YUNTAKU NOTE

『ゆんたく』とはウチナーグチで「おしゃべり」と言う意味。

昭和ワンダーランド

2007年04月04日 | Weblog
4月21日(土)~5月27日(日)の約一ヶ月間、石川県立歴史博物館で『昭和ワンダーランド』という特別展が開催される。玉音放送(終戦時にラジオ放送された天皇陛下の声明)から天皇崩御までのいわゆる「戦後昭和」を色々な展示物により振り返るという展覧会である。展示されるのは流行・ブームをつくった玩具や映画のポスター、プロ野球選手のブロマイドや当時の看板や広告、電化製品などだ。

自分が生まれたのは昭和42年。1967年だ。高度経済成長も終盤に差し掛かった時代だ。金沢で路面電車が廃止されたのもこの年だ。1973年のオイルショックにより高度経済成長の時代は終わるのだが、ちょうどその頃に新入社員だった人達は今頃、定年退職を迎えているはずだ。

当時の金沢の町は観光地以外はかなり雑多な雰囲気で、片町や香林坊界隈には古びたビルや住宅がたくさんあった。自宅の近所にも今ではもう見られなくなった金魚屋なんかがあった。現在の香林坊109がある場所には雑居ビルが立ち並び、スターバックスコーヒの辺りには高台の駐車場だった。冬になり雪が積もると、そこでミニスキーやソリで友達と遊んでいた記憶がある。

こんな事を書くと単なる懐古趣味のオヤジだ・・と言われそうだが、別に否定しない。「単なる懐古趣味のオヤジ」だからである。しかし最近は何故か昭和レトロブームだ。ちょうど昭和30年~40年代の雰囲気は自分達にとって懐かしくても、今の若い人達にはどこかお洒落で斬新に思えるんだろう・・。火付け役は・・やはり映画「ALWAYS三丁目の夕日』なのであろうか・・・。続編もできるみたいだし・・。

10年ひと昔・・とよく言ったのもこの時代だ。10年経てば世の中がまるっきり変わってしまう様な時代だったのだ。だから自分が幼い頃、このまま行けば21世紀には車が空を飛んでいると本気で想像していた。21世紀には鉄腕アトムのような快適な世の中になると信じていた。ところが、さにあらず・・実際21世紀になると自己中心的な人間が増え、わけの分からない犯罪が蔓延り、住みにくい世の中になってしまった・・。たまには懐古趣味に走ってもバチは当たらないと思う・・。

話は変わるが、先日、片町にある昭和レトロ風の居酒屋に初めて行ってみた。以前から気にはなっていたが、話のネタに・・と思って飲みに出かけた。メニューにはソフト麺や揚げパン、魚肉ソーセージなど・・「よっちゃんイカ」まであった。小学校の給食でたまに出た揚げパンを注文してみたが、どこか違っていた・・。こんなに美味しい揚げパンは給食には出てこなかった。揚げパンは今の20代の人達には給食の定番だったと思うが、自分たちの頃は食パンがメインで揚げパンなんて滅多に出てこないご馳走だったのだ。

まぁ、そんな蛇足ばかりの文章になってしまったが・・先週末行った某駄菓子屋でチラシをもらったのでご案内します。『昭和ワンダーランド』・・興味のある方は覗いてみてはいかがですか?