らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

4052.Tomorrow Never Knows (2022 Mix) THE BEATLES

2024-01-28 | 12.THE BEATLES

 「2023 EDITION」として2023年にリリースされた、ザ・ビートルズの「赤盤」「青盤」。グループ
解散後にこれほど、いろいろなミックスが次から次へと発売されるアーティストも稀れですが、今回の
それは、今までのミックスと比較して「音の革新」とりわけ、「技術の革新」をあらためて感じます。

 「2023 EDITION」では1973年にリリースされた「赤盤」「青盤」に収録されていない楽曲のリミック
スを聴くことができます。どの曲もオドロキの連続で「今までに聞こえなかった音」を再認識された方
も多いのではないでしょうか。

 素晴らしいミックスの連続・・・。なのですが、中には個人的に違和感を拭えない曲もありました。
あくまでも個人的嗜好という点でお許しください。「赤盤」のなかでは以下の3曲です。

 1.She Loves You
 2.You Can't Do That
 3.Tomorrow Never Knows


 今回は「Tomorrow Never Knows」を取り上げます。最新のミックス(2022)の特徴の一つにポールの
ベースが前面に出ていることがあげられます。これによりポールが「C」のワン・ノートに巧みな変化
をつけてパフォーマンスしているのか、この曲でもあらためて認識しました。しかし、同時にコピーが
とても難しいこともわかりました。まずスコアにできるか、チャレンジしてみたいと思います。

 さて、違和感とは何なのでしょうか。ポールのベースが前面に出ていることの恩恵を感じると同時に
「圧」の強さを感じてしまい、少しバランス感に欠けていないかという点です。特に1弦の5フレット
で演奏していると思われる「C」音がときどき他の音の存在感を打ち消してしまうような「圧」を私は
感じてしまいました。

 音の革新。この曲が初めて世に出た1966年の当時は、それが受入れられていませんでした。1966年の
7 月29日付「NME 」誌で、アラン・エバンズ氏はこのように述べています。

 「Tomorrow Never Knows」はジョンのボーカルで「心を無にして、くつろいで流れに身をまかせ
 なさい」と教えてくれる。だがしばしばカモメの鳴き声に聞こえるこのような宇宙的・電気的な
 ノイズを聴きながら、どうやってくつろげというのだろう? ジョンの声も奇妙に割れ、遠くか
 ら響いてくるようだ。リンゴの変わらぬドラムだけがナチュラルである

 それから57年後、また音の革新が起こりました。しかし、今回は前回の「アナログ技術を駆使した革
新」でできることをはるかに凌駕した「デジタル技術を駆使した革新」なのです。

 それでは、お聴きください。

 Tomorrow Never Knows (2022 Mix)



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