タカツテツヤ blog 『My Back Pages』

シンガーソングライター高津哲也(ex.RUNT STAR)のブログです。

ポール師匠

2017-05-01 | music
ポール・マッカートニー@東京ドーム。3年前、公演当日に師匠本人の体調不良によってまさかの中止というバッドサプライズに会ってしまい、今回もまさかなんて頭をよぎったけど、そんな心配は無用だった。終わってみれば3時間近く、全39曲、5人のバンドだけで満員のドームを沸かせる圧巻のショー。天才のセンスとプロの技術とエンターテイナーとしてのサービス精神の塊だった。今年75歳になるとは到底思えない、前人未到の領域に居る現役の師匠なのだった。

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Don't Let Me Down & Down

2017-01-16 | music
今月のPenのデビッド・ボウイ特集良かった。回顧展に行かないと。読んでそう思ったのだ。

去年はまさかの訃報から夏の終わりくらいまで、ほんとうにデビッド・ボウイしか聴かないくらいハマってしまい、全キャリアをじっくり聴き通してみて、その凄さにあらためて気づかされた。自分でも不思議に思うほど憑かれたようにひたすら聴いていた。来日ライブを観られたのは、Ralityツアー@武道館。2004年くらいだったと思う。

この曲懐かしいな。
Don't Let Me Down & Down - Black Tie White Noise [1993] - David Bowie
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『Blue & Lonesome』

2016-12-07 | music
ローリング・ストーンズのニューアルバム。

11年ぶりのアルバムが、ブルースのカバー集になると聞いて、もう11年かという驚きと、カバー曲だけなのか…という肩透かしを食らった気持ちになったけど、 聴いてみたら、あまりの凄さにやられてしまった。

70歳を超えた爺さんたちが放つ、円熟味や枯れた味わいなどとはかけ離れた、エネルギッシュでソウルフルなブルース。自分たちが60年前に初めて聴いて夢中になったブルースナンバーたちを、ただ好きに演奏しているというだけ。ブルースの現代的な解釈などというガキの自意識や、大御所の暇つぶしとは無縁な、ひたすら無邪気に熱いパフォーマンス集。ブルースを聴いて、こんなに新鮮な気持ちになったのは久しぶり。エグい演奏とは裏腹に、清々しくもある。ミックのボーカルが水を得た魚のようだ。

昨年のキースのアルバムも好きだけど、インパクトでいったら、こっちのほうが凄い。これがもしストーンズのラストアルバムになったとしても、その昔、ブルースへの憧れから気心知れた仲間と始まったバンドが、巨大なキャリアの円を描き、同じ仲間たちと同じところで終わるという、素敵な幕引きなんじゃないかと思うほど、素晴らしいアルバムだと思う。
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僕とボビー師匠

2011-10-04 | music
来年2月に、ボビー・ウーマックが来日公演をするという突然のニュース。ビルボード東京にて。いやービックリした。もう長いこと噂も聞かないし、引退しちゃったんだろうなあと思ってたから。

ボビー・ウーマックといえば、黒人のいわゆるソウルミュージックのシンガーソングライターの中で、僕が特に好きな人のひとり。サム・クックの弟子として、SARレコードでThe Womack BrothersやValentinoisというグループで歌っていた60年代はじめの頃から、70年代のソロ全盛期の名アルバムの数々、80年代の作品までどれも愛聴しています。パンチのあるアップテンポなナンバーから男泣きの狂おしいバラードまで、とにかくどれも曲がよくてバラエティに富んでいる!そしてボーカルが暑苦しい!ルックスは言わずもがな!たまに調子に乗りすぎてこんなジャケのアルバム作っちゃう!という感じで、僕にとっては色んな角度から何度でも楽しめる愛すべき師匠です。

確か94年か95年くらいだったと思うけど、来日公演も観にいきました。当時僕は21歳で大学生。途中ギターの弾き語りでサム・クックのメドレーをはさみながら、70年代のヒット曲満載の凄いライブだったことをまだ強烈に覚えてます。全盛期は過ぎていたとはいえ、真っ赤な上下の怪しいスーツで、途中上着を脱ぎ捨て、最終的には上半身裸で下は赤いスラックスという状態で、観客を指さしながら熱唱する大変なリアルソウルマン。そんなショーを至近距離で観てしまったことは、その後の僕の人生に大きな影を落としていると言っていいでしょう。

RUNT STARの頃に書いた『Daylight』という曲は、師匠のこの曲からタイトルをいただきました。

Daylight - Bobby Womack



おなじくラントの頃の『MOON』という曲は、僕の中でこの曲のムード、曲想があって作った曲です。

Woman's Gotta Have It - Bobby Womack



もう退会しちゃったけど、前にmixiをやっていた頃、僕はボビーというハンドルネームで、アイコンの写真はこれまた実にパンチの効いたボビーのお父さん(手前左のギターを持った人)のものを使わせてもらってました。

いろんなお礼の意味でも、2月は師匠を拝みにいかないとなあと思ってます。

追記:長いこと噂を聞かないなんて、僕の情報不足でした。2009年には、ジェフ・ベックやRUN DMCらと一緒にロックンロールの殿堂入りしているし、2010年にはロン・ウッドのアルバムに参加したりしていた様子。お元気そうで安心しました。2月が楽しみ♪
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直球野郎

2011-09-21 | music
ひさびさに、シビれるやつを見つけちゃったよ。超ストロングスタイルでストレートなR&B野郎、Eli "Paperboy" Reed(イーライ・ペーパーボーイ・リード)!! 何年か前から活躍しているみたいだけど最近はじめて知りました。今どきこんな問答無用のオールドスクールなR&Bをやるヤツはいませんよ。アメリカで'50~'60年代に全盛だった、'70年代初めにいわゆるニューソウルが出て来る以前の、いなたく熱い汗と涙のソウルミュージックを、何のひねりもなくそのまんま今演る男。普通できないよこんなこと。かっこいい。どの曲も声もバンドも最高です。しかもバンド名が “~ & The True Loves”って言うんだからもうイカしすぎてる。あーすっきりするわ!こういう直球野郎、好きだなあ。。


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