよ

歯切りのよさからも自然な感じですし

本気だしたら、『ライヴドア』も発揮すると

私は思います



どうでしょう?
返信する
RROSEさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-28 01:08:20
シダックスと西武の関係についてのご指摘、ありがとうございました。

以前書いていただいたのに、こちらがちゃんと調べておけば良かったのですが。やはりうろ覚えでものを書くものではないですね(冷汗

となりますと、シダックスの参入は西武鉄道側にとって喜ばしいことではなさそうですね。

それなら、志田氏の「頼まれたら考える」という態度が一番賢明かも知れません。

1ファンとしては、はやくカツノリを奪還して、野間口も渡さずにプロ化してほしいのですが…



あとプロテクト拒否についてですが、もし全選手が行ったとしたら、とんでもない騒ぎになるでしょうね。

ただそうなると、扱いはどうなるんでしょう?特にBuの場合、球団が消滅してしまえば保有権は宙に浮くと考えるのが妥当でしょうし…
返信する
また長文になりますが(汗) (RROSE)
2004-09-27 18:28:15
すっかり寄生させていただいていて申し訳ありません。

いちおう俺サイトあるので貼っておきますが、いろいろ事情でわざとご覧の通りにしてあります。



ええと、アンケートの回答のほうは、あくまで「浅野知事なりきりモード」で書いたもので(ここに書いたことと、まっつう。さんも指摘しておられる宮城・浅野知事の「ライブドアさんがこちらに来る前に実はお電話をいただいてたんです」発言をふまえて)、私自身の本意ではまったくありません。

むしろ、三木谷社長より先に「ロッテの元本拠地を押さえるべきだ」と判断して実行したほりえもんはすごい(誰か強力なブレインがいそう)と思うし、個人的にどちらかと問われれば、ほりえもんを支持します。



誰がほりえもんの強力なブレインなのか、というのはまったくわかりませんが、関西の某自治体の運動公園内球場が、某私企業と交わしている命名権契約が、今年度限りで切れることを考えると、な~んかその某私企業のいちばん偉い人がかかわってそうな気も。



参考

http://www.itmedia.co.jp/broadband/0303/17/lp08.html



トラのシッポさんのおっしゃるとおり、“三木谷社長からすれば、おそらく神戸から「追い出される」のもシナリオどおり”でしょうし、どうせクマが絡んでるこったろうとは思います。

遭遇したときには死んだふりをすると吉です。

この人↓も、死んでないらしいですが、いなくなったふりしてますね。

http://www.nikkan-kyusyu.com/cgi-bin/vi/view.cgi?id=1073605877&jl=pb



ただ、私自身は、やはりほりえもんにせよ三木谷にせよ、「なぜ宮城なのか」は同じ理由だった(つまり「ロッテの元本拠地だから」)と愚考しております。

ですから、単に「楽天はあと出しのくせに」という感情論で、どちらかといえばほりえもん、と申しているわけではないです。



     ☆



シダックスに救われた西武というのは、西武ライオンズのオーナー、堤義明氏の「西武鉄道グループ」ではなく、その兄貴の堤清二氏の「西武流通グループ(セゾングループ)」のほうです。

前にこちらのブログのどこかに書かせていただいたのですが、説明悪くて申し訳ありません。



参考

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97



この兄弟は、日本経済史に残る骨肉の、というか、事実上、片親の仇どうしの壮絶バトルを繰り広げています。

ただし、もしシダックスがプロ野球に新規参入するとしても、堤兄さんのバックアップにはまずなりえません。

セゾングループとシダックスには業務提携もないし(単に土地売買関係だけ)、堤清二氏人脈の大企業が、すでにNPBの中の人たちに強制切りされています。

京セラ(ダイエー買収の話を揉み消された)と花王(近鉄買収の話を揉み消された)は典型例でしょう。



シダックスが新規参入するなら、やはり本拠草薙球場で地域密着型、というのが妥当な線ではないかと思います。

せやけど新規参入に熱心なノムさん、人質のカツノリはどないすんねん(涙)



     ☆



選手会にまだ「伝家の宝刀はある」という話ですが、習ベさんにルパート・ジョーンズさんご自身が投稿されていた記事。

http://www.daily.co.jp/baseball/2004/09/27/144641.shtml



これ、いけますね。

近鉄とブルーウェーブのプロテクト全選手にやってもらいたいです。

選手会にメールしとこうかな。



また長くなって本当に申し訳ありません。



あ、書き忘れ。

与党は「一見クリーンな」金脈があまりないだけで、そうでない金脈ははかりしれないくらいあると思います(苦笑)
返信する
トラのシッポさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-26 11:39:39
お世話になっております(^^)



楽天には不審な感じしかいだけないのですが、



>スト回避妥結協議の後、近鉄・礒部選手会長が「ウチの選手丸ごと新球団に・・・」というコメントがありましたが、ここまで来たからには楽天も「よし、全部引き受けたる!」ぐらいの責任感でもって新規参入活動してもらいたいです。



これを確約してくれるのであれば、私は支持に転じますよ。

もちろん、中には関西に残りたい選手もいるでしょうし、本拠地が移る以上全員は無理でしょうが、できる限り優先して契約していってほしいです。

で、残った枠の分は東北中心に獲得していけばいいわけですから。



あと、シダックスについては他の方へのコメントにも書きましたので、詳しくは省略させていただきます。

ただ一言だけ申しますと、志田会長の「楽天とライブドアがダメで、向こうから頼まれたら考える」という態度が、何かを物語っているような気がします。
返信する
まっつぅ。さん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-26 11:33:28
>「ライブドアさんがこちらに来る前に実はお電話をいただいてたんです」



おっしゃる通り、この発言は非常に怪しいですよね。訪問したというのは無理でも、電話を受けたということなら、後から話を作れますから。

他の方へのレスに書いたこととも共通しますが、「ライブドア潰しで楽天参入、だめならシダックスにお願い」というシナリオが頭から離れません。



横浜FCの話を聞いて思ったのですが、サッカーでの横浜FCのように、消滅した球団を応援してきた人々が思いを託せる場が生まれることが、ファン離れを食い止める最善の策だと思います。

その意味では、本来ならば、楽天にはバファローズの「受け皿」になってほしいんですよ。

買収は無理でも、選手契約を可能な限り譲渡するか、プロテクト枠以外の選手に優先的交渉権を認めるなどで、できるかぎり現バファローズの形を引き継いでほしいのです。

私は12球団維持(それ以上ももちろん可)を主張してきましたが、それは単に数が揃えばいいと言う意味ではありません。

そうではなく、バファローズファンの方々にとっての心の拠り所がどこかにあってほしい、という願いもあります。

私も関西人ですし、バファローズがなくなって全てバラバラ、では悲しくて仕方がありませんから。

そう思うと…仮に楽天が本気であったとしても、どこか割り切れないものを感じてしまいます。いや、私が高望みをしているのかも知れませんが…
返信する
giants-55さん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-26 10:56:27
極端な書き方になるかも知れませんが、オリックスほど球団に対する冷たさを感じてしまう親会社もありません。

個人的には「がんばろうKOBE」のロゴを外した時に「あれ?おかしいな」という思いが生まれました。

その後は主力選手の相次ぐ放出や、契約金ゼロ制度など、いかに安く使えるかだけしか考えていないような選手獲得方法を見るにつけ、次第に幻滅感が高まっていったのが正直なところです。

これはおそらく地元の多くの方々も抱いた思いでしょう。でなければ、イチローが抜けただけでここまで観客動員が落ちることはないと思われますから。



結局のところ、球団合併に始まる今回の問題は、オリックスが球団を単なる「道具」としてしか見ていなかった、ということを如実に表しているような気がします。

ということは、そんな球団を今まで応援してきたファンをオリックスがどう思っていたか…これは私が言わずとも、答えはおのずから出るでしょう。

さらに言えば、これは野球の話にとどまらないかも知れません。

ブルーウェーブのファンは、オリックス・グループにとっていわば顧客です。その顧客が利用してきたサービスがなくなるのに、企業として納得のいく説明がなされない。

そのような態度を取る企業グループが、他のサービスの利用者に対し、BWファンに対して同様の態度をとらないと言う保証がどこにあるでしょうか?



プロ野球ファンとしてではなく、1消費者としても、このような企業グループのサービスを購入したいとは、とても思えません。 
返信する
RROSEさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-26 10:07:34
ご解説ありがとうございました。自民党は意外と金脈の数については乏しかったのですね。

もっとも、団体献金を日本経団連が自粛している現状においては、おのずから限られてくるのでしょうが。



シダックスは、おそらく西武側が最後の手段として持ち出すような気がします。

記憶があやふやなのですが、確かシダックスは土地取引を通じて西武グループとの関係を築いたんでしたよね?

とすれば、楽天の動きが頓挫するか、あるいはライブドアがいよいよ新球団を設立できるとなった場合には、志田会長が言った通り、シダックスがいよいよ動きだすのではないかとも予想できます。



それと、ノリの代表辞退発言のウラについては、私自身うかつにも全く気がついていませんでした。

正直に申して、私も多くの人々同様、あのような発言をしたノリには批判的でした。



>たとえば明日、オリックス選手会全員が、任意引退を球団に申し出たとしたら、何が起こるでしょう?

日程を終えた時点で、近鉄選手会も全員同じことをしたら?



これは選手側の最後の手段としては強烈なインパクトがあるでしょうね。

この際、この2球団に限らず今のプロ野球界に飽き足らない選手達はチームを飛び出して、新リーグ結成ぐらいブチ上げてもらいたいという気もするんですよ。

指導者としての能力はありながら、就職先がなくくすぶっているOBもいるわけですし、監督コーチ候補には困らないでしょう。

もっとも、合併球団の監督に仰木氏の就任が確実という発表がありましたし、これでもともと難しいのがさらに難しくなってはいますがorz
返信する
初めまして (トラのシッポ)
2004-09-26 03:40:28
こちらでは初めまして。

ウルフさんとこでもお世話になってます、トラのシッポと申します。



こちらでも、皆さんの見識の深さに感服といったところで、それにつれて私自身のモヤモヤもだんだんと晴れてきた感じです。

そのモヤモヤの元というのも、三木谷社長の「野球とは関わりたくない」といういつぞやのコメントであり、にもかかわらず球界参入を突如表明したことに一抹の疑問がわいたままここまで来てしまったわけです。





三木谷社長がいったい誰にそそのかされたかはともかく、状況証拠的にも裏で何らかの取引があったと考えるのが自然なところかもしれません(あくまで憶測ですが)。



そもそも、阪神側の反対が目に見えていた神戸をはじめに本拠地に希望したこともなんかクサさを誘います。

三木谷社長からすれば、おそらく神戸から「追い出される」のもシナリオどおりなのであり、そして「断腸の思い」で選んだ先が仙台。

うがった見方をしようとしなくても、ライブドア崩しに動いていることは明らかといわざるを得ません。



結局はジョーンズさんが危惧する「10球団1リーグ」に向けたアテ馬活動なのか・・・まだまだホントに予断を許さない状況であることには変わりありませんね。



スト回避妥結協議の後、近鉄・礒部選手会長が「ウチの選手丸ごと新球団に・・・」というコメントがありましたが、ここまで来たからには楽天も「よし、全部引き受けたる!」ぐらいの責任感でもって新規参入活動してもらいたいです。



シダックスが参入条件を最も満たしてそうなので期待したいんですが、志太会長ご本人はあまり乗り気でなさそうですねぇ。





長駄文失礼いたしました。

今後ともよろしくです。
返信する
胸騒ぎが止まりません。 (まっつう。)
2004-09-26 00:52:26
楽天の問題については、仙台エントリーに手をあげた瞬間から

その疑惑は決定的なものになりましたね。



ちょうどその話がでた直後、阪神の公式ボードでも

「楽天は気をつけたほうがいいよ。ナベツネの犬だから」

という書き込みをよんで、「マジかも・・・」って思ってたら

次々ときな臭い話題がでてきましたよね。

で、こちらを読ませてもらって、更にその心配がエスカレートしてきました。

(いろいろ勉強になります。ありがとうございます)



楽天さんはまさにナベツネのいうところの

「知らない人」ではないのでしょうね。

(正確には知っている人のお知り合い、かな?)

それに対してライブドアは未だ「知らない人」だから

どうにも球界に入ってきて欲しくないんでしょうね。

で、今回の楽天参入はまさに「ライブドア」追い出しなのではないでしょうか?



気になったのは宮城県知事の発言。

「ライブドアさんがこちらに来る前に実はお電話をいただいてたんです」

これを三木谷社長との同席記者会見でいってました。

三木谷は「早いもん勝ちじゃないですよね」と仙台参入時にいってましたよね?

なら、その時にもっとアピールしてもいいネタじゃないですか?

知事だって、あの会談の前に公言してもいい話では?

あくまで憶測ですが、あの会談の時にその話をつくったんじゃないだろうか?って。

で、できるだけ楽天に本拠地を託すことの

正当な理由付けとして発言したのかも?と。

(このあたり、時系列等まちがっていたらすみません)

なんか、昨日のメディアでのものすごい露出度(とくに読売での肯定的な質疑応答など)

とか、神戸新聞のコラムとか読んでいて不安は募る一方です。

このまま、ずるずると宮城県が迷って時間かせぎをし、

参入の土壇場になって「うちは楽天さんに・・・」となれば

本拠地なしということで、機構から突っぱねられない可能性がありませんか?

それが狙いのような気がします。

なんか、そのあたりまで決まっているようで・・・非常に心配です。

シダックス参入については、あくまで「声がかかったら」との前提みたいですし

12球団にできなかったときに出馬するような感じですよね。

とりあえず「楽天」に参入させて、12にし(選手会との約束は守り)

そのあとやっぱり「知ってる人」たちで

うまいようにやられてしまうようなことにならないかと・・・そう思うと不安です。



少し前ですが、横浜FCのファンの方と飲む機会がありまして

ずっと聞きたかったことを聞いてみました。

「チームがなくなるってどんな感じなんですか?」

それはもう、計り知れない喪失感があったといってました。

少なくとも彼の周りの人たちは、そのままマリノスに流れることはなかったそう。

それでもサッカー好きだったから、新しいFCに希望を託しているといってました。

今回の件で路頭に迷ったファンが期待して応援するかもしれない新チームが

球界を選手をファンを大切に、本当の意味で新風を巻き起こす

チームであって欲しいのですが・・・どうなるんでしょう。。。
返信する
新球団名 (giants-55)
2004-09-25 23:44:53
書き込み有難うございました。



オリックス(個人的には、チームの呼称を親会社名にするのは抵抗が有るのですが、話の都合上、此処ではブルーウェーブではなく、オリックスと書きます。)って、結局はチーム名というものを重要視してないんでしょうね。オリックスが、旧名称のブレーブスを変更した際、神戸の蒼い海をイメージして「ブルーウェーブ」と名付けましたとか言っていましたが、こうもあっさり外してしまうのでは、そう思わざるを得ません。チーム名って”顔”だと思うし、ファンも愛着を感じるのはその部分も有ると思うんですけどね。大阪にフランチャイズを移すって事も有るんでしょうが、阪神・淡路大震災の際に、あれだけ「頑張ろうKOBE」とかやってたのは何だったんだろう?とも思ってしまいます。



思うに、オリックスの球団経営熱が冷めて来たのは、イチロー選手がメジャーに移籍した頃から始まっていたのでしょうね。皆さんが書かれている様に、恐らく数年でバファローズの名前も変えちゃう可能性大だと思います。それならば、小手先の懐柔策を弄する様な事をせずに、心機一転、全く違うチーム名にした方が、ファンは余程スッキリするのでは?仰木氏を監督に据えるというのも、バファローズ&ブルーウェーブ両方の監督を経験しているので、ファンも抵抗なく受け入れるだろうし、着いて来てくれるだろうという計算が見えてしまいます。(個人的に、監督としての仰木氏の手腕は評価していますが。)何か、全てに於いてファン不在って感じですね。
返信する
まだ希望があることに気づきました。 (RROSE)
2004-09-25 23:07:46
シダックス参入があるかも、というのをすっかり忘れていました。

可能性は低いかもしれないけれど、大きな希望です。





政治的なことはあまり書きたくないのですが(さんざん書いてますね、すみません)、中曽根さん個人の人脈(というより金脈)と、中曽根派(反米派)は、微妙にちがうんですよ。

そして、堤人脈(というより金脈)は、顔ぶれとしては小泉派(親米派)とほぼ重なりますが、堤さんは政治家ではないので、これは明らかに違う。

なにげに自民党は、この2つの金脈以外に「一見クリーンな」金脈がなかったり、ということはあるんです。

政治的方向性が違っても、金の流れでは「敵に塩」関係にあったりはするんですね。



書きそびれたことですが、もし去年か来年だったら、球界にこういう事件は起こらなかったと思います。

堤さんが「第2の合併」を最初に言い出したとき、「お、やっぱりマスコミの注目がオリンピックに向いたんを見計らって現れはったな」と思いましたから。



ノリが「チームがこんなときやし五輪代表辞退するかも」みたいなこと言い出したとき、日本中の野球ファンが「ノリ、そら関係ないで。気持ちはわかるけど、もうええからおまえは黙っとれ」みたいになったと思います。

ノリも、自分の発言がアカンかったとすぐ反省して、口を閉ざしました。

でも、ノリ発言は、なにかをズバリ指摘したものだったかもしれません。

個人的には「ノリよう言うた! 代表メンバー全員辞退さしてみい! 近鉄助かるかもしれへんで!」と思ったことを告白しておきます。



そして、選手会にはまだ「ストどころでない伝家の宝刀」があることも思い出しました。

近鉄はウエスタンの優勝決定戦がまだ残っていますし、優勝すれば日本一決定戦もあります。

が、オリックスは1・2軍とも(代替試合さえなければ)全日程を終えています。

たとえば明日、オリックス選手会全員が、任意引退を球団に申し出たとしたら、何が起こるでしょう?

日程を終えた時点で、近鉄選手会も全員同じことをしたら?



そう妄想すると、なかなかおもろいですね。
返信する
RROSEさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-25 21:07:00
詳細なご説明ありがとうございました。

以前のコメントでも書きました通り、今まで楽天のメリットがどこになるのか分からなかったのですが、これで謎が解けたような気がします。

さらに言えば、先日朝の某ニュース番組で「来週くらいにナベツネの逆襲がある」と聞いていたのですが、ナベツネが表に出ることが無くとも、このラインの逆襲はあってもおかしくないでしょうね。



今のお話を踏まえた上で一つ思ったのは、「政界人脈の代表が中曽根元首相であれば、彼と利害が対立するラインがどう出るだろうか?」ということです。

いくら大勲位とはいえ、中曽根はもはや現役の政治家でもないし、派閥のドンでもないわけです。

それに派閥での影響力があったとして、中曽根派は現在橋本派同様に冷遇されている亀井派に成り果てているわけです。

となれば、政界での発言力は低下していると考えられますし、中曽根氏と対立する派閥の人々が対抗的な動きに出る可能性もありそうな気がしています。

もっとも、これは江尻並の電波な考え方かも知れませんが…
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ものすごく長くなりますが… (RROSE)
2004-09-25 18:25:52
中途半端なコメントをしたままで遅くなり、申し訳ありません。

習ベさんにも少し書いたのですが、楽天のバックアップをしている財界人は、もうどう見てもダイエーや西武と絡みまくっています。

それはつまり、読売グループとも絡みまくっているということです。



「楽天野球団」(仮称)のアドバイザリーボードに名を連ねる12人

http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200409/bt2004092503.html



資本金1億円というのは人を馬鹿にした話ですが、それはともかく、とにかく私が「宮城楽天ホークス」か「宮城楽天ライオンズ」の可能性がある、と書いた論拠を、長くなりますが、説明させてください。



上のサンスポ記事にローソンが入っています。

ローソンの最高顧問は、ナベツネととっても仲良しの、元ダイエーオーナーの中内功(いまのダイエーオーナーはその次男で、皇族と結婚)です。

みずほ、大和、三井住友も、もうダイエー再建問題に絡みまくっています。

http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt46/20030718AS1D1806H18072003.html



ウシオ電機の牛尾会長は西武・堤オーナー人脈でもあり、西部鉄道、系列のプリンスホテルといえば、なぜか皇族の土地を独占買い受けして発展してきた企業グループで、中内、ナベツネととっても仲良しなのは言うまでもないでしょう。



別に、楽天は「宮城本拠、長野フランチャイズ」とも言っています。

なぜどう考えても来季までに改修が間に合いそうにない宮城球場なのか、という話は(まあ、すでに予告してありますが)とりあえず後にして、「なぜ長野スタジアムなのか」を先に。

長野スタジアムといえば、長野オリンピックのときにきれいに改修されましたが、その金を出させたのは誰か。

いまだにJOCの影のドンであり続ける、西武・堤その人です。

しかも、「JOC 堤義明 長野スタジアム」で検索したら、無気味なものを見つけてしまいました。



ここ↓のいちばん下のほう

http://niigata-boro.net/nagano_olympic/2_column3.html

「しかし、見れば見るほど、ここのスコアボードがどこかの球場のそれに酷似しているように思ったのだが、最近雑誌などを整理していてやっと解った。

 表示部の配置はまるで違うが、形状や書式は西武ドームにそっくり(以下、読むと寒気がしてきますので略)」



ここで思い出さずにはいられない記事。

http://www.nikkansports.com/osaka/obu/p-obu-040712-02.html



ついでに見つけてしまった。

そのとき長野でセの来季日程会議が開かれていただと?

http://www.yakyuweb.com/mt/archives/001206.html



そして、もちろん長野五輪のときも含めて、常にオリンピックの“放映権料”相場を、NHKと日テレに優先的に高くしているのが電通。

なぜか現在は電通の顧問職にある中曽根元総理は、ナベツネととっても仲良しです。

お二方とも、政治的には、いわゆる“尊皇派”の直系になりますから、ここでも、皇族ととっても仲良しの中内ファミリー、堤オーナーとのつながりがわかります。



     ☆



実は私は、6月15日の段階で、西武とロッテが合併して「千葉ロッテライオンズ」ができるんじゃないかと思っていました。

というのは、オリッ鉄合併発表(6月13日)とタイミングを合わせるかのように、この↓記事が出たからです(同15日付、残ってたんでビックリ)。

http://sports.yahoo.co.jp/baseball/headlines/jij/20040615/spo/19021500_jij_00020600.html



なぜライオンズが千葉に行く、と思ったかというと、西武沿線生まれでずっと西武ファンの人から「西武ドームは老朽化していて、もう何年も“改修してくれ”と地元ファンが球団に陳情し続けているのに、まったくその気配がない」という話を、去年聞いたばかりだったからです。

もし堤が千葉マリンスタジアムのドーム化を知っていたのなら、もし常勝ライオンズが千葉に移るなら、将来的に千葉マリンの改修費はペイできると計算したからです。

堤オーナーの名とともに「第2の合併が粛々と進んでいる」という言葉が出るたびに、あるいは瀬戸山のニヤニヤ顔を見るたびに、それはほとんど確信に近いものになっていきました。



ひとつ疑問だったのは、するとダイエーはどうなるのか、ということでした。

さらに、ライブドアが申請したときも「なぜ宮城本拠なのか」がわからなかった。

きのう楽天が宮城本拠地で申請したと聞いた瞬間、ちょっと遅すぎましたが、やっと「そうか、ロッテの元本拠地だからか!」と気づいた次第です。



     ☆



以下は、完全に私の妄想ですので、できれば笑ってツッコミをお願いします。



「楽天野球団」(仮称)設立が上人されたとしても、じっさい来季までに宮城球場改修は間に合わないません。

だから改修が終わるまで長野スタジアムを臨時本拠として押さえたのではないか。

これで「宮城なんだけど臨時長野楽天野球団」(仮)は来季オープン戦から参入できます。

が、監督や選手たちがいない。

「宮城なんだけど臨時長野楽天ホークス」になれば、去年の日本一チームをそのままもらえてしまう。

ホークスなら、いつか身売りされるだろうということは、野球ファンもずっと頭の隅にあることですし、始末の悪いことに、ダイエーなら、読売がとつぜん栄養費を公表してナベツネを隠したように、いつでもプチ不祥事を公表して「責任をとってホークスを手放します」くらいのことはやりかねない。

が、パが1球団減って、11球団になってしまう。

とにかく奇数はいけない、ということになる。

そこで「千葉ロッテライオンズ」がやはり浮上してきてしまうのですが…

ただし千葉マリンには屋根がないから、ちょうど開いたし「千葉なんだけど臨時福岡ロッテライオンズ」ということも考えられてくるのですが…



ほりえもん、頼むよ~(涙)

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ナショ坊☆さん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-25 10:16:27
はじめまして。



関西人としてバファローズには慣れ親しんでいただけに、このまま消えてほしくない気持ちで一杯です。

大阪にこだわれと言うつもりは全くありません。仙台でもどこでも、残るんであれば文句は言いません。

合併撤回は無理でも、ライブドアか楽天が作る(と思いたい)新球団への選手契約の譲渡でも私は構わないと思います。



私も見通しとしては厳しいことを書いてはいますが、外れるものなら思い切り外れてほしいです。それで「違ってたから謝れ!」と言われたら、喜んで謝りますよ。

何とかそうなってほしいです…
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Unknown (ナショ坊☆)
2004-09-25 09:38:53
はじめまして。TBありがとうございます。



なかなか難しいですよね。現実は厳しいです。

私は近鉄ファンですが、まだ心のどこかで大逆転のチーム存続を夢見ていたりします。

(この際親会社は野球が好きで経営体力があるならどこでもいいです)

昨日も試合を見ましたが、この選手たちが来年離れ離れになるのは辛いです…。
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2リーグさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-25 06:57:52
ご紹介いただいた記事は私も読んでおります。仕事柄(?)、日経だけは定期購読していますので。

日経は経営者や投資家に役に立つ記事が多いのですが、彼らにおもねらず、諫言すべきところはきちんとしていますからね。

他のスト関連記事も見ましたが、経営者側と選手会側いずれに肩入れするでもなく、それこ「中立的」な立場からの記事が割に多かったように思います。

少なくとも、どこかの主筆御用新聞とはエライ違いです(笑)。



ところで、社説1の方にあった、

「プロ野球の球団とその集合である野球組織には、国民・社会の共有財産という性格が、長い歴史の中で生じている。」

というのはまさにその通りであると思います。

ただ、ここで1つ疑問が生じます。そこまでのものであるプロ野球チームを、1私企業に任せたままでいいのか?

現在ファンは球場でお金を落とすしかできていませんが、株式発行などを通じて市民球団化を図っていくことも、そろそろ考える時期に来ていると思います。
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kazu-ctさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-25 06:40:19
はじめまして。TB拝見させていただきました。貴ブログでの拙記事をご紹介いただき、ありがとうございました。



>球団の合併(しかも救済色の濃いもの)自体は、決して初めてのことではなく、昔いくつも先例があります。第1回日本シリーズの出場チームは、セパとも合併で現存しませんね(松竹と毎日)。私はこの頃をリアルタイムで知りませんが、反対運動などどうだったのでしょうね。



私も当時は生まれていませんが、私の知る限りでは反対運動などはなかったのではと思います。

ただし、当時と今ではプロ野球をめぐる環境が大きく異なることも考慮に入れておくべきでしょう。

当然と言えば当然ですが、当時の消滅球団と場布ふぁローズとでは歴史の重みが異なります。

今調べたところ、合併で消滅した球団は松竹ロビンスを除き、いずれも戦後できたものです。

松竹は戦前からの球団ですが、それでも合併まで10数年しかなかったのです。50年以上親しまれたバファローズとは大きく異なると言えるでしょう。



>球団数をどうこうするためにダイエー親会社の処遇を決めるというのは、さすがに力関係が逆かと。



ええと、そういう意図のことを書いたつもりはないのですが、誤解を与えたようで済みません…

私もkazu-ctさんのおっしゃるように、ダイエー本社の扱い次第でホークスの運命が決、またその扱いが決まる際にホークスの存在は大きな要因にはならないと考えています。

ここで、もし再生機構送りが決定しますと、ホークスは事実上親会社との関係を断ち切られたことになります。

「再生機構ホークスはない」とすでに言われているわけですからね。

となると、親会社を再生機構にとられたホークスが、球界再編という寝た子を起こすことになるのではないか、というのが、私の考えです。



>ライブドアの、球団を強くしていくのに必要な投資余力を持っているかどうか、について相当強く懐疑的です(おそらくここ数年のオリ近以下と思っている)。



記事にしたことはありませんが、確かに彼らが500億のキャッシュフロー(CF)を持っているというのはかなり怪しいと思います。

会社四季報に記載されている純CFはせいぜい130億程度ですから。

その他いくつか気になるところもあって、以前↓の記事を書きましたので、こちらもご参考にしていただけると嬉しいです。

http://blog.goo.ne.jp/ruppert_jones/e/08a54081a17cec5ccbebe04b0008b737

ただ極端なことを言えば、私にとってライブドアはいわば「場つなぎ」になってくれればよかったのです。

つまり、今回の球団合併をできるだけ遅らせて、合併が止め得るのだということを示してくれれば、それでよし。

その間に、近鉄またはオリックス両本社が売却先として文句の言えない企業が出てくれば、そこがバファローズを持てばいい、という考えでした。

ですので、企業としての体力についてはあまり考えていませんでした。と言いますと、言い訳がましくなりますが(汗

またオリ&近鉄との比較ですが、彼らは余力を持っていてもそれを球団に使おうとする意欲に乏しかったわけです。

ですから、意欲があっても当座の金しかなさそうなライブドアと比べると、どっちもどっちと言うことになると思います。
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ひであさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-25 05:42:21
>いま必要なのは,新聞などでも煽られているように「来年は12球団で運営される」ということを既成事実のように普通のファンの人達に染み渡らせることではないかと思います。

染み渡れば染み渡るほど,NPB,もしくは楽天やライブドアがその期待を裏切った時の反動が期待できます。

彼奴らを信用するなよと言って不安をかき立てるよりも,この方が使えるのではないかと考える次第です。



うーん。既成事実化というのも確かに方法としては有効であると思うんですよ。

世論を煽っておいて、NPB側が抜き差しならない状況に追い込めるわけですからね。

ただ、今の流れで新球団が仮にできそうだとしても、自分自身が手放しでは喜べませんし、それだけに期待感を盛り上げるという気に100%なれないのも、正直なところなんです。

というのは、バファローズが消えるという事実がありますし、新球団がバファローズが残した何がしかの伝統を引き継ぐものではないからです。

ですから、「合併反対」と言い続けてきたものとしては、なかなか受け入れられないので…

それに、不安をかき立て過ぎるのもよくないとは思いますが、実際に不安で仕方がないので(苦笑)



ただし、新球団がバファローズの選手契約を引き継いだり、合併撤回→楽天かライブドアが買収という目が出てきた時には、煽りに煽りたいと思っています。
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日経の社説に関する追伸 (2リーグ)
2004-09-25 01:39:10
再度すみません。



日経の社説の件,よく読むと,「社説2」も十分,今のプロ野球オーナーたちには“痛い話”かも知れませんね(「企業の底力が試され」ているそうです)。



≪社説2≫2http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20040923MS3M2301323092004.html



(社説1とコラムは,前掲のレスで紹介済み。)
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まりんさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-25 01:23:52
>世論(もっと言えばマスコミ)がいったん冷めると、同じ状態にはそう戻りませんからね。もう終わったこと、と位置づけられる。



まさにそれこそが、私の危惧するところなのです。まして、スト回避という事実が一人歩きしかねないとも感じていますし。

まりんさんがおっしゃる通り、「これから、これから。まだまだこれから」と思って気をつけていなければ、何が起こるか分かりません。



>“あの大変な時に”楽天は声を上げなかった。それは私の中では大変大きいことです。準備や手続き、状況などがあったにせよ、「参入したいという気持ちは少なからずある」ということは言えたででしょうに。



この点はまりんさんならずとも、楽天への猜疑心を起こすものであると思いますよ。

ちなみに今気になったのですが、なぜ楽天は「手を出さなくてよかった」と思っていたプロ野球ビジネスに首を突っ込むことになったのでしょう?

その点について、心境の変化がまるで見えませんし、三木谷氏も十分に語っているとは思えません。



>疑問なんですが、

球団数がいびつになるとやりにくい!ということですが、来季以降はどうなるのでしょうか?また、どうするのでしょうか?その年、1球団しか名乗り出なかった場合は、審査基準に見合っていてもみすみす逃すのか…。



今考えられる答えは、「経営陣はそこまで考えていない」ということでしょうね。

もともと、10球団1リーグという「いびつでない」形を考えていた連中ですから。
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ご見解に,共感! (2リーグ)
2004-09-25 01:12:27
習慣ベースボールのサイトでご紹介があり拝読しました。



今回の2社(楽天とライブドア)の新規参入に関する本拠地指定の報道を聞いて,そのあまりにも不自然・不誠実・不可思議な話に,気分を害していたので,(拝読し)気持ちが氷解しました。

また,タイトルも私が抱いた気分を的確に表現しておられ,嬉しいかぎりです。



今後は,

>先々週の合意事項にあったさらなる球団数削減をしないという確約が、

>この合意書で消えている点に、私は警戒感を抱いています。



という点に注意を払い,これまで不誠実な対応をしてきたNPB側(経営者側)の態度,今後参入しようとしている経営者の態度,そして,プロ野球の行く末を見ていこうと思います。



ところで球団経営者も日経新聞を読んでいるのでしょうか。

9月24日朝刊の日経新聞の社説とコラムは,不誠実な彼らにこそ,読んでもらいたいものです。興味深い内容ですので,参考までにお伝えします(習慣ベースボールのほうにも,カキコしておこうと思います)。有難うございました。



≪社説1≫

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20040923MS3M2301423092004.html

≪コラム「春秋」≫

http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20040923MS3M2301523092004.html
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kawaharaさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-25 01:02:16
おかげさまで何とかBWには勝ったのですが…本当に勝たねばならないのはプロ野球実行委員会のようです(怒



代替試合をするならする、しないならしない。

日ハムファンとしては、もちろん、代替試合なしで3位確定に越したことはありません。

ですが、一番困るのは、プレーオフ第1ステージまで差し迫っているというのに、27日に決定などと悠長なことを言われることなんですよね。

迅速な判断を求められるときには、熟慮して得られる最善の策が、その場の思いつきよりはるかに劣ることがあると思います。

これもその最たる例でしょう。何より、経営陣の無能に振り回される両チームの選手たちが不憫でなりません。
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RROSEさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-25 00:49:50
先ほど習べを見たのですが、こちらの記事を宣伝していただいたようで、ありがとうございます。

そんな大したことを書いた自覚はまるでないのですが(冷汗、とにかく、今後ともよろしくお願いします。



私自身、まだ楽天のメリットと言うのが見えてきていませんので、お時間ができましたら、まだじっくりお聞かせください。お待ちしております。
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TBさせていただきました (kazu-ct)
2004-09-25 00:32:42
はじめまして。TBさせていただきました、「Dancin' in the Dark」というブログをやっているkazu-ctと申します。



貴記事には共感するところ大ですが、その後のコメントの流れも含め、いくつか気が付いた点だけ。



球団の合併(しかも救済色の濃いもの)自体は、決して初めてのことではなく、昔いくつも先例があります。第1回日本シリーズの出場チームは、セパとも合併で現存しませんね(松竹と毎日)。私はこの頃をリアルタイムで知りませんが、反対運動などどうだったのでしょうね。



球団数をどうこうするためにダイエー親会社の処遇を決めるというのは、さすがに力関係が逆かと。ダイエーを産業再生機構に送るのか、外資に売るのか、それとも自主再建の道があるのか、これが決まるのが前で、ダイエー球団の処遇が決まるのが後でしょう。尻尾が犬を振り回すようなことは、全く力を及ぼして無いとは言えないでしょうが、それがメインでもないでしょう。



私は、ライブドアの、球団を強くしていくのに必要な投資余力を持っているかどうか、について相当強く懐疑的です(おそらくここ数年のオリ近以下と思っている)。なので、楽天が「交流戦の実施が前提」でないと買収に動いてくれなかったのであれば、オリ近の合併は仕方なかった、という感想を持っています。
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個人的には (ひであ)
2004-09-24 19:12:07
正攻法なのは楽天で,ライブドアはあまり考えないでやっているだけの様な気がします。

コピーツールを販売している会社(プロジー)を傘下に持つライブドアは好きではないので,偏った見方になっていると思いますが,楽天に頑張って欲しいと思っています。



いま必要なのは,新聞などでも煽られているように「来年は12球団で運営される」ということを既成事実のように普通のファンの人達に染み渡らせることではないかと思います。

染み渡れば染み渡るほど,NPB,もしくは楽天やライブドアがその期待を裏切った時の反動が期待できます。

彼奴らを信用するなよと言って不安をかき立てるよりも,この方が使えるのではないかと考える次第です。
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長文失礼いたします。 (まりん)
2004-09-24 18:45:08
山ほど言いたいこと、こうではないか?と思うことはありますが…その一部を。



>現時点ではファンや世論の監視がありますが、スト回避、交渉妥結という安堵感が経営陣への監視の目を緩めた時、彼らが手のひらを返さないと言う保証がどこにあるでしょうか?



手のひらを返すかは分かりませんが、監視が緩くなるのを待っているであろうことは十分考えられますよね。

世論(もっと言えばマスコミ)がいったん冷めると、同じ状態にはそう戻りませんからね。もう終わったこと、と位置づけられる。マスコミは特に新鮮なネタを欲しがるように感じますので。それは経営者側さんも分かってらっしゃるでしょうから。

「これから、これから。まだまだこれから」です。



楽天さんは頭がいいなと思います。

「裏で何かあったな?」と思わせるここ数日の動きでしたね。

これまでスポーツ経営のノウハウはありませんし、服装の問題もあるかもしれない。それに楽天よりも吉凶どう出るか分からない、というのはある。でも、私はライブドアの情熱に惹かれています。“何か”やってくれそうな、既存球団では感じさせてくれなかった、ワクワクさせてくれるものがあります。

感覚的・感情的なことを優先するのは良くないかもしれませんが、“あの大変な時に”楽天は声を上げなかった。それは私の中では大変大きいことです。準備や手続き、状況などがあったにせよ、「参入したいという気持ちは少なからずある」ということは言えたででしょうに。



疑問なんですが、

球団数がいびつになるとやりにくい!ということですが、来季以降はどうなるのでしょうか?また、どうするのでしょうか?その年、1球団しか名乗り出なかった場合は、審査基準に見合っていてもみすみす逃すのか…。





>大京について

確か、日テレのズームイン朝で辛坊さんが記事を取り上げておられたと思います。ダイエーはどうなるのだろう…。

日本シリーズが終わった段階で、次の動きを経営者側が仕掛けてきた場合は選手会側は何を盾にするのか。
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楽天の後ろ盾 (kawahara)
2004-09-24 18:05:31
経団連の奥田氏(トヨタ会長でしたっけ?)もいるそうです。



とにかくこのモヤモヤはなんとかならないか・・・・。今日なんとしても勝ってくれ!!「オリックスたおせっっっ~~!!!!!!おーっ!!!」もう気分はかなりハムファン。



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最悪のシナリオ (RROSE)
2004-09-24 15:32:52
考えたくないですが「宮城楽天ホークス」や「宮城楽天ライオンズ」の可能性は捨て切れないです。

もちろんものすごい非難を浴びるでしょうが、少なくとも楽天にメリットはあります。



論拠もいろいろあるんですが、すみません、いまちょっと余裕なくて。

ただ、楽天はライブドアに対抗して宮城を本拠地に選んだのではなく、そこが「ロッテの元本拠地だから」だれか(瀬戸山とは限りませんが)から要請を受けて選んだ、という見方もできるんですよね…
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RROSEさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-24 13:35:04
補足ありがとうございます。

おっしゃるように、楽天の申請は出来レースの可能性が強いと思っています。

この動きがあったから、スト突入に仕向けたとは言わないまでも、やるならどうぞ、という立場には立てた、とは言えるでしょうね。

ただ、この土日までストをされると、肝心要の讀賣さんが困るから、それまでに動きを見せておいて、選手会側を妥結に追い込む(!)ことにすると。

ただし、自分で書いておいてなんですが、狂言回しになる楽天のメリットというのが、どうしても見えないんですよ。

ビジネス界での地位獲得というのも考えられるでしょうが、さんざ騒いでおいて尻尾を巻いたとすれば、やはりイメージダウンは避けられないでしょう。

しかも、楽天はJリーグにチームを持つ企業です。Jのチーム運営は観客動員に大きく左右されますし、したがってイメージ戦略がプロ野球よりはるかに重要なはずです。

にもかかわらずダーティなことをするかどうか、まだ判断がつきかねている部分もあります。



さて、球団数削減派が次に打つ1手は、ダイエーを再生機構に取られたホークスを爆弾に使い、合併ないし球団消滅で球団数を減らす、ということになるでしょうね。

RROSEさんもおっしゃる通り、球団数削減・1リーグ化の流れは否定されていませんからね。

ところが、今度は選手会側には打つ手がありません。

記事にも書きました通り、さらなる球団数削減という文言は合意文書のどこにもありませんし、何より、今回の合意で球団合併承認という先例を作ってしまいましたから(!)



ちなみに、ダイエーの機構送りには確か経産省が反対していたように思います。

ですので、ここの意見が通れば最悪のシナリオが回避される可能性も高まるでしょうが、それまでは全く予断は許されませんね。

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硯魚さん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-24 13:00:59
選手会にとっても苦渋の決断であったと思います。

それでも、バファローズとブルーウェーブを救うことができなかったことは、私にとっても一生忘れられないことになりそうです。

もちろん、選手たちを責めているのではありません。ただ両球団をここまで追い込んだ経営者には、消えない怒りが残るでしょう。



>ライブドア仙台新球団バファローズ継承、楽天神戸新球団でブルーウェーブ継承、オリックス近鉄現経営陣共に退場!がワタシとしては望ましいです。



まったく同感です。特にオリックスを球団経営者として残しておくと、いつまた何をしでかすか分かりませんからね(ーーメ)



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まったく楽観視できません。 (RROSE)
2004-09-24 12:58:45
申し上げたいことはほとんどルパート・ジョーンズさんが書いてくださっていますが…



要するに、選手会とNPBの交渉が決裂してスト突入が決まった(17日)以前に、すでにオリックスと楽天の裏取引は成立していた(16日)ということですよね。それって、



   わざと選手会にストを決行させるよう仕向けた



という見方もできますね。

少なくともオリックスの代表者は知っていただろうし、あの古田が握手を拒否したときのロッテ瀬戸山のニヤケぶりは、どう考えてもヘンでした。

プレーオフ進出がかかっていて、ストでそれが消えるかもしれない、さらに土日に大きな経済的損害をこうむることは確実にわかっている球団の経営サイドの人間が、何故あんなに嬉しそうにしていたのかは、もし「楽天が狂言回しを演じて、最後のオチは球団数減少」というシナリオができていたのなら、まったく不合理なく説明できてしまう。



それから、西武・堤がずっと沈黙しつづけている、西武の代表者が当たり障りのないことしか言っていない、というのも気になります。

そのあたりの報道が、自分が探した限り、まったくないんですよ。



非常に気味が悪いのは、スト決定後、つまり大多数のマスコミがストと「古田という人物」のほうに向いているあいだ、読売は「“億万長者”スト」に代表される電波記事を飛ばしたおしていたこと。

そして読売が、楽天が参入を表明したあたりを境に、唐突に「一見公平な」記事に転じ、そのころやっと(というか、あまりにもタイムリーな時間差で)マスコミ他社が一斉に読売叩きに向きはじめたこと。



   読売がヒールを演じてマスコミの目を逸らす伏線



が「楽天オリックスのシナリオ」に組み込まれていた、と仮定すれば、あまりにもあらゆることが符号しすぎます。



そうこうするあいだにUFJの抱え込んでいる不良債券企業のひとつ、大京の、再生機構活用が決まっています(21日)。

経済ニュースとしては大きなニュースですが、スポーツ関連の報道はそっちには向いていない。

読売以外の球団経営にかかわっているマスコミ、つまり産経、TBS、中日新聞なら真っ先に気づきそうなものなのに、なぜか、私のチェックした限りでは、3社とも、そこのところを衝いていない。

それもマズイです。ほんとにマズイ。

大京が決まれば、ダイエーも、もう時間の問題です。

なのに「ダイエー中内父―読売ナベツネ―西武堤弟」ラインの取材が完全に手薄になっています。



もうひとつ指摘すれば、放映権料問題は、まったく語られなくなっています。

それを問題にしないということは、ものすごくいろんなことをスッ飛ばしてかなり乱暴に言えば、球団数縮小・1リーグ化へのシナリオを全否定したことにはまったくならない。

意図的なのかどうかはともかく、少なくとも広島以外の球団経営側は、裏返せば、それは読売の既得権として認めてしまっているとも言えるかもしれません。

とくに産経、TBS、中日新聞が報じないのなら、ヤクルト、阪神、横浜、中日は認めてしまっているということかもしれません。



もう私もいろいろ考えて気が重くなるばかりですが、とにかく三輪と礒部のことを心配しています。

古田ばかりがスポットライトを浴びていますが、三輪と礒部も全会議・全交渉に臨席していますし、試合にも出ています。

とくに三輪はじめオリックス選手会は「合併する側」に所属しているというだけで、礒部はじめ近鉄選手会ほど世間の同情を集めにくくなってしまっていますが、ある意味、オリックス選手会がいちばんつらいとも言えます。



三輪の「ブルーウェーブがなくなる」という言葉は重すぎる。

それは私には「オリックスという企業が最後に笑う、選手会全体が最後には潰される」という予言のようにとれてしまいました。



長くなって申し訳ありません。
返信する
Unknown (硯魚)
2004-09-24 12:38:55
こんにちわ。

スト回避および来季新規参入を睨んだギリギリの決断、

選手会は辛かったでしょう。

なんで、現場でスーパープレーを見せてくれれば良い

選手たちが涙を流さなければならないのか、その理不尽

さは一生忘れられません。



来季参入問題が決着し、近鉄・オリックス所属選手たち

の先行きが確定するまで、ファンは監視を緩める訳には

いきませんね。



ライブドア仙台新球団バファローズ継承、楽天神戸新球

団でブルーウェーブ継承、オリックス近鉄現経営陣共に

退場!がワタシとしては望ましいです。
返信する
ちゃれんじさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-24 12:17:20
こんにちは。

やはりライブドアと楽天では楽天のほうが勝つでしょうね。



おそらく、ライブドアだけはなんとしても潰したいオリックスと、ライブドアとはライバル関係にある楽天で、利害の一致があったことが、楽天の仙台本拠地決定の背景にあると思われます。

これで、バファローズの名称と選手が楽天新球団に移動されるのなら私は問題ないと思いますが、ちょっと考えにくいですね…

ある程度の成果が出たのは事実ですが、この合意はバファローズとブルーウェーブを犠牲にした妥協の産物としか言いようがなさそうです、
返信する
楽天に対する信頼感ゼロ (ちゃれんじ)
2004-09-24 09:53:11
おはようございます。

はっきりいって「あとだしジャンケン」の楽天

参入が確定的です。でもこれズルいでしょう。



わたしゃライブドアもいけスカンけど

楽天のこのやりかたは横暴ではないかと…

あとで自分も本文書くつもりですが

これでは勝ったことになっていませんね。

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モコモコさん (ルパート・ジョーンズ)
2004-09-24 07:53:54
本来なら、こうなる前にライブドアが多少大人の話し合いをすべきだったとも思うんですよ。

阪神の久万オーナーなどは会談を呼びかけていたくらいですから、そのチャンスはいくらでもあったわけですし。



ライブドアよりも期待を抱きづらいのが正直なところですが、現時点では楽天に期待するしかなさそうですね…
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単なるライヴドアつぶし‥ (モコモコ)
2004-09-24 05:20:39
‥の「単なる」がなくても十分ダーティーですよね‥

ライヴドアの「正攻法」さが、さわやかに思えてきました。
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