定年退職 おまけ

2012-03-08 17:10:11 | 日々思うこと
連れ合いの定年に伴い 
私も長年やってきたアパート管理業務を退職することとなった

川越の新婚の家からこの地に引っ越してきてすぐに
義母が大病にかかり三年の闘病生活を送った
当時あったアパートは戦後すぐに建てたもので
共同トイレだったり いかにも古いものだった
私たちが引っ越してきたのをきっかけに
アパートの建て替えをし始めていたのだった
アパート業務を一気に引き受けていた義母は
入院を繰り返していて 実務をする人がいなかった
連れ合いは普通の勤め人で日中いないし
義父は宇宙人に近い人で 生活実務をこなせる人ではなかった

長男がまだ二歳になるかならないかの頃だった
私はわけもわからないまま 地鎮祭やら何やらをやって
新しいアパートの入居者手配まで 一人であれこれやったのだった

うん 本当は多くの人の力を借りていたのだと思うけれど
その頃の私は いつも緊張とストレスで ひとり孤軍奮闘のつもりでいた
いつも イライラしていたように 今になって振り返れる
きっといつも目がつりあがって 子供にあたっていたのではないかな

新しいアパートの管理方法も名称も 
なんとそんな私を見かねた不動産屋さんがアドバイスしてくれた

あれから25年 いっつもアパートのことが気になってきた
入居者と退去者の繰り返し・・・部屋が空けば収入が減るから 必死だ
トラブルもあったし 家賃滞納もあった
世間知らずの私でも アパートの人たちの動向で世情を垣間見ることができた
最近では女の子が平気で彼を連れてくる こそこそしないところがいい 笑
バブルの時期は みんな羽振りが良くて 更新ごとに家賃をあげられた
敷金礼金も二か月ずついただけた
今は 更新ごとに必ず賃下げ交渉 更新料免除相談だ
敷金礼金は 一か月ずつが当たり前になってしまった

家賃計算も確定申告の書類整理も ずっと独自のやり方でやってきた
我流だけど 私には一番いいやり方だった
不動産屋さんとの交渉もうまくなった 
誠実さがすべての基準でやってきた
身勝手な不動産屋さんはおことわりだ
最近は 物件をものとしか見ていない
うん たしかに部屋は「もの」なのだけれど
部屋を通じて入居者と大家が関係性を持つこと 
つまり人と人をつなぐということをまったく頭に置いていないで 
ただ契約を取らんかなの姿勢の不動産屋さんが多くなってきたのだ
(不動産屋というより 個々の営業マンの資質なのだけれど)

今ここで不動産事情をぼやいても仕方ないけど
振り返れば あぁ いろんなことがあって
いろんなことを学ばせてもらったなぁと思うのである

けっこう 孤独な業務だった
でも いろいろな出会いもあった

ずっと手書きでやってきた家賃帳と パソコンに入っているデータ
全部を整理して 明日山中湖から帰ってくるつり合いに渡そうと思う






コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (oki)
2012-03-09 00:55:02
なるほど。
うちは一人なのに固定資産税四万いくらとられてます。
アパート作るのはちょっとなので、二階を整理して人に貸そうと考えています。
しかしいま寝ているところは広い場所ですから、大震災が起こってもなにも落ちて来ませんし、精神的に広々しているのは良い。
yumiさんもご苦労様でした!
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ありがとうございます (ゆみ)
2012-03-10 13:22:31
心豊かにすごしていきたいです。
これからもよろしくお願いいたします。
返信する

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