らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

296.THERE'S A PLACE

2006-08-28 | 12.THE BEATLES
【1963年 4月 5日"PLEASE PLEASE ME"のアルバム発表会にて】
"GEORGE MARTIN with THE BEATLES"!?

歌詞はいつもの「レノン風」

 ビートルズのデビュー・アルバム"PLEASE PLEASE ME"に収録された
ジョンによる内省的な色彩の濃いナンバーである。後の'IN MY LIFE'
'STRAWBERRY FIELDS FOREVER 'の「プレリュード」となる曲である。

 この曲のポイントはなんといっても、イントロやバースのつなぎに
効果的に使われている「ハーモニカ」であろう。特に「D#」の音は
聴き手に哀愁を感じさせてくれる何かがある。このハーモニカの使い
方やギターの「A→B」音によるハンマリングでスタートするところ
など'PLEASE PLEASE ME'と類似していると思うのだが、いかがであろ
うか。

 その他、歌いだしの「ゼエエエエ」のハモリの音程や、'There's a
place'の"place"や'Where I can go 'の"go"などのジョンの「こぶし」
に近い歌いまわしは、コピーするとけっこう難しいことがわかるかと
思う。主テーマの最後のバースで「ジャッ、スジャジャッ」とエレキ
ギターのリズム音(たぶんジョージのデュオ・ジェットか)突然入る
のがかっこいい。

 最近CD復刻版の影響を受け、US盤を再び聴き始めている。アメ
リカで「初期のビートルズ」の音源がアルバムでリリースされたのは
1965年の"THE EARLY BEATLES "である。このアルバムの構成はUK盤
の"PLEASE PLEASE ME"から'I SAW HER STANDING THERE''MISERY'そし
て、この'THERE'S A PLACE 'の3曲をカットした構成となっている。
偶然なのか、カットされたのはいずれもオリジナル曲だ。'I SAW HER
STANDING THERE 'は、US盤の"MEET THE BEATLES"に収録されたもの
の、残りの2曲がアメリカでリリースされたのは、なんと解散後1980
年の"RARITIES"('THERE'S A PLACEはマイナー・レーベルの"TOLLIE"
から1964年 1月に'TWIST AND SHOUT 'とのカップリングでシングル・
リリースされている)である。

 ジョンの'MISERY'や'THERE'S A PLACE 'を「リアルタイム」で聴け
なかったアメリカのファンのビートルズに対する印象は、イギリスの
ファンのそれとまた異なったものになっていたのではないだろうか。

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2 Comments

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とっても不思議な感じ (レノン&マッカートニー)
2006-08-28 22:29:50
非常に異質でいて、しかもインパクトのある作品です。「ゼエエエエ」からのジョンとポールのハモりがとっても印象的です。ジョンのパートの方が難しいですよね。



何とも言えない不思議な感じのする曲で、一度聴いたら忘れられないです。



アメリカでのお披露目はそんなに遅かったんですね。知りませんでした。
返信する
ヴォーカル (らば~そうる)
2006-08-30 02:41:14
to:レノン&マッカートニーさん



「ゼエエエエ」をうまく歌うコツは

「腹筋」ですヨ♪
返信する

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