YUNTAKU NOTE

『ゆんたく』とはウチナーグチで「おしゃべり」と言う意味。

ネット社会の憂鬱

2008年04月06日 | Weblog
自分の身近な友人の同僚(男)の発言である。

『俺はテレビを見ない主義だ。なぜならテレビは嘘ばかりだからだ。だから俺は情報は自分でネットで見る。俺は自分の目で見たものしか信じない主義だ!!』

小学生にさえ突っ込まれそうな発言である・・・・が、驚くことにこれは30代前半にもなるいい大人が偉ぶって言ったセリフである。
これはもう、知能レベルが低いという次元を超えて恐怖さえ感じる。
こんな大人が実は今の世の中にはたくさんいる・・と思ったらゾッとする。

テレビからの情報さえまともに取捨できない人間が無法地帯であるネットの情報を正しく取捨できるはずがない。そもそもネットは無記名の世界である。したがってネットでの発言や情報には責任の所在が無い。例えばWikipediaという百科事典サイトがあるが、これとて一般の人間が書き込んで記事にしているだけである。必ずしも正しいとは限らないのだ。

テレビの報道も確かに怪しいところはあるが・・テレビ局の看板を掲げて放送している以上、いい加減な情報は流せない。キャスターはもちろんプロデューサなども実名でクレジットされている。そう考えればネットに比べてテレビの情報はよほど信憑性が高い。

『自分の目で見たものしか信じない』・・それがネットの情報だとは・・・よくもまあ、これだけ恥ずかしい事を堂々と言えるものである。すでに精神異常の域に達している。そいつはどこの誰だかわからない人間がネットに流布した情報をパソコンの画面を通して「自分の目」で見ているだけである。

本当に『自分の目で見たものしか信じない主義』なら、例えば自分の足でチベットやイラクにまで行って自分の目で現実を見るのが本当だろう?
そもそもネットで仕入れた情報をあたかも自分の知識のように周囲に吹聴するのははっきりいって迷惑である。

まぁ、このテの人間はもう救いようが無いのでどうでもよいが、願わくばこんな奴が子供を作る事だけは止めてもらいたいものだ・・。こんな人間に育てられた子供は本当に可哀そうだからだ。

少なくとも自分の周囲には幸い、ここまで体たらくな人間はいない。みんな地に足の着いたまともな人達ばかりである。そうゆう意味では自分は恵まれているかも知れない。