新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

家の近くのむし探検 シラカシの幹にいた虫

2019-12-05 20:44:47 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第66弾


11月24日に公園で奇妙なものを見つけました。シラカシの幹に砂のようなものが集まっていて、そこにアリやハエが来ているのです。



こんな感じです。てっきりアリの巣だろうなと思ったのですが、それほどアリは多くなく、なぜかハエが2,3匹来ています。





これがそのハエです。種類は分かりませんが、うろうろしています。





アリもいました。これも種類がよく分かりません。これは何だか白いものの近くをうろうろしています。



で、この白いのは何なのでしょうか。初めはカイガラムシかなと思ったのですが、図鑑を見ても似たようなのが見られません。それで、今度はアブラムシの図鑑「アブラムシ入門図鑑」を見てみると、ヒラタアブラムシ亜科のムネアブラムシ族に何となく似た種がみられます。これはアブラムシの仲間かなと思って、「ムネアブラムシ」で画像検索すると、似た種が見つかりました。カシムネアブラムシ Dermaphis japonensisです。そこで、文献を探してみました。

宗林正人、「緑化樹木のアブラムシ類(3)」、植物防疫 57, 437 (2003).(ここからpdfが直接ダウンロードできます)

これはケヤキ類とカシ類に寄生するアブラムシについて書かれたもので、カシ類につくアブラムシの検索表によると、新梢と小枝に寄生→体は半球状→体は黒色で背面と側面にロウ物質を選ぶと、カシムネアブラムシに到達します。これかもしれません。確かめるために、今日の午前にもう一度撮影に行ってきました。記載論文も見つかったので、今度調べてみます。





最後は28日に見つけた花で、シロバナタツナミソウではないかと思います。基本種の白花品種Scutellaria indica f. amagiensisでたぶん園芸種ではないかと思います。