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らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

2630.‘LOVE YOU TO’ を聴きながら

2013-01-17 | 12.THE BEATLES
 昨日の記事で、ラビ・シャンカール氏の悲報についてお知らせいた
しました。私にとって、氏とビートルズが深く関係づけられています。
それはシタールという楽器を通して。本日は‘Love You To ’を聴き
ました。

 ‘Love You To ’は、ビートルズが音楽的に変革を迎えた1966年の
“REVOLVER”に収録されました。ジョージ・ハリスンの作です。彼は
それまでに、ジョンの作である‘Norwegian Wood’でシタールを演奏
していますが、彼の作として発表するのはこの曲が最初でした。

 「ノルウェーの森」でのシタールは西洋なポピュラーな旋律の中で
使用されたものですが、‘Love You To ’ではタブラも加わり、より
荘厳なインドの古典的なラーガの形式にしようとした痕跡が伺えます。

 ジョージの意欲に反し、この曲は残念ながら当時はあまり受け入れ
られませんでした。やはり、それ以前のビートルズの音楽とはあまり
にもかけ離れた表現だったからでしょうか。かく言う私も中学生の頃
“ROVOLVER”を聴いたとき、飛ばしてしまいました。なんという暴挙
でしょう。

 ‘Love You To ’は基本的なシタールのリフで始まります。最近の
テレビ番組で採用しているシーンも散見されます。センスのよいプロ
デューサーですね。シタールを演奏しているのは、もちろんジョージ
です。そして、程なくアニル・バグワットが演ずるタブラが入ります。

 ジョージのやや鼻にかかったヴォーカル。これがまた、深くうねる
ような楽器の音色にとてもマッチしています。そして、あたかも瞑想
しているジョージがそのポーズでゆっくりと弧を描きながら雲の間を
浮遊している姿が浮かぶようです。

 それにしても、‘Taxman’のイントロの重たく不気味なカウントで
驚き、‘Eleanor Rigby ’の退廃的な雰囲気にまた驚き、‘I'm Only
Sleeping’のサイケデリックさにさらに驚き…。そして…。もう何も
言うことはありませんね。5曲めの‘Here, There And Everywhere’
に到達したとき、初めて“REVOLVER”を耳にした当時は「海で遭難し
波間を漂っている極限状態の中で、島の灯台の明かりが見えたとき」
のような安堵感を覚えました。

 では、お聴きください。‘Love You To ’by THE BEATLES






 この曲については、過去にこの記事でコメントしています。お読み
いただければ幸いです。


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