![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/f8/301d17124f47469011ae71a4775e6cbf.jpg)
【ALBUM "YESTERDAY AND TODAY"】
一見「切り売り」のような"YESTERDAY AND TODAY "。わたしは残念
ながらUS盤を保有していない。そこで、昔むかしあることを試して
みた。それは
「"YESTERDAY AND TODAY "の曲順にテープを編集して聴いてみる」
ことである。
前日、掲載した曲順を再掲してみよう。
【"YESTERDAY AND TODAY" (1966.06.15)】
01.DRIVE MY CAR
02.I'M ONLY SLEEPING
03.NOWHERE MAN
04.DOCTOR ROBERT
05.YESTERDAY
06.ACT NATURALLY
07.AND YOUR BIRD CAN SING
08.IF I NEEDED SOMEONE
09.WE CAN WORK IT OUT
10.WHAT GOES ON
11.DAY TRIPPER
"YESTERDAY AND TODAY "は"HELP!""RUBBER SOUL""REVOLVER"、そし
て1965年秋にリリースされたSINGLEのA・B両面という「混成チーム」
で構成されている。なお、この時点でまだ"REVOLVER"はリリースされ
ていなかった。逆に言えば、当時のアメリカのファンは本国よりも先
に'I'M ONLY SLEEPING ''AND YOUR BIRD CAN SING'そして、'DOCTOR
ROBERT 'を聴いたことになるのだ。キャピトル恐るべし。
しかし、結果的にUS盤の"REVOLVER"はなんと悲惨なことになった
ことか。特にジョンのファンにとって、彼の曲がたったの2曲などと
いうことは今までなかったことであるのだから。
さて、本題。UK盤のイメージを払拭して上の曲順に従って聴いて
みると、これが不思議。わたしにはあまり違和感が無かったのである。
ただし完全に無いかといえばウソで、さすがに'DOCTOR ROBERT 'から
'YESTERDAY 'に移行するあたりは、「ちょっと・・・」という感じだ。
ここらへんはジョージが以前コメントしていた
「"RUBBER SOUL "と"REVOLVER"は2枚組のアルバムのようなもの」
とコメントしているのと何か関係があるのかもしれない。皆様はどの
ように感じられたであろうか。
市場に出回った『ブッチャー・カヴァー』。アメリカでは大騒動に
なった。同じ素材をイギリスで広告に使ったのだが、騒動に発展すら
していない。この差はいったい何だろう。これを書いているうちに、
ある「事件」を思い出したのである。恐らく皆様も連想されたのでは
ないだろうか。それは・・・
ジョン・レノンのキリスト教舌禍事件
である。この種の件についてはアメリカとイギリスでは受け止め方が
異なるのであろうか。ジョンは困惑した。「なぜ、こんな騒ぎになる
のだろう」と。そのような伏線があっての『ブッチャー・カヴァー』
である。騒動になる下地ができていたのではないか。
『ブッチャー・カヴァー』をリリースする判断をしたビートルズ・
サイドに読みの甘さがあったにせよ、キャピトルもなぜOKを出した
のだろうか。謎である。ビートルズもキャピトルも困惑したであろう。
「なぜ、こんな騒ぎになるのだろう」と。もっともキャピトルの営業
マンからは、リリースと同時に「こんなグロテスクなジャケットじゃ
ダメだ」とクレームがあがっていたらしい。
◇◆◇
『ブッチャー・カヴァー』はその後、ビートルズ最大のコレクター
ズ・アイテムとなっていることは周知の通りである。
おわり
Blog Ranking
↑If this article is quite good, will you please click?
改めて感心しています!
やはり世界のビートルズならではの存在だからだね?
まだまだ出ますよ。(^^)
今や「宇宙的」存在かもしれません♪