電話相談深夜担当日記6

2015-09-10 08:52:00 | ヘルパーのお仕事
夏の始めに担当をして
お祭り騒ぎな夏を過ぎて
久しぶりの深夜担当

館内の非常ベルが鳴るというハプニングもあり
少し心萎えた当番の夜だった

本当に最近 死にたいという言葉を軽々という人が多い
そして 精神疾患を持つ人の電話が多いのも
最近の特徴かもしれない

息子の進学を心配する不安神経症的なお母さん
息子は25才 大学7年だという
以前の電話で甘やかすな と言われたという
たぶん そんなことはわかってるんだ
でもやむにやまれぬ不安を感じるからかけてくるんだよね
・・・とは思っても 解決策を出せるわけでなく
一緒に右往左往と悩むしかできない

ダイヤルQ2依存の自己破産者の電話
司法書士を通して裁判所に生活計算書を出さねばならぬのに
また借金をして電話をしてしまったらしい
嘘の計算書を書くか悩んでいる
これは・・・・嘘をつかない方向で・・・だよね・・・
ただ 病的な金銭感覚は精神科や自助会にも通っているようで
その依存の裏には希死願望が垣間見えた
つらいね・・・

統合失調症を認められない34才の女性
合いの手のように 死にたいという
つまりそれって 今の自分でいたくないということなんだろうと思う
でも あまりに薬を飲みすぎていて 酔っぱらいのようで・・
親には入院を勧められていると言った
ちょっと 家族も大変だねと感じ入った

夏に自殺未遂して強制入院 退院したものの
リスかしたり首をつりたい衝動にかられるという30才の男性
その生い立ちや会社の環境の過酷さに驚かされる
鬱にならないほうがおかしいと思うくらいだ
それでも 家族の中では彼が一番正常みたいで
つい 死にたくもなると同情を寄せてしまった
はじめは苦しそうだったけど 一代記を一時間かけて聞いて
これからアルバイトに行って 終わったら休みます と
落ち着いた感じになったのでよかった・・・

あと一本は 今一つ訳のわからない電話 8分で終えました

町のどこかの片隅で 人知れず泣いている人たちがいる
社会の表には出ることのない慟哭だ

せめて 電話が繋がったことだけでも
彼らの小さな救いになればと思う


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