■ 大リーグ:再び球界激震 薬物汚染はNPBにも(毎日jp・2007年12月15日)
ミッチェル・レポート全文は↓
■ "REPORT TO THE COMMISSIONER OF BASEBALL OF AN INDEPENDENT INVESTIGATION INTO THE ILLEGAL USE OF STEROIDS AND OTHER PERFORMANCE ENHANCING SUBSTANCES BY PLAYERS IN MAJOR LEAGUE BASEBALL"(MLB.com・英語・2007年12月14日)
レポートに記載された薬物疑惑のある選手のリストは↓
■ Mitchell Report List(Yahoo! News米国版・英語・2007年12月14日)
ついに出たか、というのが個人的な感想です。MLBの話は「対岸の火事」なのでここでは扱いませんが、以前から噂がないではなかったNPBでの薬物疑惑が、ついに具体的なものとして現れたわけです。
とはいうものの、疑惑はあくまでも疑惑。禁止薬物の所持を限りなく確実に示す証拠が出てきても、日本でそれらの薬物を使用した決定的な証拠がなければ、事件にまでは発展しません。
そして、ミッチェル・レポートに挙げられた選手であれ、それ以外の(もちろん日本人を含む)選手であれ、禁止薬物を使用していた事実が発覚する可能性はまずない、というのが、私の予想です。
その理由は簡単、発覚を望まない人が、望む人を圧倒するから。
疑惑がある選手や、所属球団が問題発覚を望まないのは当然のこと。MLBでは実名でのレポートに対して選手会が反発していますが、同様のレポートが日本で出たとして、NPBの選手会がすんなり受け入れるでしょうか?
NPBのコミッショナー代行は日本での薬物使用を全面否定しましたが(サンスポ)、検査自体は昨年に始まったもので、それ以前のことは調べなければ分からないはず。
とはいえ、代行が誰かを考えれば、そんな調査が実現する可能性がどれほどのものか、皆さんにもお分かりになることでしょう。まさに、ラクダが針の穴を通るのと等しいと言わねばなりますまい。
では、ファンは? 疑惑の全面追求、全容解明を求める人がいるとすれば、おそらくファンの一部でしょう。
ですが、それがファンの総意にはならないでしょうし、純粋に人数として見たときに、多数派になることもなかろうと思います。
この点については断定的なことは書きづらいのですが、現在NPBでプレーする選手の中で名前が挙げられたジェフ・ウィリアムスが、あの熱狂的なファンを多数抱える阪神の選手であるという事実は挙げておきましょう。
※ ただし、繰り返しになりますが、現時点での疑惑は、あくまでも疑惑です。疑いのある選手に不信の目を向けるのも自由ですが、ファンがその選手を信じるのもまた自由なのです。私が問題としたいのは、調査することを望むか望まないかの一点のみです。
というように考えていくと、MLBでは激震が走ったとしても、NPBではおそらく何も起こらないだろう、としか私には考えられません。
NPBが過去の薬物使用について本格的な調査を行う可能性がゼロだとは言いません。ただ、その可能性は紺田が札幌ドームのバックスクリーンにホームランを打ち込むのと、そうは変わりますまい。
大山鳴動してネズミ1匹すら出ない。いや、むしろネズミ1匹漏らさぬために鳴動している人すらいるかも知れない。かくて何事もなかったかのように、来シーズンは開幕することでしょう。
とはいえ、薬物の使用自体は、どうしても正当化できるものではありません。どこかで歯止めがなければ、薬物使用は数・量ともにエスカレートするでしょうし、そうなればスポーツの根幹が崩れ去ることになるのです。
確かに、薬物は選手にとっては魅力的に映るのかも知れません。ですが、そこで先ほどの薬物使用選手リストをもう一度見ていただきたい。
・ Phil Hiatt(阪神暗黒時代を彩る大型扇風機)
・ Bart Miadich(2005年読売に途中入団、長崎での阪神戦で先発大炎上)
・ Chad Allen(今シーズン檻にいたはずが、存在感まるでなし)
それでも薬物に期待しますか!?
ミッチェル・レポート全文は↓
■ "REPORT TO THE COMMISSIONER OF BASEBALL OF AN INDEPENDENT INVESTIGATION INTO THE ILLEGAL USE OF STEROIDS AND OTHER PERFORMANCE ENHANCING SUBSTANCES BY PLAYERS IN MAJOR LEAGUE BASEBALL"(MLB.com・英語・2007年12月14日)
レポートに記載された薬物疑惑のある選手のリストは↓
■ Mitchell Report List(Yahoo! News米国版・英語・2007年12月14日)
ついに出たか、というのが個人的な感想です。MLBの話は「対岸の火事」なのでここでは扱いませんが、以前から噂がないではなかったNPBでの薬物疑惑が、ついに具体的なものとして現れたわけです。
とはいうものの、疑惑はあくまでも疑惑。禁止薬物の所持を限りなく確実に示す証拠が出てきても、日本でそれらの薬物を使用した決定的な証拠がなければ、事件にまでは発展しません。
そして、ミッチェル・レポートに挙げられた選手であれ、それ以外の(もちろん日本人を含む)選手であれ、禁止薬物を使用していた事実が発覚する可能性はまずない、というのが、私の予想です。
その理由は簡単、発覚を望まない人が、望む人を圧倒するから。
疑惑がある選手や、所属球団が問題発覚を望まないのは当然のこと。MLBでは実名でのレポートに対して選手会が反発していますが、同様のレポートが日本で出たとして、NPBの選手会がすんなり受け入れるでしょうか?
NPBのコミッショナー代行は日本での薬物使用を全面否定しましたが(サンスポ)、検査自体は昨年に始まったもので、それ以前のことは調べなければ分からないはず。
とはいえ、代行が誰かを考えれば、そんな調査が実現する可能性がどれほどのものか、皆さんにもお分かりになることでしょう。まさに、ラクダが針の穴を通るのと等しいと言わねばなりますまい。
では、ファンは? 疑惑の全面追求、全容解明を求める人がいるとすれば、おそらくファンの一部でしょう。
ですが、それがファンの総意にはならないでしょうし、純粋に人数として見たときに、多数派になることもなかろうと思います。
この点については断定的なことは書きづらいのですが、現在NPBでプレーする選手の中で名前が挙げられたジェフ・ウィリアムスが、あの熱狂的なファンを多数抱える阪神の選手であるという事実は挙げておきましょう。
※ ただし、繰り返しになりますが、現時点での疑惑は、あくまでも疑惑です。疑いのある選手に不信の目を向けるのも自由ですが、ファンがその選手を信じるのもまた自由なのです。私が問題としたいのは、調査することを望むか望まないかの一点のみです。
というように考えていくと、MLBでは激震が走ったとしても、NPBではおそらく何も起こらないだろう、としか私には考えられません。
NPBが過去の薬物使用について本格的な調査を行う可能性がゼロだとは言いません。ただ、その可能性は紺田が札幌ドームのバックスクリーンにホームランを打ち込むのと、そうは変わりますまい。
大山鳴動してネズミ1匹すら出ない。いや、むしろネズミ1匹漏らさぬために鳴動している人すらいるかも知れない。かくて何事もなかったかのように、来シーズンは開幕することでしょう。
とはいえ、薬物の使用自体は、どうしても正当化できるものではありません。どこかで歯止めがなければ、薬物使用は数・量ともにエスカレートするでしょうし、そうなればスポーツの根幹が崩れ去ることになるのです。
確かに、薬物は選手にとっては魅力的に映るのかも知れません。ですが、そこで先ほどの薬物使用選手リストをもう一度見ていただきたい。
・ Phil Hiatt(阪神暗黒時代を彩る大型扇風機)
・ Bart Miadich(2005年読売に途中入団、長崎での阪神戦で先発大炎上)
・ Chad Allen(今シーズン檻にいたはずが、存在感まるでなし)
それでも薬物に期待しますか!?
日本国内となると、果たして不安はありますよね。
チェック体制を詳しく知らないので、にわかに判断できないところはありますが。
>裁量ではなく規則(ルール)に基づいて運用する
国際的な基準から考えれば、規則の厳正な適用はどうしても必要でしょう。
もし不具合があれば、規則を変えられるようにすればいい話ですし。
しかし、アスリート用の風邪薬って作れないんですかね?
需要は必ずあるし、それなりにお金がある需要者が多いんで、リターンも期待できそうなんですが……
アマチュアの(IBAFが公認した)国際大会は必然的にWADAの検査を伴っているはずですが、国内や地方の大会・リーグまで手が回らない可能性もあるので。
NPBにも、過去のことはともかく今後アホなことをしでかす選手が出てこないようきっちり検査体制を整えてほしいです。万が一、引っ掛かった選手が出たら、きちんと処分を下す。選手のモラル向上を促す啓蒙活動も必要ですが、現実的な抑止力(抜き打ち検査と、万が一引っ掛かった場合の厳しい罰則)を用意しておくことです。それと禁止薬物リストを公開してどんどんアップデートすること。件の育毛剤の件などは球団側の不手際も絡んでいたようですし、トレーナーや指導者・選手たちにきちんと周知する必要があります。
「アスリートは風邪薬も飲めない」という批判は出てくるでしょうが、こういうことに例外や抜け道を作ってはだめでしょう。裁量ではなく規則(ルール)に基づいて運用することが大事なんです。
だとすると、日本はそういう問題に鈍感でも暮らしていける分、
薬物問題が俎上に上りにくいことにもなりますね。
まして、共産圏のようなステート・アマへのサプライ体制もなかった(はず)ですし。
そういう日本人のうちの1人として感じるのは、選手のバックグラウンドがどのようなものであれ、
薬物を使ってスターになった選手の罪は重いなぁと。
使ってもダメだった人なら、まだいくらでもネタにできるんですが(苦笑)
薬物の何を問題視するかで、線の位置も変わってくるでしょうし(ex. 副作用の程度、依存性の有無)。
思うに、100%正しくかつ不変の線というものはおそらく存在しないにもかかわらず、
どこかで線を引かないといけないというのが厄介なわけで。
結局のところ、その時どきに応じて線の位置なり、線引きの原則を変えていくしかないんでしょうね。
マイノリティが米国社会で認められる為には、それなりの実績を挙げなければ…って悩んでる弱味につけ込んでそういうブツに手を出さざるを得ない様に持って行かせると。ベン・ジョンソンとかモロそうでしょ。
で、そういったマイノリティに職場を奪われつつあるホワイト・トラッシュが連鎖的に薬に手を出す…。
MLBの最初の告発者がメキシコ人のカンセコって事や日本でプレイする選手で爼上にあげられたのが、オージーのウィリアムスやベネズエラのカブレラって言うのがなんともね…。
この手の問題が出るといつも分からなくなるのは、
「禁止薬物」の境界線です。
今回問題になっているヒト成長ホルモンで考えてみたのですが、
「(医療行為など)正当な理由が無いにも関わらず、
意図的に摂取して体内バランスを崩す」からドーピング、
つまり、(人体の)自然法則に逆らっているから不法行為になる。
逆に、いわゆるサプリメントを服用している選手がいたとして、
それは「薬物使用」と呼べるのかどうか、
或いは、サプリメントが禁止「薬物」に指定されていないとしたら、
他の違反薬物と、そうでない薬物の違いは何処なのか、
どうしても、この部分が消化不良を起こしています。
それを言い出したら、NPBは疑惑の選手だらけになるのでは(^^;;)
若くして亡くなったアスリートの中には、薬物の副作用を疑われてる人も少なくないですよね。
生命を冒してまで勝ちたいのか!? と、外野は簡単に言えるんですが、
当の本人たちには、彼らにしかわからない心理があるのかも知れません。
とはいえ、そこまでして確実に結果を出せるという保証もないんですけどねぇ……
もしや、頭部に薬の副作用が出たか・・・と。
(ラロッカごめんなさい)
筋肉増強剤の初期の副作用は、てっぺんハゲ、皮膚が汚くなるなどあり、長期に服用していると、肝臓の働きが悪くなったり、精子減少、精液減少・・となる・・というリスクがあるそうです。
それでも薬物を使うだけの価値(成績が出るか否かの違い)は確実にあるものなのかなと疑問です。