らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1969.GETTING BETTER

2011-03-28 | 12.THE BEATLES
 ‘Getting Better’は、ビートルズ最強の時代と言われている1967
年の作品です。アルバム“SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND ”
の当初のコンセプトは「少年時代」でした。このコンセプトのもとに
‘Strawberry Fields Forever ’と‘Penny Lane’が作られましたが
この2曲がシングル・カットされた時点で、「少年時代」というコン
セプトは自然的に失われました。それでも、この‘Getting Better’
には「学校ではよくアタマに来たものさ」と歌われており、ポールは
このようなフレーズを利用しながら、学校教育に対する嫌悪感を表現
しています。

 ‘Getting Better’で特筆すべきは、ジョンのバッキング・ヴォー
カルだと思います。ポールはこのようにコメントしています。

 とにかくジョンはすごかった。
 非常にまれな才能の持ち主だった。
 ボクが“It's getting better ”
 と歌い始めたとき
 すぐさま“Can get much worse”
 と応じてくれるパートナーがほかにいるとは思えないよ。


 “I used to get mad at my school”“The teachers that taught
me weren't cool ”と歌うポールに、ジョンはすかさず“No.I can't
complain”とファルセットで切り返すあたりが、上述のポールの評価
につながっているのでしょうね。

 サウンド的には、ポールの2オクターブ移動奏法(4弦第3フレッ
トの「G」音から1弦第12フレットの「G」音への移動)や、エン
ディングのコンガの取り込みなど興味深いものが多いのですが、特に
イントロから継続的に鳴り響くトレブリーな音質のギターによるカッ
ティングは、後の1990年代に登場するシンセザイザーによるサウンド
に通じるものを感じます。





 

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