蝉がずいぶん鳴き始めましたね。一気に暑くなってきました。「光則寺」の「ヤマアジサイ」、今日で終了します。この後、フォトアルバムに今年追加した花を加えるつもりです。そちらの作業、終了しましたらブログ上でご案内します。
●「富士白額」/ふじしろがく ・・・ 富士山周辺
真っ白な綺麗な花です。蕾の淡いピンク(赤?)と白く半透明(?)な両性花が、とても可愛らしい組み合わせです。
「富士」の名を冠した「ヤマアジサイ」は、他にも数種類あります。いずれも富士山周辺で見つけられたもののようです。皆、花色は白ですね。富士山周辺と言っても、広大な面積、まだ見つかっていない花があるかもしれませんね。
●「紅額」・「白鷺」/べにがく・しらさぎ ・・・ 東海地方(?)
装飾花萼辺は、最初は真っ白です。周辺から赤が入り始め、花の終焉頃には、さらに赤が広がります。写真の頃は両性花がもっとも綺麗なときで、紅を差し始めた装飾花と、真っ白な両性花の組み合わせが綺麗ですね。
●「舞姫」/まいひめ
●「マイコ」 ・・・ 三重県 美杉村
「舞子」と表記されることもあるようです。
装飾花萼辺の淡いブルーが涼しげですね。装飾花の濃い青がとても良いアクセントになっています。
写真の花はまだ途中で、咲き進むと、全体がもっと濃い青になります。
その様子は撮りそこなってしまいました。来年の宿題です。
●「緑星テマリ」/みどりぼしてまり ・・・ 兵庫県 六甲山
テマリ咲きの花の中に、小さな葉をつけた芽ができます。この小さな葉の様子を「星」にたとえ、「緑星」と呼んだようです。テマリが大きくなると「緑星」が隠れて、良く見えなくなることもあるそうです。テマリ状の装飾花は、形があまり整っていません。「六甲テマリ」とも呼ばれるそうです。
●「紫変化」/むらさきへんげ ・・・ 鳥取県 大山
装飾花萼辺が、深い青から紫に変化することからつけられた名前のようです。両性花も同色のコンビネーションです。
●「村娘」/むらっこ ・・・ 鳥取県
「むらむすめ」と読むのかと思ったら、「むらっこ」と読むそうです。なんとも可愛らしい名前です。
この株はまだ小さいので、ぴったりの名前です。来年は立派なレディーに育ってほしいですね。
咲き進んだ本来の花色は紫紅色のようですから、ちょっと妖艶な感じなのかもしれませんね。来年に期待です。
●「宵の星」/よいのほし ・・・ 園芸品種
本来は装飾花萼辺には、白の絞りが入るようです。開いた両性花を星に見立てた命名でしょうか。
とても人気がある品種だとのことですが、納得できます。綺麗な花ですね。
両性花がすべて開ききった頃、満天の星を撮りたかったのですが、残念ながら、ちょっと時期を逸してしまいました。これも来年の宿題です。
●「クレナイ」 ・・・ 長野県 伊那
最後は境内一番の人気者、「クレナイ」です。咲き始め、装飾花萼辺は白ですが、徐々に赤みを増し、両性花が終わったあとも、赤はさらに濃く深いものになります。今年は、葉の焼け具合も絶妙で、とてもシックな装いになりました。この後も、渋く深い赤に進むのですが、今年は撮りきれませんでした。
「光則寺」の「ヤマアジサイ」、これで今年の分は終了させていただきます。また来年が楽しみです。
★ 「ヤマアジサイ」の品種名、発見地などは、「光則寺」さんがお付けになっている「名札」を基にしています。また、川島榮生氏のホームページや、いくつかの業者さんのホームページなどを参考にさせていただいています。
ロシナンテ