電話相談深夜担当日記 2016 の1

一日の深夜は男性中心
今回の担当は女性中心
そしてなぜか
相談内容も相談者のタイプも片寄る

今回は六件のうち二件が恋愛
一件はかなりのヘビーなリピーター
お説教がましい人でね……

唯一ひとりの男性は 半分ひやかし
ひやかしとはいえリピーターで
ここに電話をすることでしか
何かが癒されないのは 辛いだろうと思う
否 癒されるはずもないから繰り返しているのだろう
このての電話は 時おり不毛を感じる

あと二件は 同じ人からであった
三時すぎに 薬を沢山飲んでしまいたいと……
近くに人が居るなら その人に薬を渡して
いないなら とにかくおちついて
明日お医者さんに行くとか
明るくなったら散歩するとか
などと 具体的な提案をしたら
はい はい と聞いてくれて ４分くらいで切れた

そして一時間半後に
さっき 薬が飲みたいと言ってかけました
と 再度書けてきたのだった

この電話でいろいろなことが判明した
個人的なことだから 詳細は記さないが
さまざまな精神疾患と それに伴うさまざまな環境と
不器用に折り合いをつけながら暮らしておられるのだった

ため息をすると埃を吸ってしまうので
それを防ぐために この一時間半コロコロで
ずっと掃除していたらしい……


でも それによって落ち着いたのか
誰かと話したくなって 電話を再度くれたのだった

私の対応も不備はあるだろうが
彼女の数時間のつらい時の流れに
少しは伴走できたのかなと思った

印象に残る人だった