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らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1046.社歌のアレンジ

2008-09-16 | 61.Business
 わたしが社会人として最初に入ったA社では「社員の手による社歌」
がイベントごとに歌われていました。

 あれから数十年が経過し、わたしの社会人としての経歴も、変遷に
変遷を重ねて現在に至っておりますが、1990年代の半ばを過ぎたころ
から、どうも社歌というものを歌わなくなりましたね。そんな昨今の
事情ですが、今回は「社歌」を通して、それをアレンジした経験から
考えてみたことをお話させていただきます。

 社歌でも校歌でもそうですが、それに相応しい曲調とか詩作があり
ます。A社では、わたしが入社した時点で中堅社員のBさんが「社歌」
を作詞・作曲していました。イベントのときに、全員に簡単な譜面が
配布され、みなそれを見て歌うのですが、無伴奏の中でBさんが指揮
する中で歌わなければならないので、同期をとったりすることなど、
それはもう大変でした。また「Bさんが異動したら誰が指揮するんだ」
というような「事業承継」(大袈裟)的な課題も発生しました。

 そこで「カラオケテープを作り歌うときに流しましょう」と若輩の
わたしが軽い気持ちで提案したところ、その企画が採用されました。
従来の趣味の延長なのですが・・・。このようにしてわたしが社歌の
アレンジを含め、制作・レコーディングをすべて担当することになっ
たのです。

 ハード面ではマルチ・トラック・レコーダーの機材や楽器などそろ
っていましたので問題はなかったのですが、ソフト面で「どのような
曲調にするか」とても悩みました。

 ・経営層でも歌える曲調とは?
  (演歌調? あまり過激なものは、ついて来られないよね。)
 ・キーをどの高さに設定するか?
  (オリジナルのキーでは高いという声も・・・。)
 ・テンポは?
  (遅すぎるとメリハリがつかないし、速すぎると歌いにくいな。)
 ・環境のよくないPAシステムの中、歌い手にどのようにリズムを
  キープさせるか?
  (ドラムとベースのリズム取りに工夫がいるよね。)
 ・若手社員にもなじみやすい曲調とは?
  (世はテクノ時代。社歌というイメージに拘泥すると・・・。)

 あれこれと考えてから「試作品」を8種類ほど作り、経営層・中堅
そして若手社員の代表者が揃う場でレビューを受けるようにしました。
最終的に3種類(Version )に絞込み、社歌のカラオケを完成させた
のです。

 V1:キーE・スローテンポ  ・クラシック風
 V2:キーE・アップテンポ  ・ロック風
 V3:キーG・ミディアムテンポ・フォーク風

 本番でいくつか流していくと、「カラオケだけでは歌いにくい」と
いう意見を多く耳にしました。そこで、いちばん人気のあったヴァー
ジョン3に対して、「ヴォーカル」をオーバー・ダブすることにしま
した。「えっ? わたしが歌ったのかですって?」もちろん違います。
同世代の音大出の女性シンガーCさんに頼み込み、協力していただき
ました。

 この出来事は、「お客様の『ニーズ』をどのように把握し、変動を
どのようにコントロールしていくのか」を実践するにあたり、とても
よい経験になりました。そのプロセス、コントロール、マネジメント
については、別の機会でご紹介しようと思います。では。



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