じゃーの…

　2007年1月20日早朝、幼馴染の正明から電話が入った。いつもはテンションの高い声で話すそいつの声は暗く、悲しい報せを俺に告げた。

　昨年の3月から事故で意識不明だった、ノブが逝った。ノブは俺に「サンハウス」などの「めんたいロック」を俺に教えてくれた高校からの友達だ。アイツの事故以来、Ｓ＆Ｒのライブで、アイツの好きだった「サンハウス」の曲をよくプレイしたけど、届かなかったみたいだ…。世の中にはくそったれな連中が沢山いるのに、そんな連中はのうのうと生きやがって、ノブみたいな良いヤツの明日を奪うなんて、本当にこの世界は不条理に満ちてやがる。くそったれだ!!!!

　ノブの好きだった「冬のソナタ」のインストが流れる葬儀の中での正明の弔辞に俺は珍しく号泣してしまった。「10ヶ月よう頑張ったの、ノブ。俺達は遅れて行くけど、ゆっくり眠ってくれ。じゃーの、ノブ。」

　俺もいずれそっちに行くけど、それまではお前の教えてくれためんたいロックを胸の奥に抱いて、精一杯歌って行くし、生きていくわ。お前に届くように。

　じゃーの、ノブ。