タカツテツヤ blog 『My Back Pages』

シンガーソングライター高津哲也(ex.RUNT STAR)のブログです。

僕とボビー師匠

2011-10-04 | music
来年2月に、ボビー・ウーマックが来日公演をするという突然のニュース。ビルボード東京にて。いやービックリした。もう長いこと噂も聞かないし、引退しちゃったんだろうなあと思ってたから。

ボビー・ウーマックといえば、黒人のいわゆるソウルミュージックのシンガーソングライターの中で、僕が特に好きな人のひとり。サム・クックの弟子として、SARレコードでThe Womack BrothersやValentinoisというグループで歌っていた60年代はじめの頃から、70年代のソロ全盛期の名アルバムの数々、80年代の作品までどれも愛聴しています。パンチのあるアップテンポなナンバーから男泣きの狂おしいバラードまで、とにかくどれも曲がよくてバラエティに富んでいる!そしてボーカルが暑苦しい!ルックスは言わずもがな!たまに調子に乗りすぎてこんなジャケのアルバム作っちゃう!という感じで、僕にとっては色んな角度から何度でも楽しめる愛すべき師匠です。

確か94年か95年くらいだったと思うけど、来日公演も観にいきました。当時僕は21歳で大学生。途中ギターの弾き語りでサム・クックのメドレーをはさみながら、70年代のヒット曲満載の凄いライブだったことをまだ強烈に覚えてます。全盛期は過ぎていたとはいえ、真っ赤な上下の怪しいスーツで、途中上着を脱ぎ捨て、最終的には上半身裸で下は赤いスラックスという状態で、観客を指さしながら熱唱する大変なリアルソウルマン。そんなショーを至近距離で観てしまったことは、その後の僕の人生に大きな影を落としていると言っていいでしょう。

RUNT STARの頃に書いた『Daylight』という曲は、師匠のこの曲からタイトルをいただきました。

Daylight - Bobby Womack



おなじくラントの頃の『MOON』という曲は、僕の中でこの曲のムード、曲想があって作った曲です。

Woman's Gotta Have It - Bobby Womack



もう退会しちゃったけど、前にmixiをやっていた頃、僕はボビーというハンドルネームで、アイコンの写真はこれまた実にパンチの効いたボビーのお父さん(手前左のギターを持った人)のものを使わせてもらってました。

いろんなお礼の意味でも、2月は師匠を拝みにいかないとなあと思ってます。

追記:長いこと噂を聞かないなんて、僕の情報不足でした。2009年には、ジェフ・ベックやRUN DMCらと一緒にロックンロールの殿堂入りしているし、2010年にはロン・ウッドのアルバムに参加したりしていた様子。お元気そうで安心しました。2月が楽しみ♪