今朝、Tシャツが死んだ。
丈夫な作りで定評のある(アビレックス)AVIREXの黒Tシャツで、14年生きた。
丈夫な作りで定評のある(アビレックス)AVIREXの黒Tシャツで、14年生きた。
かなり色褪せしておりツギハギだらけで、そこはかとなく哀愁が漂っていた。
先日、知人の22歳の女性が言った。
「そのTシャツ…なんていうか、もう雑巾にもならないというか、ただの布キレにしか見えないというか…」
話している途中で、彼女はハッとした表情になった。
どうやら私の癖(へき)を思い出したようだ。
話している途中で、彼女はハッとした表情になった。
どうやら私の癖(へき)を思い出したようだ。
しかし私は納得した。
TシャツはもうとっくにTシャツとしての使命を果たし、寿命を迎えていたらしい。
TシャツはもうとっくにTシャツとしての使命を果たし、寿命を迎えていたらしい。
そして今朝、私はTシャツをハサミで細かく切って「燃えるゴミ」に出した。
子供の頃から少し寂れたものに惹かれる癖(へき)があった。
新品の高級品には全く興味がわかず、チープで古ぼけている物ばかりを好んだ。
それが破れたり壊れたりすると修理して使った。
ただし修理の仕方は雑で、たいてい色ムラがあったり、ツギハギになることが多い。
新品の高級品には全く興味がわかず、チープで古ぼけている物ばかりを好んだ。
それが破れたり壊れたりすると修理して使った。
ただし修理の仕方は雑で、たいてい色ムラがあったり、ツギハギになることが多い。
これまで、その美意識を人から(特に女性から)共感されたことはほとんどなかったが、今後も自分のこの癖(へき)は続くだろうと思っている。
私の部屋にある物たちを高齢順に並べてみる。
【カバン…推定30歳】
友人が「これ、いらんから捨てるわ」と放りかけたカバンをもらってから15年経過。
70年後には付喪神が宿って喋り出しそうな雰囲気がある。
【自動車工場の模型…25歳】
色々な家を転々とし、私の元に落ち着いてから5年経つ。
色々な家を転々とし、私の元に落ち着いてから5年経つ。
【ワークブーツ…15歳】
何度も底と中敷を張り替えている。こんなに丈夫で足に馴染む靴はない。
何度も底と中敷を張り替えている。こんなに丈夫で足に馴染む靴はない。
【腕時計(手巻き)…14歳】
毎日ネジを巻いているが、哀愁はまだ無い。後10年はかかるだろう。
毎日ネジを巻いているが、哀愁はまだ無い。後10年はかかるだろう。
【黒Tシャツ(2号)…7歳】
捨てた1号とほぼ同じデザイン。ようやくシワシワ、ヨレヨレ感が出てきた。まだツギハギはない。
捨てた1号とほぼ同じデザイン。ようやくシワシワ、ヨレヨレ感が出てきた。まだツギハギはない。
「アイロンしたら?」と時々人から言われる。
今の所、この5点を所有しているだけで「物欲」は抑えられているようだ。
===今日のロミ===