キャンパス構内、学びの森にトサミズキとヒョウガミズキの花が咲いています。写真の花はトサミズキです。ヒュウガミズキより花が大きいのが特徴です。マンサク科の植物で、名前から分かりますように、高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地に自生する植物です。ご覧のように淡黄色の花弁で、雄しべの葯が紅色になり、枝にぶら下がるように花を着けます。
ジンチョウゲの花が咲き始めました。構内の学びの森の庭や本館わきの庭に何本か植栽されていて、よい香りがただよっています。和名は花の香りをジンコウ(沈香)とチョウジ(丁字)の香りにたとえたことに由来します。中国原産の植物で、日本には室町時代に渡来したそうです。花弁のように見えるのは、じつはがくになります。雌と雄の株が異なり(雌雄異株)、日本には雄株が多いそうで、当校の株も多分、雄株だと思われ、果実は実らないと思います。
先週から一気に春めいてきて、いろんな植物の花が咲き出しています。マンサクももう花が散り始めています。和名の由来は、枝にいっぱい花を着けるから「満作」、または春「まっさき」に咲くからといわれています。ご覧のように黄色い花弁が縮れるのが特徴です。春の訪れを知らせてくれる花木の一つです。
ケニヤから私が導入したヒビスカス?です。ケニヤのナイバシャ湖周辺にはどこにでも生えている植物でした。何とも言えない、黒紫色の花色に感動しました。赤道直下に自生している植物のため、短日性がとても強く、年末の12月後半以降にしか花芽ができず、1月から2月上旬頃まで各節に順番に上へと咲いていきます。モミジバフヨウのような掌状の葉をしていて、花芽分化が遅いので、草丈も高くなります。調べてみましたが、学名は今のところ分かりません。茎から繊維をとるアオイ科のケナフに非常に良く似た草姿をしています。
この時期になるとキャンパス内、学びの森に植栽されたジャノメエリカが開花してきます。小さなピンクの花に黒い雄しべ、とても愛らしい花です。花の少ないこの時期に小さな花が群がって咲く姿はとても目立ちます。南アフリカ、ケープ地方原生のツツジ科の植物で、本来なら暖地で栽培する植物ですが、当地でも何とか育っています。耐乾性が強いのも特徴です。